みなさんは、子どもに日常的にジュースをあげていますか?
それとも、ご褒美や静かにしてほしいときのお助けアイテムとしてあげていますか?
ジュースのあげすぎはいけないとわかっていても、時間がないときに限って癇癪を起すのが子どもというもの。
少しでも機嫌よく準備してくれるならとあげる親御さんも多いのではないでしょうか?
個人的には、飲みすぎの危険性や飲ませていい適量をしっかり把握しておけば、子どもにジュースやおかしを与えても問題ないと考えています。そこで今回は、
- 子供がジュースを飲み過ぎるデメリット
- 子供が飲んでもよいジュースの適量は?
- 子供の飲み過ぎを防ぐ方法
についてご紹介します。
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目次
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子供がジュースを飲み過ぎるデメリット
子どもにジュースを過剰に与えることによる弊害の具体例をご紹介します。
たくさん与えたから必ずこういった病気になるというわけではありませんが、危険性が高まるということを心に留めておいてください。
肥満
まず挙げられるのは 「肥満」 です。
ジュースには砂糖が大量に入っています。
日常的に飲み続けることで肥満になりやすくなります。
糖尿病
ジュースの飲みすぎが原因でなる可能性があるのは 「Ⅱ型糖尿病」 です。
Ⅱ型糖尿病の8割が肥満であることが確認されています。
腹痛や下痢
糖質の吸収不良などで、腹痛や下痢を起こす可能性があります。
食欲減退
ジュースの糖分で 血糖値があがり、満福中枢が刺激され、食欲がなくなります 。
砂糖依存症
疲れた時などに甘いものが欲しくなる時があると思いますが、その状態と同じようなものです。
甘いものを食べると、ドーパミンの分泌量が増えて、幸福感や快感を感じるようになります。
ジュースに含まれる人工甘味料などは、依存症になる原因とされています 。虫歯
虫歯のリスクも上昇します。
いくら歯磨きをしていても、ジュースをお茶替わりに飲むと 口の中が常に酸性になり、歯が溶けやすくなります 。
さらにジュースの糖分は虫歯菌の栄養になるので虫歯になりやすくなります。
情緒不安定
血糖値が急激に上がると、インスリンの分泌が促されることで血糖値が急激に低下 します。すると、脳から「甘いものが必要だ」と命令され、お腹がすいていなくても甘いものがほしくなります。
その時にジュースが飲めないと、落ち着きがなくなったり癇癪を起したりという状態に。
ジュースやおやつを食べると落ち着いているのに、食べ終わってしばらくするといらいらした様子が見られるなら、すでに情緒不安定な状態ですので、ジュースの摂取量はセーブした方がいいでしょう。
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子供が飲んでもよいジュースの適量は?
ジュースの飲みすぎは様々なデメリットがあることがわかりましたが、どれくらいの量なら飲んでも大丈夫なのでしょうか?
子供の添加糖摂取量
WHO(世界保健機関)が提唱している一日の目安量は、
- 1~2歳:5g
- 3~5歳:10g
- 6~8歳:15g
8歳以上は大人と同じで20gとなっています。
角砂糖一つが約5g ですので、一日の摂取量はかなり少ないということがわかると思います。ちなみに、清涼飲料水などの添加糖などは以下の通りです。
- コカ・コーラ(500ml):75g
- ポカリスエット(500ml):45g
- 野菜生活100(200ml):20g
- なっちゃんオレンジ(500ml):60g
- いろはす桃(500ml):36g
想像以上に砂糖は含まれていますので、ペットボトルそのままであげずに、コップなどに移してあげるようにしましょう。
ジュースの量でいうとどれくらい?
ジュースの量でいうと、 未就学児は170ml/1日、小学生は340ml/1日 です。
1歳前後から飲めるジュースで120mlですので、1日1本を目安にするといいでしょう。
子供の飲み過ぎを防ぐ方法
子どもの飲みすぎを防ぐ方法はいろいろあると思いますが、代表的な方法を3つご紹介します。
ジュースを買わない
まずはジュースを買わないことです。
当然かもしれませんが、意外と大人が飲むためにジュースを買っていたりしませんか?
子どもはよく見ていますので、「お父さんが飲んでるのにずるい!」「お母さんは飲むのにずるい!」という気持ちになります。
「大人だから」というのは簡単ですが、それでは子どものジュースへの執着が強くなってしまいます。
また、子どもが成長した時に「もうジュースを制限されない!」とタガが外れたようにジュースを飲み、結果的に生活習慣病になるといったケースもあります。
「ジュースは特別な時に飲む」という約束を作り、大人も一緒にジュースから離れる生活を始めることが大切 です。 冷蔵庫を一緒に探してジュースがないことを理解させ、子どもが納得して諦められるようにしてあげましょう 。ウォーターサーバーを導入する
喉が渇いたらすぐに飲めるようにウォーターサーバーを導入するのもおすすめです。
お茶を作って冷蔵庫に入れておくと、どうしてもジュースがあるか探しますし、あればそちらを飲みたくなってしまいます。
物理的に冷蔵庫に近づかなくてもいいようにするのも一つの手です。
余裕があれば、 ジュースを買わないようにするのと並行してできればいいかもしれません 。
スーパーに連れて行かない
スーパーは子どもにとって遊園地のような場所です。
好きなものがたくさんある中で、我慢しろと言われても難しいもの。
スーパーに連れて行かず、 ネットで買い物をしたり、学校があるうちに買い物を済ませるなど の対策も有効です。
まとめ
今回は、子どもにジュースをあげすぎた時のデメリットや1日の摂取目安、対処法などについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 子どもにジュースをあげすぎると、病気のリスクが高まる
- 1日の摂取目安量は未就学児170ml、小学生340ml
- 子どものジュースの飲みすぎを防ぐには大人の生活も見直す
- ジュースが飲めない環境づくりが大切
ジュースの飲みすぎは大きな病気の原因にもなります。
ジュースを飲ませてあげたい気持ちはぐっとこらえて、子どもの未来のためにも一緒に節制していくことが大切です。
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