イナダ漬けの日持ちはどれくらい?作り方や栄養・効能について

イナダという魚の名前を聞いて、どんな魚なのかすぐに想像できる人はとても少ないのではないでしょうか。スーパーなどでもあまり聞くことのないこのイナダ、実はわたしたちが良く知る魚のことなんですよ。

  • イナダってどんな魚なの?
  • 美味しいイナダ漬け丼の作り方
  • イナダの持つ栄養素が凄い

今回は、こちらについて詳しく解説します。

スポンサードリンク

イナダって何?

まずはイナダについての解説をしていきましょう。

イナダとは?

結論から言うと、イナダはいわゆる出世魚にあたります。出世魚とは、成長する過程で呼び名が変わる魚のことです。

体的には、イナダとは成長過程のブリの呼び方です。主に関東で使用される呼び方であり、関西ではイナダに代わって「ハマチ」という呼び名で親しまれています。

また最近では、

  • 養殖モノ=ハマチ
  • 天然モノ=イナダ

と呼び分ける傾向が増えてきているようです。

イナダを漢字で書くとどうなる?
イナダを漢字で書くと魚編に「秋」という字で表せます。これはイナダの旬が秋になることに由来しています。一方で、イナダから更に成長したブリは、漢字で書くと魚編に「師」という字で表せますがこれは、師走の頃、12月が食べごろになることに由来しています。

イナダの漬けが美味しい!

新鮮なイナダは、煮ても焼いても美味しい魚ですが最もオススメ出来るのが「漬け」として食べることです。身の引き締まったイナダにしっかりと味が染みこんだ漬けの味は、他では味わえないほどの美味しさを秘めています。

スポンサードリンク

イナダ漬け丼の作り方

引用:クックパッド

材料

イナダ1柵 醤油50cc みりん50cc 水50cc 酒大さじ2 昆布1枚 好みの薬味(ゴマや紫蘇など)

作り方

  1. 醤油、みりん、酒、水を混ぜて火にかけひと煮立ちさせたら火を止める
  2. 昆布を加えてそのまま冷ましておく
  3. イナダを三枚におろして刺身状に切り分ける
  4. 十分に冷めた漬けダレにイナダを漬け込み冷蔵庫で10分~30分程度保存する
  5. ご飯を丼に盛り、上からイナダの漬けを乗せ薬味を合わせて出来上がり

少し甘めの漬けダレがしっかりと染みこんで、クセになる美味しさですよ。尚、漬け時間は好みで調整することが出来ます。

よく味を染みこませたい場合は30分の漬け込みがオススメですよ。

イナダ漬け日持ちはどれくらい?

漬けにしたイナダを美味しく食べるには新鮮さが命です。一度漬けこんだものは鮮度の低下しやすいため、出来るだけ早く食べきるようにしましょう。

冷蔵庫に保存することで翌日まで日持ちさせることが出来ますが、不安であればしっかりと加熱してから食べると安心でしょう。

焼きたてのイナダのステーキは、また違った美味しさがありますよ。

なお、イナダの漬けを冷蔵保存する際は、以下の方法がおすすめです。

  1. イナダの漬をラップの上に並べて空気を抜きながら包む
  2. ジップロックにラップで包んでイナダを入れて空気を抜いてしっかりとチャックをする
  3. 素早く冷蔵庫に保存する

スポンサードリンク

イナダは栄養価も高い!

栄養

イナダやブリには青魚の中でも特に豊富な栄養素が含まれていることでも知られています。ここでは、イナダの持つ栄養と健康効果について解説します。

イナダの栄養

DHAやEPAが豊富に含まれている

イナダにはDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。特にDHAは摂取することで脳の働きを良くして記憶力の向上などに効果があると言われています。

各種ビタミンも豊富に含まれている

イナダには、ビタミンB1、B2、Dといった複数のビタミンが含まれています。

ビタミンB1、B2は疲労回復効果や、筋肉の機能回復効果が期待出来るだけでなく脂質の代謝を助ける働きがあることで生活習慣病を防ぐ効果も期待出来ます。

ビタミンDは水に溶けない性質を持った脂溶性ビタミンとしても知られており、体の成長にとって非常に重要なカルシウムの吸収を促す効果があります。

イナダの効果・メリット

新鮮なイナダを食べることで、体にとっても大きなメリットを得ることができます。

中性脂肪を下げる効果がある

イナダには体内の悪玉コレステロールの減少や中性脂肪を下げる効果も期待出来る上に、善玉コレステロールを増やす効果もあります。

これによって、生活習慣病である動脈硬化や脳卒中の予防にも役立ちます。

一方で、DHAやEPAは加熱調理を行うことで失われてしまうというデータがあります。具体的にはグリルで焼いたものには約80%、油調を行った青魚には約50%ほどのDHA及びEPAしか残っていなかったとのことです。

参考:日本脂質栄養学会「魚の加熱調理では、DHAやEPAがどれくらい減るか?」より

DHAやEPAを効率よく体に採り入れるには、前述した漬け丼など火を通さずに食べることが大切になるということがわかりますね。

スポンサードリンク

まとめ

この記事をまとめると

  • イナダは出世魚の一種で、成長することでブリになる魚のことを指す
  • イナダにはDHAやEPAが多く含まれているが、これらは加熱することで失われてしまう栄養素である
  • イナダを漬け丼にすることで、DHAやEPAなどの栄養素を効率的に摂取することができる

いかがだったでしょうか。

成長によって呼び名が変わる出世魚は、他にもたくさん存在します。一般的には縁起の良い魚として知られているので、覚えておくといざというときに役立つかもしれませんね。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

スポンサードリンク