霞紋の家紋の意味・由来を解説!自然紋の一種

かつての日本は「」が頻繁に起こりやすい気候でした。霞は自然の現象ですが、これをモチーフとした「霞紋」というものがあります。

霞はぼんやりとしていて形のないものなので、ちょっと変わった文様で表現されています。

今回は、「霞紋」の意味・由来・種類などについてご紹介いたします。



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霞紋の意味・由来とは?

読み方 かすみもん
家紋の分類 自然紋
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<<

霞は自然現象の一つで、霧のように細かな水滴が漂い、ぼんやりとして景色が見えにくくなるものです。

このようなはっきりとした形ではないものが、家紋では「」の文字のようなモチーフになり表されています。

家紋として戦国時代に用いられていたものの具体的な使用例はあまり残っておらず、そこまでポピュラーな家紋ではありませんでした

しかし日本の気候は霞が出現することが多く、古くから絵巻物などで時間の経過や遠近感、事柄の転換などを表現するために霞が頻繁に用いられていたそうです。

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霞紋の種類いろいろまとめて解説

春霞

石持ち地抜き霞

月に霞

中輪に総覗き霞

霞紋は全て同じデザインで、「王」のような模様で表されます。基本の「」を始め、春の霞を表現した「春霞」、月と合わせた「月に霞」などがあります。


また、円形の霞紋では「石持ち地抜き霞」という食べ物の餅を表した石持ちとの組み合わせや、「輪紋」の一つでもある中輪と合わせた「中輪に総覗き霞」があります。

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「富士山紋」にさりげなく使われた霞

富士山をモチーフとした「山紋」には、霞のモチーフが山の麓に描かれています。紋の名前に「霞」は入っていませんが、富士山の麓でぼんやりと存在する霞をしっかりと描いています。

青木富士の山

富士山形

丸に富士山形

いかがでしょうか?単体の霞紋とは少しデザインが異なりますが、山紋に使用されているこちらのデザインは霞を表したものとなっています。

富士山紋を含む「山紋」については、下記記事で詳しくご紹介していますので、合わせてチェックしてみましょう。

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まとめ

はっきりとした形のない霞を表現した「霞紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

霞は主に山で見られますが、かつての日本では頻繁に起こる現象だったので、そういった気候にも家紋が関連しているのは面白いですよね。

他にも自然のものをモチーフとした自然紋は多数ありますので、是非見てみてみましょう。

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