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東洋医学において、じゃがいもは、脾臓の健康増進、胃腸の活性化、抗炎症などに作用する食材だと言われています。また、じゃがいもに含まれるビタミンCは、加熱に強いのもうれしい特徴です。そんなありがたい食材ですが、じゃがいもを冷凍保存して、食感がフニャフニャでブヨブヨになった経験はありませんか?今回は、じゃがいもを冷凍保存する際のポイントをまとめてみました。
- じゃがいもを冷凍したら食感はどうなる?
- じゃがいもをカットして冷凍する正しい方法!
- じゃがいもをマッシュにして冷凍する正しい方法!
- 冷凍したじゃがいもの解凍方法は?
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目次
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じゃがいもを冷凍したら食感はどうなる?
丸ごと冷凍するとふにゃふにゃでまずい?
多くの野菜は、冷凍すると野菜の中の水分が凍って細胞が壊れてしまいます。解凍後には、一気に氷の結晶が溶け出し、本来の味や食感が損なわれやすくなります。じゃがいもに関しても同様で、丸ごと冷凍すると食感がふにゃふにゃになりまずくなります。では、カットして冷凍した場合はどうでしょうか?
カットして生で冷凍場合は?
じゃがいもは、生のままでの冷凍保存にはあまり適さない野菜です。生のじゃがいもを冷凍すると、水分が抜けて細胞壁が壊れてしまいます。そして、解凍すると水分が抜け、食感がパサパサになってしまいます。ですから、カットして生で冷凍保存するのはおすすめできません。
もし、どうしても生のまま冷凍したい場合は、「細切り」にしてみてはいかがでしょうか。細切りにした冷凍じゃがいもは、そのまま炒め物にすることでシャキシャキとした食感が味わえます。「じゃがいもの中華風炒め」のようなメニューの場合には使えるかもしれません。
カットして茹でて冷凍の場合は?
上記の通り、冷凍することで、じゃがいもの細胞壁が壊れて食感が損なわれます。食感を損なわない工夫として、冷凍する前に「茹でる」か「レンチン」をしておくことがポイントです。
また、カットする大きさは、千切り、薄切り、細切り、みじん切りなどがおすすめ。できるだけ小さな形にしておくことで、食感の悪化を最小限に押さえることができます。
常温保存が最適
じゃがいもの保存に適した温度は2〜15℃ほどです。基本的には、常温保存が最適だと言われています。保存方法は、暗くて風通しのよい場所を選び、新聞紙で包んでおくだけでOK。常温であれば3ヶ月ほど保存できます。
ただ、注意したいのはソラニンです。ソラニンとは、じゃがいも芽や緑色の部分に含まれる毒性物質です。
じゃがいもは、収穫後3ヶ月後までは休眠状態で、発芽しにくい状態になります。しかし、長期間そのまま放っておくと芽が出てきます。また、じゃがいもは光に当たるだけでも、皮が緑色に変色する「緑化」を起こし、ソラニンが生成されます。
ソラニンが含まれたじゃがいもを食べてしまうと、口の中がピリピリしたり、腹痛や下痢、吐き気を起こしやすくなります。過去には重篤例や死亡例もあるようですから、ソラニンには十分注意しましょう。
ぶよぶよで不味くなる原因は何?
じゃがいもを冷凍すると、中の水分が凍ってしまいます。水分が凍ることで細胞壁が壊れます。その後、解凍することで一緒に水分が抜けてしまい、味や食感を損ねてしまいます。では、じゃがいものおいしさを保つ冷凍方法はあるのでしょうか?
じゃがいもをカットして冷凍する正しい方法!
冷凍の手順
ポイントは、火を通すこと!
- じゃがいもをよく洗って、皮と芽を取り除く
- じゃがいもをお好みの形に切ってから、水に10分ほど浸す
- 鍋・電子レンジ・蒸し器・シリコンスチーマーなどを使い、じゃがいもに火を通す。その後、しばらく置いて冷ます
- キッチンペーパーなどで水気を取り、ジップロックなどの保存袋に入れる
- 冷凍庫に入れる
保存期間はどれくらい?
冷凍保存で3週間~1か月くらいが目安です。
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じゃがいもを丸ごと冷凍する正しい方法!
冷凍の手順
皮ごとでも、皮をむいても、どちらでも冷凍保存可能です。
- じゃがいもを水洗いをして芽を取り除く
- キッチンペーパーなどで水気を拭き取り、じゃがいもを保存袋に入れる
- 保存袋の空気を抜いて冷凍庫に入れる
使う時には自然解凍で一度に解凍してください。ホクホク感はなくなりますが、シャキシャキとした食感が楽しめます。
保存期間はどれくらい?
保存期限は1か月~2か月くらいが目安です。
じゃがいもをマッシュにして冷凍する正しい方法!
使いやすくておすすめ
茹でじゃがいもを冷凍しても、食感が変わりにくいコツがあります。それは「つぶして冷凍する」方法です。じゃがいもを加熱後、マッシャーなどを使って潰し、繊維をあらかじめ壊してから冷凍保存することが重要です。
マッシュしてから冷凍しておくと、離乳食や介護食に使えて便利です。保存する際に、ラップなどで小分けにしてから保存袋に入れておくと、使うときに便利です。離乳食・介護食のほか、ポテトサラダやコロッケなど、ポタージュなどのメニューに使うことができます。時短・節約になりますのでおすすめの方法です。
冷凍の手順
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じゃがいもを茹でる
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マッシャーなどで潰す
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ジップロックなどの保存袋に入れて平らにする
-
冷凍庫に入れる
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冷凍したじゃがいもの解凍方法は?
カットして冷凍した場合
カットして冷凍したじゃがいもを解凍する場合、料理の用途によって解凍方法が変わります。一般的には、電子レンジの解凍ボタンで半解凍して、その後加熱料理に使う方が多いようです。電子レンジを使う以外にも、
凍ったまま料理に使う:フライドポテト、コロッケなど
後で料理に加える:肉じゃが、カレーなど
少し工夫を施すだけで美味しさが変わります。
フライドポテトやコロッケは、冷凍のまま揚げるとカリっと仕上がるそうです。また、カレーに冷凍じゃがいもを加える場合、始めにじゃがいもなしのカレーを作り、食べる分だけじゃがいもを別茹でしてトッピングすると美味しく食べられるとか。
まるごと冷凍した場合
丸ごと冷凍したじゃがいもは、茹でるとつるんと皮が剝けます。一度、冷凍してあるので皮と実の間に水が入りやすくなるためです。ホクホク感はありませんが、シャキシャキとした食感になります。
マッシュにして冷凍した場合
マッシュした冷凍じゃがいもを解凍する場合は、冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで加熱します。自然解凍したものはそのまま料理に使えます。
電子レンジで解凍する場合は、じゃがいも1個分あたり電子レンジ(600w)1分30秒~2分が目安です。
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まとめ
今回は、じゃがいもの冷凍方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- じゃがいもは基本的に常温保存(新聞紙に包んで2~15℃)
- 冷凍すると水分が凍り、細胞が壊れ、解凍時に水分が抜けて味・食感が損なわれる
- 冷凍する場合は、細切りにして茹でておくか、マッシュしておくとよい
- マッシュした冷凍じゃがいもは、離乳食・介護食などにすぐ使えて便利(時短・節約)
子育てや介護に関わる方にとって、栄養のバランスを考えながら毎日、食事の準備をすることは大変です。育児や介護に追われている方々をはじめ、多忙な現代人が少しでも楽になれるよう、今後も有益な情報提供に努めたいと思います。
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