ジャムの賞味期限|未開封は?期限切れは使える?5年・1年・半年では?

たくさん果物をもらったけれど食べきれないからジャムを作ってみたいと思ったことはありませんか?ジャムは長持ちすると聞くけれど、家で作った場合はどのくらい持つのか気になるところですよね。そこで今回は、

  • ジャムの賞味期限を比較
  • ジャムが期限切れになった場合は?
  • ジャムの正しい保存方法
こちらをテーマにご紹介します。

ジャムの賞味期限を比較

市販の場合

ジャムに含まれる砂糖には防腐作用があるので、使用する砂糖の量によっても賞味期限の長さが変わるのが特徴です。砂糖の量が多ければ多いほど賞味期限が長くなるため、同じ瓶詰めタイプでも糖度が高いジャムと低いジャムとでは賞味期限に半年ほどの差があります。

市販のジャムは未開封の場合、容器の種類にかかわらず常温保存で半年以上は日持ちします。ジャムにも色々と種類がありますが缶詰タイプの賞味期限は通常3年以内と大変長持ちします。

手づくりの場合

市販のジャムと比べると添加剤も入っておらず、自然派の方にとっては安心かと思うのですが腐ってしまっては意味がありません。ジャムを長期保存する予定であれば砂糖を多めに入れると安心です。目安としては、3ヶ月~半年以内に食べきるようにしてください。

砂糖を多くすると何故長持ちするかというと、浸透圧の関係で食物から腐敗の原因となる水分を抜き取ってくれるからです。また、砂糖には水分活性を抑え細菌が増えないよう自由水から結合水に変える働きがあります。

未開封・開封後で違う?

しっかりと密閉された容器のまま未開封の状態で長い期間腐ることはありません。いくらジャムの保存性が優れていても、雑菌が入ってしまっては腐敗の原因になります。

冷蔵・冷凍の場合

手作りのジャムの場合開封後は冷蔵庫で2週間、冷凍では大変長持ちしますが一年くらいを目処に召し上がって下さい。砂糖の量で保存期間が変わりますが、糖度50%以上のものなら2週間50%以上のものなら一週間から10日程で食べきってください。

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ジャムが期限切れになった場合は?

賞味期限切れから1ヶ月の場合

通常のジャムには賞味期限が表示されていますが、期限を過ぎた場合も未開封で腐っていなければ食べることはできます。賞味期限を設定する際少し手前に設定されてるケースが多いことから、表示されている期限の1.2倍程度を本来の賞味期限の目安として考えると良いでしょう。

賞味期限切れから半年の場合

賞味期限切れから半年が経過したジャムは、冷蔵庫や冷凍庫に保存してあるか、冷暗所できちっと管理されていた未開封のものであれば、ぎりぎり食べられる状態にあると考えられています。 ただし、保存料が添加されていたり糖度が高く、しっかりと密閉されているびんに詰められた賞味期限が長いジャムに限ります。

賞味期限切れから1年以上の場合

賞味期限が5年たっても腐らなかったという実例がありますが、腐っていた場合お腹を壊しかねないので、しっかりと確認してから食べるようにしてください。

ジャムが腐るとどうなる?

・カビ臭い

・腐敗臭がする

・青臭さがある

・甘みが無くなる

・苦味を感じる

・カビが生える

・変色する

腐りかけたジャムはカビなどで目視で確認できる場合もありますが、見た目だけでは判断できないので香りや味見をして判断しましょう。カビが表面に生えている場合は、内部に菌糸が張り巡らされている可能性があるので、カビが生えた場合はそのジャムは食べないほうがいいでしょう。

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ジャムの正しい保存方法

常温保存の場合

ジャムを常温保存する際は、瓶に雑菌が入らないよう煮沸消毒してから入れるようにしてください。糖度65%以上で、常温でも2週間ほど保存できます。直射日光は避け、冷暗所で保存するようにしてください。

冷蔵保存の場合

冷蔵庫であってもだいたい2週間くらいで食べきるようにするといいと思います。食べきれない場合は早めに冷凍すれば、風味は少し落ちてしまいますが長持ちしやすいと思います。冷凍庫に入れる場合は瓶ではなくジップロックなどの袋に入れて平らに保存すると砕いて少量でも使いやすくなります。

保存の注意点

  1. 煮沸消毒で瓶に雑菌が入らないよう注意すること
  2. 65%以上の高い糖度で作ると腐敗しにくい
  3. 常温で保存する際は日光を避け、冷暗所で保存すること

煮沸消毒はジャムを瓶詰めにして長期保存したい時に、よく使われる方法です。ジャムを長期保存したいときや赤ちゃんの哺乳瓶を消毒する時にも使える手法なので興味のある方は試してみてください。

煮沸消毒のやり方

  1. ビンを洗剤で洗い汚れのない状態にする
  2. 鍋底にふきんを敷き、ビンを鍋に入れて完全に浸るまで水を入れる
  3. 強火にかけ、沸騰したら火を弱めて5分以上加熱する。
  4. 火を止めて綺麗なトングや菜箸で取り出し、清潔な場所で自然乾燥させる

注意点として、沸騰してからビンを入れると温度差で割れてしまうこともあるので必ず水から入れるようにしてください。公衆衛生上75℃以上で1分加熱することを推薦されています。

まとめ

この記事をまとめると

  • ジャムは砂糖を多めにすると腐敗しにくい
  • 砂糖には浸透圧の効果により食物から腐敗の原因となる水分を抜き取るから腐りにくい
  • 常温保存する際は砂糖を多めにして作ると長持ちします

いかがでしたでしょうか?ジャムは保存食として最適なので、たくさん果物をもらった際は是非作ってみて下さい。

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