芋がらをあく抜きしないとどうなる?活用法・あく抜き方法も紹介

スーパーの野菜売り場などにひっそりと売られている「芋がら」という乾燥野菜を皆様はご存じでしょうか?筆者は老人ホーム勤務だった時に芋がらの味噌汁を提供され、初めてその存在を知りました。

昔からあるこの「芋がら」をテーマに今回は進めていきたいと思います。最後までお付き合い頂けますと幸いです。

  • 芋がらとは
  • 芋がらをあく抜きしないとどうなるのか 
  • 芋がらのあく抜きの方法
  • 芋がらの味の口コミ
  • 芋がらの活用アレンジ3選

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芋がらとは

まず、「芋がら」が何なのかを知りましょう。

芋がらの概要

サトイモ科。えぐみが弱い赤紫のものを食用にします。

芋がらは「八ツ頭や赤芽芋など里芋の葉や茎の外側の皮を取ってから乾燥させたもの」のことです。生のものは「ずいき」と呼ばれていますが、「芋がら」も通称として「ずいき」と呼ばれることがあります。呼び名は各県によって様々なものがあり、「ずいき(ほしずいき)」や「割菜(わりな)」とも呼ぶ地域もあります。

芋がらは乾燥させたもののため、意味合い的には保存食として作られており、戦国時代の戦中食にも活用されていた古い歴史があります。現代では常備菜として活用されています。

芋がらの特徴

芋がらの茎の部分はスポンジ状になっており、柔らかくシャキッとした歯ごたえがあり、汁ものや煮物、酢の物、和え物などの汁気を含みやすいのが特徴です。

繊維質が多く、100g当たりの茹でずいきのカロリーは9kcalととてもヘルシーな食材です。さらにまた、カリウム、マンガン、カルシウム、亜鉛などのミネラル類を多く含んでいるので、手軽に食生活に取り入れていただきたく思います。

芋がらはどこで買える?

基本的に流通は少ないかもしれませんが、全く取り扱いわけではなく、下記の場所が狙い目です。

  • 一般的なスーパー
  • 業務用スーパー
  • 百貨店
  • 健康食品店
  • 道の駅などの野菜直売所

また、ネット通販でも購入することができます。

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芋がらをあく抜きしないとどうなるのか

芋がらの概要にもありましたが、芋がらは「えぐみ」がありますのであく抜きが必要な食材です。あく抜きしないとどうなるのでしょうか。

喉がイガイガする

芋がらの原材料は「里芋の茎」です。

そして、生の里芋を調理したことがある人ならば分かるかと思うのですが、里芋は素手で皮を剥くと痒くなる方が一定数います。原因は「シュウ酸が含まれているため」です。

里芋やその葉柄(ずいき)には、針状結晶のシュウ酸カルシウムが多く含まれていて、この針状結晶の刺激により、里芋の皮を剥くと手がかゆくなったり、舌や喉の奥が「チクチク」刺されたようなえぐみを感じることがあるのです。

芋がらのあく抜きの方法

芋がらはあく抜きをしないと食べることが難しいですが、あく抜き方法が難しいことはありません!

あく抜き方法

芋がらのあく抜き方法
  1. 芋がらを水で洗ってたっぷりの水に10分程度浸します。
  2. 水をきり、鍋に入れてかぶるくらいの水を加え火にかけます。沸騰したら5~10分ゆでてアクを抜きをします。
  3. 最後にお湯を切って水でさらしたら、水気を軽くしぼってから調理してください。

重曹であく抜き可能

昔から山菜などは重曹を使ってあく抜きするのが一般的です。それは重曹を加えたお湯で繊維質の多い野菜を茹でると柔らかく仕上がるためです。

重曹であく抜きをする場合は、皮をむいてしばらく水にさらしたあとに重曹を少量加えたお湯で茹でるだけです。芋がらはあくやえぐみが強いため、重曹のアルカリ性の性質を使いえぐみを中和するのです。

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芋がらの味の口コミ

特に若い人は芋がらを食べたことがあるのでしょうか?

