生食のからし菜の食べ過ぎは大丈夫?苦みの原因やおすすめレシピを解説

「からし菜」という名前を聞いたことはあるけれど、どんな見た目の野菜なのか知らない方も多いのではないでしょうか?生のからし菜を見たことはなくても、実は調理されたものを何度も食べたことがあるかもしれませんよ。

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今回は、からし菜について以下のテーマでご紹介します。

からし菜とは?食べる効果

からし菜はアブラナ科の植物で、「辛子菜」と書かれれることもあります。からし菜には辛子特有の辛味と香りがあり、葉と茎は油炒めやおひたし、漬物などに利用されます。沖縄では、島菜(シマナー)と呼ばれるほど県民にとって身近な野菜なんだそうです。和辛子の原料はからし菜の種子です。

からし菜の旬と種類

からし菜が出回るのは花が咲く前の春先で、2~4月頃が旬になります。

高菜やザーサイ(搾菜)はからし菜の変種です。葉の表面が濃い紫色のレッドリーフマスタードがからし菜として売られていることもあります。また、沖縄の一部の地域では在来種の赤からし菜が栽培されています。

栄養価

からし菜には、非常にたくさんのカリウムが含まれ、カルシウムや葉酸も豊富です。生のからし菜を食べ過ぎても体に悪影響はありません。

効果効能

  • 【カリウム】体から塩分を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。
  • 【カルシウム】強い歯や骨を作り、筋肉の収縮や神経を安定させる作用もあります。
  • 【葉酸】赤血球の生産を助けるビタミンです。細胞の分裂や成熟に影響を与えるため、胎児の発育にとても重要な成分で、妊婦さんに摂取してほしい大事な栄養素です。

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からし菜はなぜ辛い?調理法や保存法

「からし」という名前に引いてしまう方も多いかもしれませんが、どのぐらい辛いのでしょうか?生で少しかじってみませんか?

辛味の原因

からし菜の葉や茎をかじってみると、辛子特有のピリッとした味がします。これは、わさびにも含まれるアリルイソチオシアネートという成分によるものです。

アリルイソチオシアネートは刺激性のある揮発成分で、長時間放置したり火を通し過ぎるとからし菜独特の辛味が失われてしまいます。アリルイソチオシアネートは高い抗菌力を持ち、細菌やカビから身体を守ってくれます。

おひたしは辛い?

激辛というわけではありません。 ピリッとくる辛味がアクセントになって食が進みますよ。 アク抜きをして苦みを抜いてから使いましょう。からし菜好きの子供も多いようですので、そこまで辛くはありません。

生で食べられる?

からし菜の葉は柔らかく、水洗いしてアク抜きせずそのまま食べることができますが、生でより食べやすく改良したものが「サラダからし菜」として売られています。サラダからし菜は葉茎が細くて切れ込みが深くなっています。

アク抜きの必要性

アク抜きをせずに食べることもできますが、アク抜きをしないと辛味とは別に苦みを感じることがあります。この苦みは軽く茹でるとなくなります。茹でておひたしなどにすると、苦みが消えて辛味だけが残りおいしく食べられます。

アク抜きをするには、鍋にたっぷりと沸かした湯が沸騰する直前にからし菜を入れ、1分ほど軽く湯通ししてから冷水に取ります。(すぐに冷水に取ることで、色鮮やかに保たれます。)熱いうちに少量の塩をふってもむと、独特の辛味が失われにくくなります。

塩もみ

生のからし菜を適当な大きさに切り、少々の塩をもみ込んでビニール袋に入れて袋を閉じ、しんなりするまで置くことでアク抜きができます。水分が出てきたら軽く絞ってたっぷりと水を加え、塩抜きをしてから調理しましょう。

保存方法

からし菜はあまり日持ちしません。保存する場合には、乾燥しないように湿らせた新聞紙などにくるみ、袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。3日以内で食べ切るようにしましょう。

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からし菜をおいしく食べるおすすめレシピ

からし菜はおひたしや漬物にすると日持ちします。体に必要な栄養をたっぷり含んだからし菜の食べやすい調理方法をご紹介します。いずれも根っこから1センチぐらいは切り捨てます。加熱し過ぎると独特の辛味が失われてしまうので気をつけましょう。

おひたし

適当な大きさに切り、湯通ししてアク抜きし、水をよく絞ります。白だし3対砂糖1を混ぜたもので和え、かつお節をふるだけ!

サラダ

他の野菜やツナ、ハム、卵などと一緒にお好みのドレッシングをかけて、もりもり食べましょう!サラダからし菜を使うとさらに食べやすいです。

漬物

洗ったからし菜に塩をふって板ずりし、少量の唐辛子をふって、容器きっちりに並べ重石をします。全体に水が出てきたら食べられます。かつお節をふってご飯のお供に。

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まとめ

からし菜の栄養価や食べ方についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • からし菜の苦みの原因はアリルイソチオシアネート
  • アリルイソチオシアネートは細菌やカビから身体を守る
  • 生のからし菜を食べ過ぎても体に悪影響はない
  • からし菜に含まれる葉酸妊婦さんに摂取してほしい大事な栄養素

独特のピリッとくる辛味がクセになるからし菜は、体に必要な栄養素を豊富に含んでいて調理法も簡単。特に妊婦さんにおすすめです。細菌から体を守る効果もあるので、進んでメニューに取り入れたいですね。

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