カレーを一晩出しっぱなしに！食中毒の症状・対処法は？夏と冬の日持ちは？ |

「一晩寝かせたカレーは美味しい」。日本では昔からこんな風に考えられているので、家庭でカレーを作った際に、そのままキッチンで常温保存されている方は多いでしょう。でも、常温で一晩放置してしまって、カレーは本当に傷まないのでしょうか？

今回は、カレーを一晩出しっぱなしにしてしまった時の安全性について、以下のようなことを解説していきます。

カレーの日持ち期間ってどれくらい？
一晩放置したカレーは食べても大丈夫？
ウェルシュ菌って加熱したら大丈夫？

こんな内容になっています。記事をしっかりと読み込んで頂き、カレーを上手に保存できるようになりましょう。

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1 カレーの保存期間・日持ち
2 一晩おいたカレーは食べても大丈夫?
3 ウェルシュ菌の食中毒症状
- 3.1 食中毒の症状
- 3.2 食中毒になってしまった場合は?
4 余ったカレーの正しい保存方法
- 4.1 冷蔵の保存方法・保存期間
- 4.2 冷凍の保存方法・期間・注意点
5 まとめ

カレーの保存期間・日持ち

カレーは実際のところ、どれくらいの期間日持ちする物なのでしょうか？常温で放置しても大丈夫なのでしょうか？

常温の場合

カレーが余ってしまった場合、常温で保存するのは大変危険です。1日もあれば、カレーの中には「ウェルシュ菌」という食中毒菌が増殖してしまいます。食べた時には症状は出なくても、数時間経った後に嘔吐や下痢などの症状に見舞われることもあるでしょう。

「カレーは一晩寝かせた方が美味しいから」という理由で、鍋のまま常温放置をするのはやめましょう。

夏場と冬場の場合

カレーの常温保存は「冬であればいいんじゃないの？」と考えられる方もいます。しかし、冬であってもウェルシュ菌は1日で大量増殖してしまうのです。なので、冬場であっても鍋のまま常温保存するのはやめましょう。夏場だとキッチンの気温はかなり高くなるので、さらに危険です。

わずか数時間の放置でもウェルシュ菌は繁殖してしまいます。なので、夏場はさらにシビアにカレーを保存する環境を整えるべきです。

冷蔵・冷凍の場合

カレーは、常温でなく「冷蔵」や「冷凍」の保存がおすすめです。冷蔵や冷凍では、どれくらいの期間日持ちするのでしょうか？

冷蔵	2から3日程度
冷凍	約1か月程度

冷蔵でも、カレーは数日しか日持ちしません。また、出来るだけ長期間保存したいのであれば、冷凍保存がいいでしょう。しっかりと熱を冷まして冷凍しましょう。

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一晩おいたカレーは食べても大丈夫?

一晩寝かせたカレーは美味しいと言われますが、食べるとどうなるのでしょうか？大丈夫なのでしょうか？

食中毒の可能性

前述した通り、常温で放置し、さらに一晩キッチンにおきっぱにしたカレーは、「食中毒の危険性」が一気に高まります。なので、出来れば食べられないことをおすすめします。数時間後に嘔吐下痢などの症状が出てくるかもしれません。

温めれば食べられる?

「食中毒菌は加熱すれば死滅して食べられる」と多くの人は認識していますが、ウェルシュ菌については、そうではありません。ウェルシュ菌は「100℃以上の熱で6時間以上加熱しても死滅しない」と言われています。

ウェルシュ菌は「芽胞」という熱に強い硬い殻を形成しているので、長時間の加熱にも耐えるのです。そのため、常温で1番放置したカレーは、加熱したからと言って簡単に食べられるものではないことを知っておきましょう。