牡蠣の揚げ物、“カキフライ”は不動の人気を持つ牡蠣料理ですが、冷凍保存しておくと便利な作り置きおかずになります。牡蠣は食中毒になりやすい食材ですが、冷凍保存する際はどんなことに注意すれば良いのでしょうか?カキフライの冷凍保存を中心に、下記の内容について解説していきます。
- 冷凍カキフライの賞味期限
- 食中毒に注意したい状態は?
- 冷凍保存方法・解凍方法
- 揚げない方法はある?
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目次
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カキフライは冷凍も美味しい!
カキフライはスーパーのお惣菜などで気軽に購入することができますが、家庭で冷凍しておくと作り置きおかずとして重宝します。牡蠣を大量購入した時や、一度に食べきれない時は冷凍が便利です◎ 冷凍したカキフライはどのくらい日持ちするのでしょうか?
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冷凍カキフライの賞味期限
冷凍したカキフライの日持ちは、冷凍庫で約1ヶ月です。揚げた後のカキフライに関しては、その日のうちに食べきりましょう。ご存知の通り、牡蠣はあたりやすい食材です。加熱したものでも食中毒を起こすこともあるので、早めに食べる方が安全です。
- 冷凍状態…約1ヶ月
- 揚げた後…その日のうち
賞味期限切れで食中毒に?
賞味期限切れのカキフライを食べると、食中毒を起こすことがあります。生牡蠣だけでなく、加熱したカキフライでもあたることがあるので注意しましょう。
冷凍カキフライであたる?
生牡蠣は食中毒になりやすいですが、カキフライでも食中毒症状を起こすことがあります。“揚げて加熱しているのになぜ食中毒になるの?”と思うかもしれませんが、カキフライで食あたりになる原因は、生だったり生っぽかったり加熱不足によるものです。
牡蠣による食中毒には、いくつか種類があります。牡蠣は生で食べると食あたりを起こして腹痛や下痢になる人も多い貝です。牡蠣による主な食中毒は下記になります。
- ノロウイルス
- 貝毒
- 腸炎ビブリオ
ノロウイルスは食中毒の中で有名ですが、食べてから症状が出るまでの時間は12〜48時間後、症状には激しい下痢・腹痛・嘔吐などがあります。潜伏期間が最大2日と長く、食べてすぐに症状が出ないため、翌日〜翌々日に発症することもあります。
貝毒は 牡蠣などの二枚貝が有害なプランクトンを食べ、貝の中にその毒がたまる ことで発生します。貝毒は牡蠣だけではなく、ホタテやアサリ・しじみなどにも起こり得る食中毒です。
海の中で有害なプランクトンが発生すると、二枚貝がそれを餌として食べ、徐々に毒が体内に蓄積することで貝自体が毒化していくのです。症状には、神経筋肉系を刺激して強い麻痺症状や、消化器系への刺激が強く激しい下痢などがあります。
腸炎ビブリオの潜伏期間は12時間前後で、強い腹痛・下痢・嘔吐などが症状となります。
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カキフライであたる原因
また、加熱不足以外のカキフライによる食中毒の原因には、このようなものがあります。
- 賞味期限切れだった
- 次の日・翌日のお弁当に入れた
- 冷凍する前の常温時間が長かった
- 前日に揚げたカキフライを食べた
単純に賞味期限が切れていたために傷んでいたり、その日のうちに食べず翌日のお弁当に入れたり、冷凍処理する前の常温時間が長かったりと、原因には様々なものがあります。
お弁当は温かいまま密閉するので雑菌が繁殖しやすいため、カキフライはお弁当おかずとしては向いていません。また、衣を付ける冷凍の下ごしらえ中の時間が長いと、牡蠣にとって常温は温かいので傷んでしまいます。
一度冷凍すれば食中毒菌は死滅しますが、冷凍せずそのまま揚げる時は常温での作業時間に注意が必要です。
カキフライの冷凍方法
下ごしらえ
牡蠣をフライにして冷凍保存する際は、衣を付けた状態まで作ってから冷凍します。牡蠣のみを冷凍して解凍後に衣を付けることもできますが、解凍後の牡蠣からは水が出たり、揚げる時に衣付きで冷凍しておく方が便利です。
カキフライの衣は通常の揚げ物と一緒で、『小麦粉→卵→パン粉』の順番で作ります。
- 牡蠣の水分をよくペーパーでふき取ってから作る
- 衣を付けた牡蠣は密閉袋に入れて冷凍する
- ラップで包んでから冷凍するとより長く日持ちする
牡蠣に水分が付いていると、衣が上手く付きません。牡蠣の水分をキッチンペーパーなどでよくふき取ってから作りましょう。また、数個ずつラップに包んでから密閉袋に入れると、冷凍焼けなど冷凍庫内での傷みを軽減することができます。
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冷凍カキフライの解凍方法
カキフライの解凍方法と揚げ方・揚げ時間についてご紹介!カキフライを安全に美味しく保存する際の参考にしてみてください。ノロウイルスを殺す加熱温度と加熱時間についても紹介しています。
揚げ方は冷凍のまま
冷凍したカキフライは、冷凍したまま揚げることができます。電子レンジなどで解凍してから揚げようとすると、カキフライから水気が出てしまうのであまりオススメしません。冷凍状態で揚げても、じっくり加熱すれば中心部まで火を通すことができます。
揚げ時間
カキフライが生っぽいと食中毒となる危険性があるので、しっかり加熱することが重要です。カキフライで一番あたりやすいと言われるノロウイルスの死滅条件は下記となります。
ノロウイルスの死滅条件:中心部が85〜90度で90秒以上の加熱!
最低でも中心部が85度以上で90秒以上の加熱が必要です。冷凍のまま揚げると中心に熱が通るまで時間がかかるので、2分は加熱したいところです。
冷凍カキフライを揚げない方法はある?
冷凍したカキフライを揚げずに冷凍する方法として、『トースター』は使える?と考える方もいますが、トースターは油で揚げるよりも火が通りにくく、中まで加熱するのが難しいので避けましょう。トースター加熱で温かくなっても、中心部に十分な火が通らないことがあります。
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まとめ
この記事をまとめると
- カキフライの冷凍方法は、衣を付けてからがベター!
- 生・生っぽいとノロウイルスなどによる食中毒症状を起こす危険性がある
- 解凍はせず冷凍のまま揚げることが可能!
カキフライは正しく保存・調理すれば食中毒を避けることができます。ぷりっとして美味しいカキフライを、ぜひ家庭でも堪能してみてください。
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