柑橘類の種類・品種と見分け方|味・旬の時期・特徴・大きさを比較!

酸っぱさが美味しい柑橘類には、数多くの種類があります。代表的なものにはレモンやみかん、オレンジなどがありますが、他にはどんなものがあるのでしょうか?今回は、

  • 世界に存在する柑橘類は何種類?
  • 柑橘類の主な種類・品種

これらのテーマについて紹介いたします。

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柑橘類は何種類ある?

みかんやオレンジ、グレープフルーツ、レモンなど柑橘類には色々なものがありますが、世界に何種類くらい存在するか知っていますか?

なんと、柑橘類は世界で900種類以上存在すると言われています!物凄い数ですよね。今回はその中でも主な種類について、いくつか紹介していきたいと思います。

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柑橘類の主な種類・品種と特徴

数多く存在する柑橘類の中でも主な種類・品種についてチェックしていきましょう!

デコポン

分類 ミカン科ミカン属
別名 不知火(しらぬひ)
旬の時期 3〜4月
主な生産地 熊本県 / 愛媛県

デコポンは、1972年に清見オレンジと中の3号という柑橘類を掛け合わせて誕生した果物です。別名「不知火(しらぬひ)」と呼ばれています。

デコポンの糖度は厳しく決められており、糖度13度以上でなければデコポンとして出荷することができません。甘みの強いデコポンですが、一番の特徴はヘタ部分がボコッと出ているところです。この部分が「デコ」と呼ばれています。

デコポンは、どれを選んでも甘みを感じることができる柑橘類です。糖度は13度以上という決まりがあるので、しっかりとした甘さがあります。果肉はぷりっとしていて噛みごたえのある食感です。また、香りが強いのも特徴です。

せとか

“せとか”は2001年に品種登録された柑橘類の一つで、「清見」と「アンコール」という品種を交配させて誕生しました。

名前の由来

『せとか』という名前は、育成地である長崎県口之津町から望むことができる瀬戸内地方での栽培を期待して付けられました

果肉はみずみずしく、非常に柔らかい食感で甘みが強く酸味が少ないのが特徴です。また、中に種が含まれていないので食べやすさも抜群です。外皮と薄皮が柔らかいので剥きやすく、薄皮は一緒に食べることができます。

大きさは7〜8cmが平均的で重さは180〜200g、食味や食感の良さから『柑橘類の大トロ』とも呼ばれる品種です。

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はるみ

“はるみ”は「清見」と「ポンカン」の交配種で、ぷちぷちとした食感が特徴的です。外皮はせとかよりも厚いですが剥きやすく、薄皮は一緒に食べることができます。酸味が少なく、味は温州みかんに似ていると言われています。

名前の由来

『はるみ』という名前は、お正月を過ぎた冬の終わりから春にかけた時期を旬としているため、付けられました

大きさは8cmほどで、重さは180〜200g、そして種が少ないので食べやすい品種です。

れいこう(麗紅)

“れいこう”は、「せとか」の姉妹品種です。「清見」と「アンコール」を交配し、更に「マーコットオレンジ」を交配して誕生しました。品種登録されたのは2005年と、比較的新しい品種です。

れいこうの特徴は、高い糖度にあります!非常に強い甘みと香りが特徴的で、れいこうの中でも甘み・酸味・見た目が優れたものは『はまさき』という品種として出荷されます。

大きさは8cm、重さは200〜30gと、せとかやはるみよりも少しどっしりしています。皮が剥きやすく、白い筋も取りやすいので食べやすさも抜群です。

ゆこう(柚香)

引用:ふるさとチョイス

分類 ミカン科ミカン属
漢字 柚香 / 柚柑
旬の時期 10〜11月
主な生産地 徳島県

ゆこう(柚香)は、徳島県などで古くから栽培されてきたミカン科ミカン属の果実です。柚子やすだちなどさっぱりした柑橘類の仲間で、皮は薄く果汁がたっぷり含まれています。

