牡蠣は美味しいけれど、食べて下痢や腹痛・気持ち悪さを感じた人は多いのではないでしょうか?牡蠣には食中毒やアレルギー、そしてプリン体など様々な副作用があります。今回は、
- 牡蠣を食べ過ぎるとどうなる?
- 牡蠣による食中毒症状と期間
- 食べ過ぎにならない牡蠣は何個?
- 正露丸は効く?対処法は?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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牡蠣の食べ過ぎで気持ち悪い!食中毒?
牡蠣には疲労回復に効果的なタウリンやビタミンB1・B2・B12などのビタミンB群、旨味成分であるアミノ酸や、亜鉛・鉄分などのミネラル類も豊富な食べ物ですが、食べ過ぎると気持ち悪くなったり、下痢や腹痛を起こすことがあります。
牡蠣は貝類の中でも特に食中毒を起こしやすいものなので、食べ過ぎには注意が必要です。牡蠣による食中毒症状や原因菌は、どのようなものなのでしょうか?
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牡蠣による食中毒・食あたり症状と原因菌
ノロウイルス
ノロウイルスは食中毒の中で有名ですが、食べてから症状が出るまでの時間は12〜48時間後、症状には激しい下痢・腹痛・嘔吐などがあります。潜伏期間が最大2日と長く、食べてすぐに症状が出ないため、翌日〜翌々日に発症することもあります。
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオの潜伏期間は12時間前後で、強い腹痛・下痢・嘔吐などが症状となります。特に温かい時期に発生し、5月から増加が始まりピーク時期は7〜9月ですが冬場でも見られる菌です。
潜伏期間は11〜18時間が一般的ですが、中には2〜3時間という短時間で発症したケースもあります。軽症で済む場合もありますが、重症化すると死亡することもある危険性の高い食中毒です。
貝毒
貝毒は 牡蠣などの二枚貝が有害なプランクトンを食べ、貝の中にその毒がたまる ことで発生します。貝毒は牡蠣だけではなく、ホタテやアサリ・しじみなどにも起こり得る食中毒です。
海の中で有害なプランクトンが発生すると、二枚貝がそれを餌として食べ、徐々に毒が体内に蓄積することで貝自体が毒化していくのです。日本国内で発生しやすい貝毒は「下痢性貝毒」と「麻痺性貝毒」の2種類で、それぞれ原因となるプランクトンに違いがあります。
- 下痢性貝毒→ディノフィシス属 [毒成分:オカダ酸/ディノフィシストキシン]
- 麻痺性貝毒→アレキサンドリウム属 [毒成分:ゴニオトキシン/サキシトキシン]
症状には、神経筋肉系を刺激して強い麻痺症状や、消化器系への刺激が強く激しい下痢などがあります。
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牡蠣を食べ過ぎるとどうなる?
牡蠣の食べ過ぎによる食中毒について紹介しましたが、食中毒以外にも牡蠣の食べ過ぎによる副作用はいくつかあります。どんな症状や原因があるのでしょうか?
アレルギー
食物アレルギーには様々な種類がありますが、牡蠣もその一つで蕁麻疹・嘔吐・腹痛・下痢などの症状を引き起こします。酷い場合にはアナフィラキシーを起こすこともあり、命の危険にさらされることもあります。
プリン体の摂りすぎ
牡蠣にはプリン体も含まれており、体内で利用しきれずに余ると尿酸となって体外に排出されます。尿酸は一定量までは血液中に溶けるのですが、 体内で多量になると溶けきることができません 。
すると尿酸値が高くなり、高尿酸血症という病気になります。高尿酸値状態が続くと、尿酸が塊となって結晶化し、体の各所に沈着して色々な病気を引き起こすのです。
また、尿酸値が高い状態が続くと、痛風を引き起こします。痛風は、足の親指などの関節が突然腫れて歩けないほどの激痛に襲われます。
食べ過ぎにならない牡蠣の量は?
食べ過ぎると食中毒やアレルギー、プリン体などの影響がある牡蠣ですが、1日に何個までなら食べ過ぎにならないのでしょうか?
毎日食べ続けるのはあまりよくありませんが、時々であれば1日に5個前後が適量となっています。オイスターバーなどでは産地別の牡蠣を食べ比べたり、カキフライなど牡蠣料理を堪能するのが楽しいものです。頻度は抑え、あまり食べ過ぎないように注意しましょう。
また、子供に牡蠣を与える時は特にタイミングや量に気をつけましょう。早い時期から与えると、アレルギーを発症しやすいです。
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加熱すれば大丈夫?
牡蠣は生でも加熱しても食べることができますが、加熱した牡蠣でも菌が残っていて食中毒症状を起こすことがあります。牡蠣が生焼けの場合や、加熱温度や加熱時間が十分ではなかった可能性が高いです。
また、牡蠣には生食用と加熱用がありますが、生食用の牡蠣は加工工程で身の中の菌を殺菌し除去されています。それに対し加熱用にはそのような工程はなく出荷されているので、加熱用を生食するのは絶対にNGとなっています!
- 加熱用を生で食べない
- 購入した日に消費する
- その日のうちに食べない時は冷凍する
詳しくはこの記事をチェック!
下痢・腹痛に正露丸は効く?
下痢の時に使える市販の飲み薬に『正露丸』がありますが、牡蠣による食中毒にはあまり効果を期待できません。一時的に下痢が止まっても、体に入ってしまった原因菌を殺すことはできないので、症状が続く場合は医療機関で診てもらった方が良いでしょう。
妊娠中(妊婦)が牡蠣を食べるのは危険?
妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“牡蠣”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?牡蠣が持つ栄養素や、食中毒など危険性の有無について着目しました。続きは下記でチェックしてみましょう!
詳しくはこの記事をチェック!
牡蠣の保存方法や賞味期限は?
牡蠣はお店で食べる以外にも、家庭で調理することもあるかと思います。殻付きの牡蠣、殻無しの牡蠣、岩牡蠣、真牡蠣など色々な牡蠣がありますが、その賞味期限や正しい保存方法について別途記事にまとめています。
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まとめ
この記事をまとめると
- 牡蠣の食べ過ぎは食中毒・アレルギー・プリン体の過剰摂取になる可能性がある
- 牡蠣による食中毒の原因には、複数の原因菌がある!それぞれで症状や期間が異なる
- 牡蠣で下痢・腹痛となった場合、正露丸はあまり効かないので医療期間へ
- 食べ過ぎにならない牡蠣の量は、5個前後
牡蠣は貝類の中でも特に食中毒となりやすいので、賞味期限や保存方法に注意して扱いましょう。
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