芋がらの様々な口コミ

芋がらの煮ものや、お味噌汁、炒め煮など昔ながらの和食に合うおかずになっていてとても美味しそうでした。

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芋がらの活用アレンジ3選

芋がらは身体にとても良い乾物です。是非調理してみてください!

芋がらの味噌汁

芋がらの味噌汁の作り方レシピ
  1. 芋がらを一口大の大きさに切り、水またはぬるま湯に入れて30分くらい浸します。
  2. 時間が経つと水を吸って膨らみますので、よく揉んで洗い、あく抜きをします。
  3. アク抜きは水が濁らなくなるまで行ない、さらに調理前にもう一度熱湯でアク抜きをすると確実です。
  4. あとは粉末だしとお好きな具材を一緒に入れて煮込み、お味噌で味を整えて完成です。

芋がらの煮つけ

芋がらの煮付けの作り方レシピ
  1. ずいきは分量外のたっぷりの水で1時間ほど戻します。太さによって戻し時間を調節してください。
  2. よく揉んでアク抜きをしっかりと行い、戻したずいき、油揚げ、人参、こんにゃくを5ミリ幅×長さ5センチくらいに切り揃えます。
  3. フライパンにサラダ油を入れ熱し、切ったずいきなどを入れ、油がまわるまで炒めます。
  4. 炒めたずいきなどに水、みりん、酒、酒を入れ少し煮て、甘みが入ったら醤油を入れて、落とし蓋をしてさらに煮込みます。
  5. その後落とし蓋を取り、水分を飛ばしながら汁をからめたら出来上がりです。

芋がらとメンマとザーサイの炒めもの

芋がらとメンマとザーサイの炒め物作り方レシピ
  1. 乾燥芋がらを戻します。水に30分浸けて水でもみ洗いした後、3分茹でて冷水に浸けもみ洗いし、それを3回繰り返します。
  2. こんにゃくは短冊切り、椎茸は薄切り、戻した芋がらは一口大に切ります。
  3. フライパンを中火で熱し、ごま油を入れて、芋がら、こんにゃく、椎茸を炒めます。
  4. 味付けメンマ、味つけザーサイを加えてさらに炒め、料理酒、みりん、めんつゆで味付けし、煮詰めながら汁気を少しとばします。
  5. 味が馴染んだらいりごまを混ぜ合わせたら完成です。

まとめ

この記事をまとめると

  • 芋がらは「八ツ頭や赤芽芋など里芋の葉や茎の外側の皮を取ってから乾燥させたもの」のことです
  • 芋がらは戦国時代の戦中食にも活用されていた古い歴史があり、現代では常備菜として活用されています
  • 芋がらの茎の部分はスポンジ状になっており、柔らかくシャキッとした歯ごたえがあり、汁ものや煮物、酢の物、和え物などの汁気を含みやすいのが特徴です
  • 芋がらは繊維質が多く、カリウム、マンガン、カルシウム、亜鉛などのミネラル類を多く含んでいます
  • 芋がらはスーパーや道の駅野菜売り場など一般流通されている他、ネット通販でも購入することができます
  • 芋がらの原材料は「里芋の茎」ですのでアク抜きしないまま食べますと、里芋やその葉柄(ずいき)に含まれる針状結晶のシュウ酸カルシウムの刺激により、手がかゆくなったり、舌や喉の奥が「チクチク」刺されたようなえぐみを感じることがあります
  • 芋がらはたっぷりの水に30分~1時間ほど漬けたあと、水気を絞り、水洗いを三回ほど水が濁らなくなるまで繰り返します、さらに茹でると効果的です
  • 重曹を加えたお湯で繊維質の多い野菜を茹でると柔らかく仕上がるため、芋がらのアク抜きにも効果的です

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