粕漬けが酸っぱいのは腐ってる?粕床は何回まで使えるの?美味しい?

皆さんは粕漬けを作ったことはありますか?粕漬けは酒粕を使った保存食ですがあまり自宅で酒粕を使う事ってありませんよね。

なかなか扱ったことのない食材を使う機会は少ないと思いますのでどう扱ったらよいのか、どうなっていたら腐ってしまっているのかなどわからないこともたくさんあると思います。

今回の記事では、

  • 粕漬けとは?
  • 酒粕に漬けるとおいしくなるの?
  • 酸っぱいのはなぜ?
  • 腐るとどうなるの?

これらについて解説していきたいと思います。 

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粕漬とは?

粕漬けとは簡単に言うと「酒粕につけて食べる保存食」です。野菜などは、生のままで放置すると、翌日にはすぐにしなびてしまいます。しかし、酒粕で作った「粕床」に漬け込むことで、何日も保存させることが出来るのです。

なので、日本では昔から粕漬けの状態にして、野菜を日持ちさせる方法が行われてきました。

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酒粕に漬けると美味しくなる

さらに、酒粕に野菜や魚などを漬けると「美味しくなります」。なぜなら、酒粕にはお米には無いうま味成分の「アミノ酸」が大量に含まれているためで、このアミノ酸が作用して、漬け込んだ食材のうま味成分を何倍にも膨れ上がらせてくれるのです。

酒粕に漬けると言う事で、特有の香りはついてしまいますが、食材の美味しさは確実に高まるので、一度チャレンジをしてみることをおすすめします。

臭みが消える

また、酒粕を使って粕漬けの状態にすると、魚や肉、野菜が持っている「臭み」が消えます。酒粕のアミノ酸などの成分がうまく作用して、臭みを消してくれるためで、特に魚を漬け込んだ時にはこの効果を非常に強く実感できるでしょう。

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酒粕とは?

まずは、「そもそも酒粕とは何なのか?」というところから見ていきましょう。

清酒製造のときに出る残り

酒粕とは「清酒を作った際にアルコールと水分を搾り取った粕」になります。清酒はお米に米麹をまぜ、発酵させてアルコール成分を産み出しますが、そのアルコール分を最後に搾り取ると、清酒と「酒粕」に分かれます。

酒粕にはお米には無い栄養成分が沢山入っているので、古くから日本では料理に活用されてきたのです。

非常に栄養価が高い

前述した通り、酒粕は非常に栄養価が高いです。それは、お米を発酵させる段階で、お米には無い成分を産み出せるからです。この栄養素を期待して、日本では伝統的に酒粕が食べられています。

酒粕に含まれる栄養素

具体的に酒粕に含まれている栄養素は以下のようなものです。

食物繊維

たんぱく質

ナイアシン

葉酸

アミノ酸

これらの栄養素は、お米の状態の時と比べて10倍以上に膨れ上がる物もあります。特に食物繊維などはお米の状態の時の17倍にまで膨れ上がります。お米をそのまま食べるよりも、酒粕にした方が圧倒的に多く食物繊維を摂取出来ます。

また、うま味成分である「アミノ酸類」も一気に増えるため、昔から「食材を美味しくするため」に酒粕は漬物などにも使われてきたのです。

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粕漬が酸っぱいのはなぜ? 

粕漬けは保存期間を延ばすこともできるのですが保存していると、たまにすごく酸っぱくなってしまうことがあります。

粕漬けは酒粕で漬けていますのでしっかりとした保存状態であれば腐ることはありませんが、常温で放置してしまったり保存環境が悪いと腐ってしまうことがあります。

粕漬けが酸っぱくなっている状態というのは腐っている場合と発酵が進んでしまっている場合があります。

使用するお酒のメーカーは味がバラバラですが、比較的安い酒粕を使う場合は発酵すると酸味が目立つ場合があります。ただ単に酸味が少し感じられる程度であれば少し発酵が進んでいる状態で、あまりにもおかしな酸味を持っている場合や臭いが明らかにおかしい場合などは腐っている証拠ですのでそれ以上は食べないのにしましょう。

腐るとどうなるの?

酸っぱくなる以外にも様々な状態になりますので、どのような状態になったら腐ってんのかということを知っておくことが大切です。

水が出てびちゃびちゃになっている

水分は野菜などからうま味が溶けて水分として出ている場合もあります。酸っぱい匂いや味がしなければ問題ありませんが、あまりに水分が出ている状態であったり明らかに味がおかしい場合は腐っている証拠です。

カビが生える

粕漬けは腐るとカビが生えます。カビが生えたら破棄しましょう。

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粕床は何回再利用できる?

粕床は通常、3回程度使い回して浸けることができますが、漬ける具材の順番を考慮しなければいけません。

粕床は食材の臭みを取ることができるため異なる食材(魚→肉→魚など)の使用は避けた方がいいでしょう。魚や生肉に浸けた場合は再利用はできないので注意してください。

魚や生肉の臭みが次の具材にうつるからです。粕床は使い回して使用することで具材から染み出た水分によって柔らかくなることや味が薄くなることがあります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 粕漬けとは簡単に言うと「酒粕につけて食べる保存食」である
  • 旨味成分のアミノ酸が大量に含まれるため美味しくなる
  • 酒粕に漬け込むことで臭みが消えることもある
  • 酒粕に漬けた漬物は酸っぱくなる事があるが、単に発酵しているだけのものは問題なく食べることができる
  • 匂いが明らかにおかしかったりカビが生えている場合は腐っている証拠なので食べてはいけない
  • 粕床は3回程度使いましてつけることができるがそれ以上はやめた方が良い

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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