格式高い高貴な家紋とは?天皇家の十六葉菊・徳川葵・秀吉の桐紋・宮家の家紋を解説!

家紋はかつてからある日本の文化で、その家の象徴として取り入れられてきたシンボルのような存在ですが、その中には「格式高い」とされた家紋がいくつかありました。

主に天皇家・徳川家・豊臣家が使用していた家紋のことで、一般人は法令で使用が禁じられるほどだったのです。

今回は、「格式高い高貴な家紋」についてご紹介いたします。

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家紋は25,000種類以上あると言われている

家紋には、なんと25,000以上の種類が存在しています。家紋1つでも様々なアレンジを加えることでバリエーションは広がります。

新しい家紋の登場は遅くて明治時代頃なので、それまの間に非常に沢山の種類が生み出されてきました。現代の生活の中では家紋を見る機会はなかなかありませんが、神社やお寺に行くと紋があちこちに刻まれているので見つけるのも面白いですよ。

また、当サイトでは7種類のカテゴリーに分けて家紋の特徴や意味合い・由来を紹介していますので、気になる家紋があれば検索バーからチェックしてみてください!

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高貴な家紋とは?使用を制限された家紋はあるの?

  1. 天皇家で制限をされた「日月紋」「桐紋」「十六葉菊」
  2. 徳川幕府によって制限された「徳川葵

上記2タイプの家紋は、それぞれ法令によって一般の家での使用が禁じられていました。天皇家限定の家紋は3種類設けられ、天皇家一部の皇族のみ用いることができたのです。

また、「徳川葵」と呼ばれる「葵紋」は始めは皆が使用できた家紋でしたが、徳川家が独占したことで徳川以外の使用が禁じられたのです。それゆえ今まで葵紋を使用してきた徳川家以外の家では、新たに家紋を設ける必要があったのです。

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天皇家や一部の皇族のみ使用できた3つの家紋

天皇家や一部の皇族のみ使用が許可されていた家紋が3つあります。これらの紋は武家・公家・庶民などその他の家では使用できない特別なものでした。どのような家紋であったのか、天皇家限定の3つの紋を見てみましょう。

高貴な家紋「日月紋」

1つめは「日月(じつげつ)紋」です。「日」は天照大神、「月」は月読尊を表現しているとも言われています。

日月紋は現在でも使用されているもので、古くから即位の大典などで使用されていました。この日月紋の後に、次に紹介する菊紋がより天皇の紋として印象深いものになります。

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高貴な家紋「桐紋」

家紋

2つめは「桐紋」です。桐紋の歴史は古く、天皇が身につけるようになったのは平安時代の初期と言われています。

嵯峨天皇の時代で、儀式に用いる衣服に桐の文様を入れたことが始まりです。

天皇家の紋であった桐紋は、権力者にも下賜されていました。有名な人物では豊臣秀吉や足利将軍がその例で、賜った桐紋を一族や家臣にも与えたことで桐紋が広まっていきました。

高貴な家紋「十六葉菊」

菊花紋章

3つめは「菊紋」です。皇室を表す代表的な家紋でもありますが、日月紋よりも後に登場したのが菊紋です。

菊紋の起源は、鎌倉時代初期に後鳥羽上皇が好んで使用していたことです。菊は延命長寿の効果があるとして、薬に用いられていたこともありました。

後鳥羽上皇は衣服や調度品などに文様として菊を刻み、自作の刀に菊の銘を付けて武士たちに贈ったこともわかっています。

上記の「十六葉菊」が皇室の紋として認知されるようになったのは1869年です。太政官布告によって明治時代に天皇の紋章として定められ、その他の者の使用が禁じられました。

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徳川幕府によって利用を制限された高貴な家紋「徳川葵」

江戸時代には徳川家の家紋として使用されていたことが有名な葵紋ですが、元々は京都の賀茂神社がルーツとなっています。3枚の葉が中心を向き、太い丸で囲まれており、「丸に三つ葉葵」とも言われます。

家紋としては将軍家の権威を表す勲章の意味を持って用いられ、家康が使うようになってからは徳川家以外の使用はご法度とされていたほどです。徳川家が葵紋を独占し、その紋は「徳川葵」と呼ばれていました。



豊臣秀吉が天皇からもらった高貴な家紋「桐紋」

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豊臣秀吉は下賜された桐紋に独自のアレンジを加えて、「太閣桐(たいこうぎり)紋」という家紋をいくつか使用していました。

桐は高級木材として、菊紋についで天皇家や功績をあげた者の家紋として用いられました。

その風習の始まりは後鳥羽上皇から足利尊氏が桐紋を賜ったことと言われています。その後、桐紋が広く広まったのは皇室が臣下へ、下賜された武将が臣下へと付与されていきました。 

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他にも皇族・宮家の家紋も高貴な家紋とされている

徳川家と秀吉が使用していた紋と同じく、皇族や宮家の家紋も高貴な家紋とされています。種類としてはこのような紋があります。

現在存続しているの4つの宮家

三笠宮家

秋篠宮家

常陸宮家

高円宮家

どれも円形で華やかさ、そして繊細さも兼ね備えるデザインとなっています。中心には天皇家のシンボル的な紋章でもある菊の花が描かれ、その周りに細かく絵が施されていますね。

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まとめ

天皇家や徳川家・豊臣家に使用されていた「格式高い家紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

天皇家では3種類もの家紋は特定の人物以外使用禁止となっており、葵紋に関しては途中から徳川家以外の使用が法令で禁じられた過去がありました。

家紋で身分や威厳の強さを表現する文化の表れでしょう。もしも現代で家紋を全員が使用することになっても、同じように独占したい人々が出てくるのではないでしょうか。

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