伊勢いもの特徴・旬の時期まとめ|三重県の伝統野菜のひとつであるツクネイモ系山芋

豊富な栄養素を含み滋養強壮・消化促進効果などが期待されることで知られる山芋は、皆さんも一度は食べたことがある方が多いのではないでしょうか?暑い夏場にも喉越しが良く食べやすいとろろなどにして、疲れ知らずの毎日を過ごしたいですよね。

今回は、山芋の中でも300年の歴史を誇る伝統野菜「伊勢いも」について詳しく見ていきます。伝統野菜はその地域の肥沃な土壌によって栽培され、地元の方を中心に古くから愛され大切に守られてきた野菜です。

伝統野菜に含まれる栄養素は一般市場に流通している品種に比べて豊富といわれており、更には伝統野菜にしか含まれていない栄養素があるものもあるそうです。しかし栽培法が難しいことから絶滅の危機にある伝統野菜もあり、日本の和食文化を守り続けるためにも是非食べたいですね。

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伊勢いもってどんなやまいも?

 読み方  いせいも
 旬の時期  10月~11月
 主な生産地  三重県多気郡多気町津田地区など
 種類  つくねいもの一種

読み方  

伊勢(いせ)いもと読みます。みえ伝統野菜の1つで、過去には津田芋・松坂芋とも呼ばれていました。伊勢神宮と関わりが深い土地で栽培されていることもあり、現在の伊勢いもと呼ばれるようになったそうです。

始まりは諸説ありますが、伊勢の守護家臣が奈良県から種いもを持ち帰り栽培したことからと言われており300年以上の歴史があります。明治時代以降は一般農家でも栽培され始め、一時はアメリカに輸出されていたこともあります。

特徴(サイズ、味、形状など)

伊勢いもは、つくねいもの一種でつくねいもと同様にゴツゴツとした握りこぶしの様な形状をしています。すりおろしたとろろは、真っ白で粘り気がとても強く、アクが少なくコクのある味わいです。そのため最高級品としても知られており、和菓子や日本料亭などでも使用されています。

大きく育った芋(親芋)の下に小さく育った芋(子芋)が担ぐように立派に育つことから、「親孝行芋」とも呼ばれお祝い事・お歳暮などの贈答用にも選ばれています。

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伊勢いもの旬の時期と主な生産地   

ここからは伊勢いもの旬の時期と主な生産地について詳しく見ていきます。伊勢いもの栽培地域はいちご・みかん・なばな・トマト・日本三大和牛として知られる「松阪牛」も有名で、農作物の栽培に適した地域です。

旬の時期はいつ?  

伊勢いもの旬は10月~11月頃です。3月~4月頃から種芋の植え付けが始まり、初夏にかけて芽が出始め間引きが行われます。乾湿の差が大き過ぎると形状が肥大が悪くなるため、土壌環境によってはスプリンクラーなどで散水を行ったりしています。

豊かな土壌から栄養素を存分に吸収して育つ伊勢いもは連作栽培が難しいことや、種芋は昨シーズンに収穫されたものの中から選抜されているため、収穫量は限定的です。

主な生産地はどこ?

伊勢いもは、三重県多気郡多気町津田地区を中心に栽培されています。三重県多気町は三重県松阪市・伊勢市に近い三重県の中間部に位置しており、比較的温暖な気候なため農産物の栽培に適した地域です。伊勢いもの生産はこの地域以外では行われておらず、出荷量は限定的です。高級品質な伊勢いもは幾度となく皇室に献上されていたほどで、贈答野菜としても選ばれ続けています。

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伊勢いもの価格相場ってどのくらい?  

ここからは伊勢いもの価格相場について詳しく見ていきます。伊勢いもの栽培は前年に収穫した出来の良い芋の約3割程度を種芋にしなければならず、更には連作栽培が難しいことなどから栽培農家さんが減少傾向にあります。

そのため前年の収穫が気候条件などにより芳しくない場合は種芋の数が減少し生産量も減ることなどから、近年では地元の高校生などによる種芋の安定・維持を保つための取り組みも行われています。

スーパーだと

伊勢いもは、生産地が限定的なため全国のスーパーで見かけられる可能性は低いといえます。地元を中心に三重県内・名古屋市場には出荷されているため、中部地方では見かけられる場合があります。地元のスーパー・農家さん直売所・ファーマーズショップ・道の駅・野菜マルシェなどでは見つけられるようです。是非一度、伊勢神宮参拝などの際などに探して見て下さいね。

ネット通販だと

伊勢いもは、ネット通販で購入することは可能です。三重県のネットアンテナショップ・JA・伊勢いも専門店などで1kg2000円~で販売されています。また、とろろ状に加工されたものや贈答用の伊勢いもを多く販売されています。伊勢いもを使った焼酎や和菓子なども販売されていますよ。また、少数ではありますが伊勢いもの種芋の販売もされています。

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おすすめの食べ方

ここからは伊勢いもを美味しく頂けるおススメレシピをご紹介しますよ。高級品にふさわしい純白な見た目とアクが少なく濃厚な味わいは、とろろはもちろん素材を活かした様々な調理法で堪能したいですよね。

伊勢いもとたらこの和風パスタ

栽培農家さんがおススメする伊勢いものとろろのふわっとした食感のパスタは、意外な組み合わせに感じられますが相性抜群です。混ぜ合わせたたらこの塩気とプチプチとした食感が非常に良いアクセントになっていますよ。

作り方もお手軽でお好みの固さに茹でたパスタに、すりおろした伊勢いもとたらこを混ぜ合わせたものを乗せるだけです。刻み海苔・刻みネギなどをお好みでトッピングしたら、めんつゆをかけて頂きます。お手軽ランチに・忙しい日の夕食にピッタリですよ。

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まとめ

ここまで伊勢いもについて詳しく見ていきました。伊勢いもはつくねいもの一種で、ゴツゴツとした握りこぶしの様な形状をしています。その様子から「親孝行芋」とも呼ばれお祝い事・お歳暮などの贈答用にも選ばれている高級山芋としても知られています。

栽培の歴史は300年以上あり、伊勢神宮に深く関わる地域である三重県多気郡多気町津田地区を中心に限定的な地域でのみ栽培されています。みえ伝統野菜にも認定されており、幾度も皇室に献上されています。過去には、津田芋・松阪芋とも呼ばれていて一時はアメリカへの輸出もされていました。

伊勢いもの旬は10月~11月頃で、連作栽培ができないことや種芋を昨シーズンに収穫したものから選抜しなければならないことなどから、生産量は限定的なため三重県内を中心に中部地方で購入ができます。ネット販売もされているので、遠方にお住まいの方でもお手軽に購入できますよ。

すりおろした伊勢いもは真っ白で粘り気がとても強く、アクが少なくコクのある味わいです。そのため和菓子や日本料亭などでも使用されています。是非一度、歴史ある伝統野菜・伊勢いもを食べてみてくださいね。

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