田んぼ脇の用水路などで見かける大きなタニシ、密集している場所を見かけたことはないですか?場所によっては手のひらサイズまで大きく育って、サザエのように見えるものもいます。貝のような見た目なら、同じように食べれないのでしょうか。
この記事では、
- ジャンボタニシに潜む寄生虫や毒
- 食べても大丈夫なのか
- どこで見つけられるのか
について詳しくご紹介していきます。ジャンボタニシを安全に美味しく駆除する方法を解説していきますね!
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目次
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ジャンボタニシは寄生虫がいっぱい?
用水路や田んぼにいる様子や、独特なピンク色の卵をみつけても、触らないように注意が必要です。
危険な寄生虫がついている
ジャンボタニシには、「広東住血線虫」という寄生虫が潜んでいる可能性が高いです。もし見かけても素手では触らず、軍手やゴム手袋をして触るようにしましょう。もしうっかり触ってしまった場合は、しっかりと手を洗うようにしましょう。
「広東住血線虫」は宿主となっている貝や甲殻類などに触れた手で口内を触ったり、加熱が不十分な状態で食べることで人体に感染する可能性があります。人間を宿主とする寄生虫ではないので体内で増殖はできませんが、発熱や嘔吐などの症状を引き起こす可能性はあります。感染者の死亡例もあるので気を付けましょう。
卵を見つけた際には要注意
濃いピンク色をしたジャンボタニシの卵にも、寄生虫がいる可能性があります。また卵には「PcPV2」と呼ばれる神経毒も含まれているので、絶対に素手では触らないよう気をつけてください。触ってしまった場合はすぐに手を洗いましょう。
ジャンボタニシの卵は水中では孵化できないため、駆除する場合は棒などを使って卵を水中へ落とす方法が有効です。
ジャンボタニシは食べられる?
場所によっては大量に見かけることもあるジャンボタニシですが、食べることはできるのでしょうか。
もとは食用として持ち込まれた
ジャンボタニシは南米原産の淡水巻貝です。1979年頃にアルゼンチンから台湾へ食用として輸入され、その後、1981年に台湾から日本へ輸入されました。導入された当初は食用としての販路もあったため、日本全国で500ヶ所もの養殖場があったそうです。
その後、養殖場から逃げ出したり放棄されたジャンボタニシが野生化し、現在にいたります。
寄生虫に十分気を付ける
寄生虫がいる可能性もあるので、食べる場合は十分な注意が必要です。生食は絶対にやめましょう。寄生虫は、しっかりと加熱することで死滅させることができます。
沸騰したお湯で10〜15分茹でることをおすすめします。
食べる際には卵や内臓部分は外し、筋肉の部分だけを食べるようにしましょう。また、個体が汚染されている可能性もゼロではないため、生活用水が流れ込む場所に生息しているジャンボタニシは食用にしない方が良さそうです。
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ジャンボタニシの味の口コミ
もともと食用として日本に持ち込まれたジャンボタニシですが、実際に食べた人たちの感想をまとめてみました。
「おいしい」意見の口コミ
「癖もなく柔らかい。普通に美味しいというやつだ。」(https://blog.hyouhon.com/entry/2020/02/19/142319)
「ザ・貝の食感」(https://maidonanews.jp/article/14429435)
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「好みではない」意見の口コミ
「好みではない」意見は「やや泥臭さがある」「臭い」といったものが多く見受けられましたが、味付け・香り付けの工夫次第で食べられる、というものばかりでした。
泥臭さに関しては、調理前の泥抜きでかなり改善できるようです。泥抜きは最低でも一昼夜は時間が必要ですが、長い人は1週間水を変えながら泥抜きしていてから食べていました。
ただ、泥抜き・内臓を取り除く手間などから、食用として定着しなかったことに納得した、という意見も少なくなかったです。
ジャンボタニシの生息地
ジャンボタニシはどのような場所に多く生息しているのでしょうか。
田植え後の田んぼ
田植えから間もないやわらかい苗を食べるため、田植え後の田んぼでよく発見されているほか、田んぼ近くの用水路や川岸などにも生息しています。現在は西日本〜関東での生息が多く確認されていますが、温暖化の影響によって今後は北上する可能性も指摘されています。
また、田んぼだけでなくレンコン畑や蓮沼などでも、ジャンボタニシの増殖による被害が報告されています。
ジャンボタニシは何を食べる?
ジャンボタニシは雑食性です。田植え後3週間程度までの水稲の苗ややわらかい草、れんこんの幼葉や死んだ魚も食べます。タケノコや青竹も食べるため、水稲苗の食害を減らすための防除対策として、水田に入れておくという方法もあるそうです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか、今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 田んぼや用水路でよく見かけるジャンボタニシは、もともとは食用として日本に入ってきたもの
- 寄生虫が潜んでいる可能性はある
- 泥抜きと加熱をしっかりとすることで食べることができる
- 美味しく食べるにはひと手間必要な食材
- 「近所にたくさんいる!」という方、駆除も兼ねて食用にしてみてはいかがだろうか
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