加賀まるいもの特徴・旬の時期まとめ|抜群の粘りが特徴の石川県特産のツクネイモ系山芋

同じ野菜でもその地域の特産になっており、長い歴史がある特産野菜の存在をご存知ですか?野菜によっては、地方が認定する伝統野菜に登録されていたり、高級野菜として知られているものも数多く存在します。

近年の食の安全志向の上昇により、在来野菜の存在にも関心が高まっています。一般的に流通している野菜よりも地域の気候や土壌環境を活かした栽培がされている事が多く、それらの野菜を専門に取り扱いするお店も増えてきています。

今回はそんな限定地域でのみ栽培されている山芋の1つ、「加賀丸いも」について詳しく見ていきますよ。

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加賀まるいもってどんなやまいも?  

 読み方  かがまるいも
 旬の時期  11月下旬~2月
 主な生産地  石川県能美市・小松市(高堂町・野田町・一針町)
 種類  つくねいもの一種

読み方  

加賀丸いも(かがまるいも)と読みます。加賀丸いもは名前にあるように石川県南部に位置する加賀地方で栽培されている山芋で、100年以上の栽培歴史があります。昔から高級食材として知られており、1990年に執り行われた天皇即位後初めての大嘗祭において献上されたこともあります。

大正時代初期頃には加賀丸いも栽培の研究が行われ始めたと言われています。1934年にこの地域を流れる手取川が洪水を起こしたことで土壌環境に変化があり、今日までの栽培に至っていると言われています。

暫くは一般市場へ流通される時は山の芋として出荷されていましたが、1971年頃から加賀丸いもとして出荷されるようになったそうです。

特徴(サイズ、味、形状など)

加賀丸いもはつくねいもの一種で、表皮が黒くソフトボールほどの大きさの丸みがある形状をしています。山芋特有の芳醇な風味に加え、粘り気が強く栄養も豊富です。どっしりと肉質なため歯ごたえのある食感です。

粘り気の強い加賀丸いものとろろは、蕎麦・饂飩・高級和菓子・ちくわ・はんぺん・焼酎などの加工食品にも使われています。

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加賀まるいもの旬の時期と主な生産地  

ここからは、加賀丸いもの主な生産地と旬の時期を詳しく見ていきます。加賀丸いもは栽培時に水はけの良い柔らかい土壌環境と高い畝が必要なため、生産地では栽培環境が整えられ4月頃から種芋の植え付けが行われ始めます。

旬の時期はいつ?

加賀丸いもは11月下旬~2月に旬を迎えます。加賀丸いもは年間を通して食べられますが、生産量が限られているため12月中に生産量の殆どが出荷されています。

加賀丸いもの収穫は完熟してから行われており、茎葉が紅葉し枯死する10月~11月頃から収穫が始まります。

主な生産地はどこ?

加賀丸いもは、石川県能美市・小松市(高堂町・野田町・一針町)で主に栽培されています。加賀丸いもは、農林水産省が認定している地理的表示(GI)保護制度に石川県で初めて認定された野菜です。

地理的表示保護制度とは、伝統的な生産法・気候・風土・土壌などの生産地の特性とそこで栽培されている野菜の特性が結びついているものを「地理的表示」された名称を知的財産として登録・保護する制度で、高品質・高いブランド価値・地域共有の財産として近年注目されています。

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加賀まるいもの価格相場ってどのくらい?  

ここからは、加賀丸いもの価格相場について詳しく見ていきます。加賀丸いもは、連作栽培ができない・限定的な地域でのみ栽培されていることなど栽培法の難しさから、年々生産農家さんが減少傾向にあります。そのため、出荷量も限られており希少性の高い野菜です。

スーパーだと

加賀丸いもは、出荷量が限られているため全国的にスーパーに出回ることはないと言えます。地元のスーパー・農家さん直売所・道の駅などで販売されています。12月末までが出荷のピークになるので、収穫され始める11月頃~1月頃にお探しになることをお勧めします。

ネット通販だと

加賀丸いもはネット通販でも購入できます。農家さん直売ネットなどを中心に、1㎏1250円~で期間限定なものが多いですが販売されています。また加賀丸いもを使用して加工された蕎麦・和菓子・焼酎などの商品も多く販売されています。

また希少な家庭菜園用の種芋も販売されていることもあり、1㎏3000円~で販売されています。

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おすすめの食べ方

ここからは加賀丸いもを美味しく頂けるおススメレシピをご紹介します。加賀丸いもは粘り気が強いためとろろ状にすりおろしても濃厚な味わいを堪能できますし、炒めたりなどの調理法で加賀丸いもの肉質な食感を味わうこともできます。

加賀丸いもの団子汁

すりおろした加賀丸いもを団子にした団子汁は、消化にも非常によく優しい味わいです。お好みに味付けしただし汁を煮立てたら、とろろ状の加賀丸いもをスプーンですくって落とすだけとお手軽に本格的な一品となります。

最後に、三つ葉・柚子を乗せると更にお上品になりますよ。

加賀丸いもの磯部焼き・青しそ焼き

加賀丸いもをすりおろしたものを海苔や青しそに挟んで揚げ焼きにすると、お子さまも大好きなお味・お酒のつまみにもなる一品となりますよ。フライパンに少し多めの油をひいて両面を揚げるように焼いてくださいね。

海苔や青しその代わりにベーコンを使っても程よい塩気で美味しいですよ。

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まとめ

ここまで加賀丸いもについて詳しく見ていきました。加賀丸いもの栽培は100年以上も歴史があり山の芋として出荷されていましたが1971年頃から現在の「加賀丸いも」という名前で流通するよようになりました。

表皮の黒いつくねいもの一種で、ソフトボールほどの大きさ・丸みがある形状をしています。芳醇な風味に加え粘り気が強く、どっしりと肉質なため歯ごたえのある食感が特徴的です。

加賀丸いもは石川県能美市・小松市(高堂町・野田町・一針町)の限定的な地域で栽培されており、11月下旬~2月に旬を迎えます。農林水産省が認定している地理的表示(GI)保護制度にも認定されている山芋です。

加賀丸いもは連作栽培ができない・限られた地域でのみ栽培されていることなどから出荷量も限られているため、地元の道の駅・農家さん直売所・ネット通販などで期間限定で販売されています。

高級品質な加賀丸いもを使った和菓子・蕎麦・ちくわ・焼酎などの加工された商品も多く、人気がありますよ。是非一度、加賀丸いもを食べてみてくださいね。

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