テングサやオゴノリなどの海藻で作られる寒天。ゼリーやプリン、フルーツ寒天などを作るときに活躍しますが、そのほとんどが食物繊維ということをご存知でしょうか。整腸薬としての効能は抜群で、ダイエットにも効果的なのでゼラチンより寒天を選ぶ方も多いかと思います。
ですが、デザートにオレンジジュースのゼリーを作ろうとして、失敗した経験はありませんか?
そこで、今回は…
- 寒天が固まらない理由
- リンゴやぶどうジュースは?
- 正しい作りかたは?
- 寒天とジュースの割合
- 失敗した時の対処法
などについてご説明いたします。
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目次
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オレンジジュースの寒天が固まらない?
オレンジジュースと寒天があれば簡単にゼリーが作れるので、お子様やダイエット中のおやつに助かるのですが、レシピ通り作ったのにいつまでたっても固まらないという経験はないですか?一体何が原因なのでしょうか。
原因
実は、寒天は酸味の強いものと一緒に煮て溶かそうとすると、寒天の繊維が酸味に勝てず固まらないことがあります。なので、オレンジやグレープフルーツ、レモンなどのジュースや果物は溶けにくいのです。梅なども同じような状態になります。
りんごジュースやぶどうジュースは固まる?
そんなに酸味が強いものではないので固まりますが、りんごは種類によって酸味が強いものがあるので、注意が必要です。酸味が強くないのに固まらない場合は、他に原因があるかもしれません。
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寒天が失敗せずに作れるレシピ
簡単そうで実は奥が深い、寒天レシピ。一緒に入れるものや温度、分量に気をつけないと失敗してしまいます。失敗を避けるために大事な点をまとめておきましょう。
正しい作り方の手順
果汁やジュースでゼリーを作る際、それらと寒天を一緒に煮立たせて溶かすと、酸味が強い果物は特に固まりにくくなります。この場合、果物を入れるタイミングが重要になります。
2.火を止めて粗熱が取れたタイミングで果物を入れ混ぜる。
3.冷蔵庫で固まるまで冷やす。
と、このような手順になります。
寒天とジュースの正しい割合は?
寒天を使う際、記載されているのが、水500mlに対して寒天4gです。オレンジジュースなどの場合は、水500ml=溶かす水+果物 と考えて作ります。
固まらないためのポイント
酸味の強い果物は、入れるタイミングに気をつけておくことがわかりました。しかし、失敗する原因はそれだけではありません。
1.溶けきれていない
まず、寒天での失敗で最も多いのが、寒天が溶けきれていなかったことです。寒天はゼラチンと違い、お水では溶かすことができません。2分間以上弱火で沸騰させて完全に溶けせた状態になるので、時間を計っておくといいでしょう。
2.混ぜる液体の温度
溶かした寒天にジュースなどを後から投入する場合、その液体が冷たいと急激に温度が下がるため一部分だけが固まりだし、ダマになってしまします。この場合は、後から投入するものを入れる前に冷蔵庫から出しておき、常温を混ぜるようにすれば均一に固まります。
3.煮立たせすぎ
寒天は90度以上のお湯で溶けるようになっています。グツグツと2分間沸騰させすぎると、タンパク質が分離して失敗の原因になってしまいます。煮溶かす時は、必ず弱火にしてゆっくり溶かしていくイメージで行いましょう。
4.冷やす温度や時間
固まるまでに時間が長く感じたり、急いでいて早く固まらせたい時は、冷蔵庫で冷やすよりも、氷水を入れたアルミ容器に、寒天液が入った容器を、水が入らないよう気をつけながら浸けておく方が早く固まります。
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固まらなければやり直しも
残念ながら固まらなかった場合、やり直しさせる方法があります。寒天は加熱により溶けるので、再加熱をしてしっかり溶かし直しをすれば、また固まらせることができます。
しかし、酸味の強い果物が入っている場合は、固まらないため取り除いてから再加熱が必要です。果汁やジュースを混ぜている場合は、この対処法は期待できません。
やり直しがきかなくても、リメイクという手もあります。スムージーに入れてみたり、寒天の量が少なく、ゆるいゼリーができてしまった場合は、クラッシュさせてジュレにしヨーグルトにかけたりしても美味しいでしょう。
レンジでも作れる?
レンジでも作れないことはないです。寒天に混ぜる液体をレンジで温めて、寒天を混ぜ溶かして固める方法。ただ、ご家庭のレンジの仕様によって、時間やW数のあんばいも変わってくるため、何分間加熱するという決まりは難しいです。
慣れるまでは失敗するかもしれませんが、加減がわかれば簡単に寒天が作れます。
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まとめ
いかがでしたか。オレンジジュースで寒天が固まらない原因が解決できたでしょうか。
この記事をまとめると
- 酸味のあるものは固まりにくい
- りんごは種類によって酸味が強い
- 水分と寒天の割合は、水500mlに対して寒天4g
- 寒天をしっかり溶かす
- 混ぜる液体は常温で
- 煮溶かす時は、弱火でゆっくり
- 氷水に漬けると早く固まる
簡単そうで、実は押さえておくポイントがいくつかある寒天料理。これらをチェックしながら、失敗知らずの簡単で健康的な寒天デザートをぜひ作ってみてください。
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