「ケール」は青汁の原料として有名な野菜ですが、その臭いや苦味がまずいと感じる方が多いのではないでしょうか?加熱すれば多少食べやすくなりますが、栄養素に影響はないのでしょうか?今回は、
- ケールってどんな野菜?栄養と効能
- ケールが臭い!食べやすいケールの品種
- ケールは生で食べても危険じゃない?
- 加熱後のケールの栄養
- ケールの美味しい食べ方
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ケールってどんな野菜?
ケールは地中海原産の野菜で、日本へは江戸時代に伝わり明治時代初期から栽培されるようになりました。意外にも歴史は長いのです。
キャベツと同じアブラナ科の植物で品質としてもキャベツに近いのですが、キャベツと違い葉が巻かないタイプです。葉がゴムのように硬いものや、柔らかいものがあり、苦味が強いイメージがありますが冬に成長するケールには甘みがあるので比較的食べやすいものもあります。
葉はひらひらとフリルのようになっており、縁はやや内側に巻いているものや、フラットなものなど様々です。
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栄養
ケールは青汁にも使われている栄養豊富な野菜で、ビタミン類・ミネラル類を全般を幅広くカバーしています。特に、βカロテンの含有量は小松菜に匹敵します。
また、強い抗酸化作用を持つビタミンA・C・Eが豊富で、美肌効果やシワの抑制などアンチエイジングにも効果的です。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロン
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
効能
ケールに含まれるビタミンA・C・Eは、抗酸化作用によりがんなどの生活習慣病予防にも繋がります。老化の原因となる活性酸素と戦う働きもあるので、シワやしみ・美肌などアンチエイジング効果も期待できます。
βカロテンには殺菌が体内に侵入するのを防ぐ働きがあるため、免疫力を上げて風邪予防にも効果があります。葉酸は妊娠初期から胎児の形成に欠かせないなので、妊婦さんは進んで摂りたい栄養素です。
- がん予防
- しわ/しみなどの抑制
- 免疫力アップ/風邪予防
- アンチエイジング効果
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ケールが臭い!まずい!苦い!
「ケールが臭い!まずい!苦い!」生のケールを食べたことがあるほとんどの方は、こう感じるのではないでしょうか?体にありがたい効能が豊富なケールですが、生のケールにはかなりの苦味と臭みがあります。葉物野菜といっても、あまり味は美味しいとは言えません。
青汁用で粉末になっていれば飲みやすいものの、生のフレッシュなケールにはどうしても苦味があるので、食べ方や味付けなどで工夫する必要があります。
カーリーケールは食べやすい
ケールの中にも様々な品種がありますが、「カーリーケール」というタイプのケールは苦味がないので食べやすい品種です。カーリーケールは、葉が縮れて細かいフリルのような形をしているのが特徴です。
カーリーケールには苦味・えぐみ・臭みがほとんどなく、葉も柔らかいので食べやすい
ケールは生で食べられる?危険はない?
ケールの葉は品種によって柔らかいもの・硬いものなど様々ですが、どの品種も「生で食べることができます」!ケールに含まれるビタミンCは熱に弱いので、生のまま食べた方が効果的に摂取することができます。
生のケールはより味を感じやすいので、先ほどご紹介したカーリーケールが食べやすくてオススメですよ。
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ケールの栄養は加熱しても大丈夫?
ケールは生で食べたり、加熱調理したりといくつか食べ方がありますが、栄養は加熱しても大丈夫なのでしょうか?残念なことに、ケールに含まれる栄養素の中には熱に弱いものがあります。ビタミンCがその代表で、 熱に弱い性質なので加熱し過ぎると含有量が減ってしまいます 。
しかし、 食物繊維やカルシウムなどは加熱しても残りやすい ので、完全に栄養を損ねてしまうわけではありません。
ケールが売ってない!スーパーにある?
体に良いケールを手に入れたい!と思っても、どこでも売っているわけではありません。場所によってはスーパーでも販売されていますが、ケールは生食用として出回る量が他の野菜に比べて少なく、スーパーでは購入できないこともあります。
そんな時におすすめなのが、ネット通販です。ケールの旬の時期は11〜2月頃ですが、春先になっても購入できる通販サイトがあります。農家直送で新鮮なケールを送ってもらえるので、是非チェックしてみましょう。
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ケールの美味しいレシピ・食べ方
ケールの栄養をたっぷり食べられる、おすすめのレシピ・食べ方をご紹介します。ケールの苦味が苦手な方は、加熱調理すると食べやすくなるので試してみてくださいね。加熱することで葉が柔らかくなるので、量を食べることができます。
ケール×卵
ケールは卵との相性が良いので、卵とじにすると美味しく食べることができます。ケールの苦味をカモフラージュしたい時は、味の濃いベーコンやソーセージを入れるのがおすすめですよ。彩りのよりミニトマトを入れて、スキレットで焼けばお洒落で体に良いケール料理の完成です。
ケールサラダ
ケールの栄養素を無駄なく摂るならサラダがオススメ。苦味やえぐみの少ないカーリーケールを使って、効能たっぷりケールサラダを作りましょう。濃いめの味付けならケール特有の味も気になることなく食べやすいです◎
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まとめ
「ケールが臭い!まずい!」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- ケールには特有の苦味や臭みがあるが、青汁にも使われるほど栄養価が高い
- ケールの中でも「カーリーケール」タイプは苦味が少なく食べやすい
ケールは健康効果やアンチエイジング効果がかなり期待できるので、是非体のためにケールを食べてみてくださいね。苦手な方は粉末状の青汁で摂るのもオススメですよ!
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