デコポン・みかん・ポンカン・はっさく・グレープフルーツの違いを比較

柑橘類には様々な品種がありますが、『デコポン・みかん・ポンカン・はっさく・グレープフルーツ』5種類の違いについて比較してみました。それぞれ旬や食べ方・生産地は、どう異なるのでしょうか?今回は、

  • 5種類の柑橘類を比較!
  • デコポン・みかん・ポンカン・はっさく・グレープフルーツの違い
  • 共通する栄養素と効能は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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5種の柑橘類の特徴は?

“デコポン・みかん・ポンカン・はっさく・グレープフルーツ”を全て食べたことはありますか?それぞれ品種の違う柑橘類ですが、その違いにはどのようなものがあるのでしょうか?各果物の特徴について、確認していきましょう。

デコポン

分類 ミカン科ミカン属
別名 不知火(しらぬひ)
旬の時期 3〜4月
主な生産地 熊本県 / 愛媛県

デコポンは、1972年に清見オレンジと中の3号という柑橘類を掛け合わせて誕生した果物です。別名「不知火(しらぬひ)」と呼ばれています。

デコポンの糖度は厳しく決められており、糖度13度以上でなければデコポンとして出荷することができません。甘みの強いデコポンですが、一番の特徴はヘタ部分がボコッと出ているところです。この部分が「デコ」と呼ばれています。

『デコポン』という名前は、でっぱりの「デコ(凸)」と親である「ポンカン」という品種が由来です。

旬の時期

3〜5月

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みかん

みかんが日本に伝わったのは室町時代です。中国から伝来したのですが、当時のみかんはとっても甘かったため「蜜柑」という漢字をあて、その甘さを表現したと言われています。

ビタミンCが豊富で寒い時期に旬を迎えるので、免疫力アップになる風予防のフルーツとしても知られています。世界には約900種類のみかんがありますが、その中でも“温州みかん”は日本独自の品種で、全国生産量の約7割を占めています。

旬の時期

12月〜3月

ポンカン

ポンカンの原産地はインドで、日本に伝来したのは明治29年のことです。中国から台湾経由で鹿児島県に伝わりました。みかんよりも甘みと香りが強く、皮が剥きやすいのも特徴です。

『ポンカン』という名前は、インド西部の地名である「Poona(プーナ)」から”ポン”、柑橘類の「柑」から”カン”をとったことが由来となっています。

ポンカンの収穫時期は、11月~12月頃ですが、収穫後に数か月冷暗所で熟成させて酸味を引かせたのちの1〜2月に出荷されています。

旬の時期

1月中旬〜2月中旬

はっさく

はっさく(八朔)は、ミカン科ミカン属の果物です。原産地は広島県で、現在の主な生産地は和歌山県で、全国生産量の約70%%を占めてします。続いて広島県尾道市、愛媛県、徳島県です。

八朔1個あたり300〜400gと、どっしりとして重みがあります。果肉はぷりっとして厚みがあり、食べ応えがあります。

はっさくの収穫時期は、12月~2月頃の冬の黄季節ですが、収穫後に数か月冷暗所で熟成させて酸味を引かせたのちに出荷されています。

旬の時期

1月中旬〜4月下旬

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グレープフルーツ

分類 ミカン科ミカン属
和名 なし
旬の時期 4〜5月
主な生産地 フロリダ・南アフリカ

グレープフルーツは、フロリダや南アフリカなどの亜熱帯地域を原産とする果物です。日本に出回っているグレープフルーツのほとんどは輸入品で、この2つの地域からがメインとなっています。

柑橘系なのに名前に「グレープ(葡萄)」と付く理由は、葡萄のように1本の枝に何個も果実を付けることが由来となっています。一般的な果肉が黄色いものは「マシュー」という品種で、その他にも数十種類のグレープフルーツが存在します。

旬の時期

4月〜5月

栄養の違いは?

デコポン・みかん・ポンカン・はっさく・グレープフルーツは、同じ柑橘類なので含まれている栄養成分はほとんど同じです。

これら5種の柑橘類は、特にビタミンCクエン酸を豊富に含んでいます。また、わたや袋の部分にはポリフェノールも含まれています。また、わたや袋の部分にはポリフェノールも含まれています。ポリフェノールは強い抗酸化作用を持つので、美容には必須の栄養素です。また、リモネンという精油成分が含まれており、毛細血管を強くしたり高血圧予防にも効果があります。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • クエン酸:クエン酸は人間のエネルギー代謝でクエン酸が作られる過程があります。そのため、エネルギーを作り出す材料になり、疲労解消効果があります。血流を改善させ、冷え性の解消効果や体の不調の原因になる体のHpを戻す働きも持っている栄養素です。
  • ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。
  • リモネン:リモネンは、モノテルペンの仲間で、柑橘系の皮に含まれており香りをかぐだけで体の副交感神経を優位にし、緊張を解すリラックス効果がある成分です。最近の研究では抗がん作用もあると言われている栄養素です。
  • β-クリプトキサンチン:β-クリプトキサンチンは、βカロチンの5倍以上の抗酸化作用を持ち、体内の酸化することで生じる体調不調やトラブルを解消する力があります。高血圧や動脈硬化といった血液、血管内のトラブルによる病気や、シミを予防するため美肌効果、最近では糖尿病にも効果があるとされています。

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まとめ

この記事をまとめると

  • デコポン・みかん・ポンカン・はっさく・グレープフルーツに共通する栄養素はビタミンCやクエン酸!
  • 旬の時期は冬がどれもメイン!

5種それぞれの柑橘類は、それぞれに特徴があることをご紹介しました。ビタミンCが多く美容効果も高いので、旬の時期には是非全ての種類を楽しんでみてください。

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