朝食のパンに、ヨーグルトに。果物の香りと味がぎゅっと詰まったジャムは、それだけでテーブルに彩りを添えてくれますよね。忙しい朝でもさわやかな甘酸っぱさが、1日の元気をチャージしてくれそうです。あれ?でも、そういえばこのジャム、スーパーでは常温で売られていたけれど、開封後はどうやって保存するのが正解なのでしょうか。すぐには食べきれないし、腐らせたらもったいないし…。そこで今回は、
- ジャムって改めてどんなもの?
- 開封したジャム、常温保存でも大丈夫?
- ジャムを手作りしてみよう!
についてご紹介させていただきます。
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目次
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ジャムって改めてどんなもの?
ジャムというと、果物に砂糖を加えてぐつぐつ煮詰めたものが頭に浮かびませんか?でも最近、スーパーや輸入食材店などのジャムコーナーを見ると、ミルクジャムやマロンジャム、さらには人参やかぼちゃなどの野菜を使ったものまで、様々なジャムが並んでいます。改めて、ジャムとはどんなものなのでしょうか。
日本におけるジャムの定義
日本では、農林水産省がJAS規格によってジャムの定義を定めています。ちょっとややこしいので以下にまとめますね。
品名 | 定義 |
ジャム類 | 次に掲げるものをいう。 1. 果実、野菜または花弁(以下「果実等」と称する。)を砂糖類等とともにゼリー化するようになるまで加熱したもの 2. 1にゲル化剤、酸味料、香料等を加えたもの |
ジャム | ジャム類のうち、マーマレード及びゼリー以外のものをいう。 |
マーマレード | ジャム類のうち、柑橘類の果実を原料としたもので、柑橘類の果皮が認めらえるものをいう。 |
ゼリー | ジャム類のうち、果実等の搾汁を原料としたものをいう。 |
プレザーブスタイル | ジャムのうち、ベリー類(いちごを除く。)の果実を原料とするものにあっては全形の果実、いちごの果実を原料とするものにあっては全形又は2つ割りの果実、ベリー類以外の果実等を原料とするものにあっては5㎜以上の暑さの果肉等の片を原料とし、その原形を保持するようにしたものをいう。 |
これによると、ジャム類という大きなくくりの中にはゼリーも含まれているんですね!また、前述のミルクジャムは、正確にはジャムには入らないようです。一口にジャムと言っても、いろいろと細かく定義されていることに驚きます。
いろんなジャムとおすすめの食べ方
細かい定義があることはわかりましたが、ちょっと言葉遣いがややこしくてわかりにくいというが本音。次は実際にどんな種類のジャムがあるのか、食べ方も併せてみていきましょう。
果実を使ったジャム
まずは外せない果物を使ったジャム、ジャムと言えば!大定番ですよね。いちごやオレンジ、りんごにアプリコットなどの種類も豊富。見た目も果物の色をそのまま移したような鮮やかなものが多く、パンやヨーグルトに添える他、焼き菓子の彩りとしても使われます。また、紅茶などに砂糖代わりに加えてもおいしくいただけます。
野菜を使ったジャム
最近、人気急上昇中なのがこの野菜を使ったジャム。人参やカボチャ、変わったところではトマトや枝豆などのジャムも作られています。ペースト状で甘く食べやすいため、野菜嫌いのお子様にもおすすめです。
ペースト、スプレッド系のジャム
厳密にいうとジャムではありませんが、前述のミルクジャムなどがこれにあたり、他にもマロンジャムやチョコスプレッドなどがあります。甘く濃厚な味わいはもはやスイーツ!パンやクラッカーにあわせる他、アイスクリームに乗っけると豪華なデザートに!頑張った日のご褒美スイーツにいかがですか?
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開封したジャム、常温保存で大丈夫?