柚子よりも弱い香りですが、酸味が少なくほのかな甘みを持っています。10〜11月に旬を迎え、産地ではポン酢の原料としてよく用いられています。

セミノール

分類 ミカン科ミカン属
別名 しきね
旬の時期 4〜5月
主な生産地 和歌山県 / 大分県

セミノールは、日本では和歌山県や大分県で栽培されている柑橘類の一種です。「ダンカングレープフルーツ」と「ダンシータンジェリン」という柑橘類を掛け合わせて誕生したアメリカの品種です。

みかんによく似ていますが、甘みに加え酸味も強い味で果汁が多いのが特徴的です。国産のセミノールが一番美味しいと言われる時期は4〜5月ですが、3〜6月の間出回っています。セミノールは高級柑橘類と言われています。

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はんぺいゆ(晩白柚)

“ばんぺいゆ(晩白柚)”は、熊本県で生産されている世界最大級の柑橘類です。その大きさは2kgになることも!文旦よりも保存性が高く、2ヶ月は日持ちする品種です。

文旦と同じ仲間で、大きさは直径25cm・重さ1.5kg〜2.5kgにもなります。日本に伝来したのは1920年頃で、ベトナムの植物園から持ち帰ったことがきっかけと言われています。

名前の由来

『ばんぺいゆ(晩白柚)』という名前は、台湾で果肉が白いみかんを白柚(ぺいゆ)と呼んでいることと、熟すのが遅かったため「晩生」から文字を取ったことが由来と言われています

見た目の特徴としては外皮が1cm以上も分厚いことで、味は甘みとほどよい酸味があります。平均糖度は12度で、苦味はほとんどありません。

文旦

分類 ミカン科ミカン属
別名 ザンボア・ボンタン・ジャボン
旬の時期 2〜4月
主な生産地 高知県

文旦は、マレー半島からインドネシアあたりが原産地と言われています。文旦は爽やかな香りと酸味・甘さが特徴です。皮は分厚く、どっしりとしています。「文旦」という名前は、「法元文旦」という鹿児島県の品種が高知県に伝わったことで名付けられました。

 

じゃばら

分類 ミカン科ミカン属
原産地 和歌山県東牟婁郡北山村
旬の時期 11〜12月
主な生産地 和歌山県 / 三重県

じゃばらは、和歌山県東牟婁郡北山村を原産地とする国産の柑橘類の一種です。貯蔵性が高く、収穫後は半年近く果汁や風味を落とさず保存することができます。

じゃばらの味は、甘みがあり果汁たっぷりでみずみずしいのが特徴です。柑橘類なのでほどよい酸味もあり、後味には少し苦味もあります。

はっさく(八朔)

はっさく(八朔)は、ミカン科ミカン属の果物です。原産地は広島県で、現在の主な生産地は和歌山県で、全国生産量の約70%%を占めてします。続いて広島県尾道市、愛媛県、徳島県です。

八朔1個あたり300〜400gと、どっしりとして重みがあります。果肉はぷりっとして厚みがあり、食べ応えがあります。

収穫時期は12月~2月頃で、収穫後に数か月冷暗所で熟成させて酸味を引かせたのちに2月~4月ごろ出荷されています。

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ポンカン

ポンカンの原産地はインドで、日本に伝来したのは明治29年のことです。中国から台湾経由で鹿児島県に伝わりました。みかんよりも甘みと香りが強く、皮が剥きやすいのも特徴です。

『ポンカン』という名前は、インド西部の地名である「Poona(プーナ)」から”ポン”、柑橘類の「柑」から”カン”をとったことが由来となっています。

ポンカンの収穫時期は、11月~12月頃ですが、収穫後に数か月冷暗所で熟成させて酸味を引かせたのちの1〜2月に出荷されています。

グレープフルーツ

分類 ミカン科ミカン属
和名 なし
旬の時期 4〜5月
主な生産地 フロリダ・南アフリカ

グレープフルーツは、フロリダや南アフリカなどの亜熱帯地域を原産とする果物です。日本に出回っているグレープフルーツのほとんどは輸入品で、この2つの地域からがメインとなっています。

