焼酎を使った柿の渋抜きの方法や保存方法について!渋くなる原因も!

秋の味覚の一つ「柿」。柿にはそのまま食べられる「甘柿」と、渋みを抜かなければ食べられない「渋柿」があります。あなたは渋柿の渋はどのように抜くのかをご存知でしょうか?実は焼酎をうまく活用することで、渋柿の渋は抜けるのです。

今回は、渋柿の渋について以下のような内容で記事をまとめていきます。

  • 柿が渋柿になる理由とは一体?
  • 渋抜きにはどんな焼酎が使えるのか?
  • どうやって焼酎を使って渋抜きをするのか?

こんな内容になっています。記事を最後まで読んで、渋柿の渋を上手に抜けるようになってしまいましょう。非常に簡単なので、誰でもすぐに実行することが出来ます。

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柿が渋くなる理由は?

まず、どうして渋柿と言うものが出来てしまうのでしょうか?その辺りの理由から探っていきましょう。

タンニンが原因

柿の渋み成分は「タンニン」です。タンニンはお茶などにも含まれている成分ですが、多量に柿に含まれてしまうと、渋柿の渋みの原因になってしまうのです。つまり、タンニンを柿の中から取り除くことが出来れば、渋柿の渋みは完全に消えてしまいます。

タンニンを不溶化する事で渋が抜ける

タンニンを取り除けば渋柿の渋みは感じなくなります。では、どうすればタンニンを取り除くことが出来るのでしょうか?結論から言うと「アセトアルデヒド」をタンニンをくっつけてしまい、渋柿から水に溶けださないようにすると、渋柿の渋みはなくなります。

タンニンを全て「取り除く」のではなく、アセトアルデヒドを柿の中に入れ込んで、柿の中に閉じ込めてしまおうという考え方ですね。

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渋抜きにつかう焼酎について

ではアセトアルデヒドは、どうすれば沢山発生させられて、柿の中に送り込むことが出来るのか?それは「焼酎」を使うと効果的です。焼酎などのアルコール類は、柿に塗ることでアセトアルデヒドを柿の実の中に沢山作ってくれます。

焼酎の種類

焼酎には様々な種類があります。

  • 乙類焼酎
  • 甲類焼酎
  • 米焼酎
  • 芋焼酎
  • 麦焼酎

大きく分けると蒸留を適度に行う「乙類焼酎」と、何度も蒸留を繰り返して行う「甲類焼酎」の2種類です。米や芋、麦などの焼酎は基本的に香りの強い「乙類焼酎」に含まれます。

渋抜きに最適な焼酎は?

渋抜きに向いている焼酎は、焼酎の中でも香りが少ない「甲類焼酎」です。こうりゅ焼酎は何度も蒸留を行っているので、素材の香りなどは殆ど無くなっています。さらにアルコール度数も30度を超えているので、渋柿の渋抜きをするにはぴったりの焼酎なのです。

今回は、甲類焼酎の中でもより癖の少ない「ホワイトリカー」を使いましょう。ホワイトリカーが手に入らなかった場合は、ウイスキーなどのアルコール度数が高いお酒でも同じ効果を得ることが出来ます。

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焼酎を使った柿の渋抜きの方法!

甲類焼酎を使って、渋柿の渋を抜く方法をご紹介していきます。

霧吹きを使う方法

1つ目の方法は霧吹きを使って、直接渋柿に焼酎をスプレーする方法です。特に柿のへたのから焼酎を染み込ませた方がいいので、へたの部分を中心にスプレーしてみましょう。焼酎を吹替けた後は袋に1個ずつ詰め、密閉をして14日間くらい保管します。

10日目くらいで段々と渋が抜けてきているでしょう。

霧吹きが無い場合は?

霧吹きがない場合は、小さめのボウルに焼酎を張り、そこに渋柿のへたの部分を軽くつけおくことで、渋抜きも可能です。焼酎を付けた柿は、ビニール袋につめ、しっかりと密閉させて14日間保存してみましょう。

なぜアルコールで渋抜きができる?

アルコールを渋柿に浸けると、渋柿の中にアセトアルデヒドが発生します。そのため、柿の渋が抜けてくるのです。

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保存方法について

渋抜きをしている渋柿はどんな環境で保存すればいいのでしょうか?

渋抜きまでの期間について

渋抜きは14日から21日程度で完了します。その間しっかりと密閉させた環境で保存しましょう。

保存方法

アルコールを付けて密閉させた柿は、常温の冷暗所で保存しておくといいです。もし、冷暗所が難しければ冷蔵庫に入れて保存しましょう。

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焼酎以外で渋抜きをする方法!

焼酎に浸ける以外にも、渋抜きをする方法はいくつかあります。簡単にご紹介しておきましょう。

湯ざわし

渋柿は40℃以上のお湯に一晩漬けるだけで、ある程度の渋抜きをすることが出来ます。40℃以上の環境では、アセトアルデヒドが発生しやすいのです。

冷凍する

渋柿は冷凍保存しても、渋抜きを行うことが出来ます。

干す

昔ながらの方法ですが、渋柿は干し柿にすると渋みを抜くことが出来ます。この場合、食べる方法が干し柿一択になってしまうのがデメリットですね。

ドライアイスを使う

渋柿はドライアイスを活用しても渋抜きを行うことが出来ます。

リンゴと一緒の袋に入れる

もし、アルコールを使って渋抜きをしたくないのであれば、リンゴと一緒に袋に入れておくだけ、渋抜きをすることも可能です。この場合、大量の渋抜きをするのには向かないので注意しておいてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は渋柿の渋抜きについて詳しく解説してきました。最後に記事内容をざっくりとまとめたので振り返っておきましょう。

この記事をまとめると

  • 渋柿の渋は「タンニン」が原因
  • 渋柿の渋抜きは甲類焼酎に浸けて14日程度放置するととれる

こんな内容になっていました。もし渋柿を手に入れる機会があったら、焼酎で上手に渋抜きにチャレンジしてみましょう。

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