見ているとあれもこれも欲しくなってしまうジャム。何種類かを日替わりで楽しみたい!ですが気になるのはジャムの日持ち、甘く煮詰めてあるとはいえ、開封したジャムを常温で保存しても大丈夫なのでしょうか。
開封後は冷蔵保存が安心
開封したジャムは、やはり冷蔵庫で保存したほうが安心です。
特に最近、ダイエットや健康を気にする方の間で話題の、糖質オフやロカボの影響で、ジャムでも低糖のものが大人気。元々は保存期間を長くするために、大量の砂糖を使って作られていたジャム、低糖のものは日持ちも短くなってしまいます。
蓋を開けたら冷蔵庫で保存し、なるべく2週間以内に食べきるようにしましょう。
密閉時は常温保存でOK
開封前のジャムは常温保存で構いません。直射日光や高温多湿になる場所だけ避けて保存すれば大丈夫です。
原料や商品によっても異なる
ジャムの保存期間は原料や糖度、使われている添加物などによっても異なります。フレッシュな果物に近い、低糖度で保存料の入っていないものなどは、冷蔵庫で保管しても劣化が早い場合も。買うときにはラベルをチェックして、適切に保存するようにしましょう。
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手作りジャムに挑戦!おすすめジャムもご紹介
お店にたくさん並んでいるジャム、意外と簡単におうちで作ることができるんです。手作りなら甘さや果物の大きさもアレンジ自在。ぜひ1度、挑戦してみてはいかがでしょうか。
手作りジャムに挑戦!
基本のジャムは、果物と砂糖、レモン汁だけで作ることができます。
- 果物と、果物の重さの半分の量の砂糖を用意する。レモン汁は果物500gに対して大さじ1が目安。
- 細かく切った果物と砂糖を鍋に入れ、ざっくり混ぜ合わせます。そのまましばらく置いて、果物から水分が出てきたら弱めの中火にかける。
- 沸々としてきたら弱火にして、時々かき混ぜながら煮詰める。好みの硬さになったらレモン汁を加え混ぜ、火を止める。
- 砂糖の量は好みで増減できますが、果物の1/3より減らしてしまうと、とろみがつきにくくなり、失敗しやすくなってしまいます。保存性を高めるためにも、1/3から1/2の砂糖を加えて作るのがおすすめです。
- ジャムは意外に酸の強い食品です。腐食を避けるため、鍋はなるべく酸に強いホウロウかガラス製のものを使いましょう。
- ジャムは、果物の持つペクチンと砂糖、そして酸が結びつくことでとろみがつきます。りんごなど、酸味の少ない果物をジャムにするときは、加えるレモン汁を増やしてあげましょう。とろみがつきやすくなります。
手作りジャムの保存方法
せっかく作った手作りジャム、上手に保存して最後まで使い切りたいですよね。保存には煮沸消毒をした瓶を使いましょう。
大鍋に瓶と蓋が全てつかりきるように水をいれて強火にかけ、沸騰後10分ほど煮沸します。清潔な布巾などの上に広げて水分を完全に飛ばし、熱いうちに出来たてのジャムを詰めて蓋を閉め、冷まします。この時、瓶を逆さまにしておきましょう。余分な空気が抜けて、保存性がより高まります。
瓶詰したジャムを、再度1分ほど煮沸してあげると、さらに保存性が高まります。ちょっと手間ですが、大量に作ったときや、プレゼントにしたいときなどにはおすすめの方法です。
出来上がったジャムがそれほど多くないときや、家で食べるだけであれば、ジップロックにいれて冷凍してしまいましょう。面倒な煮沸消毒もいりませんし、平らに伸ばして冷凍すれば使う分だけパキッと割って解凍すればいいのでお手軽です。
こんなものもジャムに?おすすめジャムのご紹介
最近では野菜と果物をあわせたジャムや、ワインで作ったジャム。さらには季節限定のものや地方の特産品を使ったご当地ジャムなど、どんどん新しいものが登場しているジャムの世界。キレイな見た目はギフトにもぴったりです。ぜひ、新しいお気に入りを開拓してみてください!
野菜嫌いのお子様にもおすすめ!やさしい味わいの野菜ジャム
出典:甘さ控えめお野菜ジャム | 笑顔がはずむしぜんのこころ (touei-food.jp)
大人の味わい、チーズと一緒にクラッカーに乗せて、ワインのお供に!
ご当地ジャムをお取り寄せ!ギフトにもぴったり!
出典:Amazon | 【沖縄西表島の太陽が育んだ自然の甘み】
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- ジャムは果実や野菜に砂糖を加えてゼリー化するまで加熱したもの、大きく分けるとゼリーもジャムの仲間!
- 未開封のジャムは常温で保存OK!開封後は冷蔵こで保管して、早めに食べきろう
- 手作りのジャムは甘さや果実のごろごろ感も自由自在!煮沸消毒した瓶で長期保存も可能に!
野菜を甘く食べやすくしたお子様向けのものから、お酒に合う大人の味わいのものまで多種多様!朝ごはんだけにしておくのはもったいないですね。いきなりお取り寄せは気が引ける、というときはお近くの道の駅や物産展へ!意外な掘り出し物に出会えるかもしれませんよ。
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