柑橘系なのに名前に「グレープ(葡萄)」と付く理由は、葡萄のように1本の枝に何個も果実を付けることが由来となっています。一般的な果肉が黄色いものは「マシュー」という品種で、その他にも数十種類のグレープフルーツが存在します。

スウィーティー

分類 ミカン科ミカン属
別名 スウィーティー
旬の時期 11〜3月
主な生産地 アメリカ・イスラエル

オロブランコはアメリカ産の柑橘類の一種で、アメリカ産のものは「オロブランコ」、イスラエル産のものは「スウィーティー」と呼ばれていますが。全く別の名前ですが、どちらも同じ果物を指します。

形はグレープフルーツにそっくりで、オロブランコの皮は薄い黄色〜黄色のものまで色に差がありますが、スウィーティーの場合は黄緑色〜緑色なのが特徴です。

リム

リムは、メキシコ原産の柑橘類の仲間です。皮は緑色で、果肉は黄緑色〜黄色をしています。日本で見かけることはほとんどなく、柑橘類特有の酸味とほのかな甘みが特徴的です。

ネーブルオレンジ

ネーブルオレンジは、甘みと酸味が強い味わいのオレンジの一種です。「ネーブル」とは「おへそ」を意味しており、底の部分が凹んだ形が由来となっています。

輸入モノが多いオレンジですが、国内でも和歌山県を中心に栽培されています。日本産のものは『大三島ネーブル』『吉田ネーブル』『白柳ネーブル』と呼ばれています。

ネーブルオレンジには種があまりないので、食べやすいのも特徴の一つです。外皮は薄めで果汁がたっぷりありジューシーな果物です。

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すだち(酢橘)

すだちは日本の徳島県原産の果物です。柑橘類に分類され、爽やかな香りと酸味ある味わいが特徴です。徳島県では江戸時代からすだちを食用の果物として栽培していました。

すだちにはカリウムが含まれており、体内の余分な塩分を排出する働きがあります。皮は緑色で、果肉は淡い黄緑色をしています。全国生産量の約9割を徳島県産が占めています。

かぼす

かぼすの原産地はヒマラヤ地方とされ、柚子の枝変わりとして生まれたと言われています。かぼすと良くにた「すだち」は日本が原産ですが、かぼすは外国産なのです。日本には江戸時代初期に中国から伝来し、医療用として用いられていました。

柚子

柚子は中国が原産で、日本には奈良時代か飛鳥時代には伝来していたとされています。かつては薬用として用いられ、徐々に食用としても扱われるようになりました。

現在の日本では四国地方での栽培が盛んで、高知県・徳島県が全体の約70%を占めています。酸味が強いので生で食べることはほとんどありませんが、皮をおせち料理に使ったり、ジャムや調味料として広く食べられています。

金柑(きんかん)

きんかんは、皮ごと食べられ甘味と苦味のバランスのよい果実です。丸ごと食べることができるので、たくさんのビタミンCを摂ることができます。

宮崎県で全国の7割ほどを生産しており、温室やハウスでも栽培されています。最も美味しくたくさん出回る旬の時期は1月から3月までとなっています。

いよかん(伊予柑)

分類 ミカン科ミカン属
別名 宮内伊予柑
旬の時期 11月下旬〜2月
主な生産地 愛媛県

いよかんは漢字で「伊予柑」と書きます。発見されたのは明治時代の山口県萩市で、やがて愛媛県(伊予の国)で普及したことから「伊予柑」と呼ばれるようになりました、名前の由来は伊予の国ですが、発祥は山口県と異なります。

伊予柑の皮は厚く、甘みと酸味を持つ柑橘類です。1〜3月頃の冬の時期に旬を迎え、現在は全国生産量の90%以上を愛媛県産が占めています

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まとめ

この記事をまとめると

  • 世界に存在する柑橘類の種類は900種類以上!
  • 数多くの種類・品種があり特徴はそれぞれ異なる

日本や世界に存在する柑橘類の一部をご紹介しましたが、みなさんが食べたことのあるものは何種類ありましたか?上記以外にも様々な柑橘類があるので、ぜひ食べ比べてみましょう♩

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