初めて食事を食べる赤ちゃんや小さなお子さんの食事において一番気になるのは「アレルギー」ですよね。全員が全員アレルギーを起こすわけではありませんが、私たち大人に比べて子供たちは何倍も食品に対するアレルギーを持つ可能性があります。
今回の記事ではいくらなどの「魚卵」を食べたときに生じる、アレルギーはどのような症状があるのか、アレルギーを起こす食品とは、いくらを食べた後に生じる体調不良はどんなものがあるのかについて解説していきたいと思います。
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目次
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いくらのアレルギー
いくらを食べた後に顔や体にポツポツという蕁麻疹が出てきた、食べた後に喉がイガイガしてきたなどの症状はよく聞きますよね。これのほかにも食べた後に咳が止まらなくなったり、息苦しくなったりなど様々な症状を及ぼすのが食物アレルギーです。まずは食物アレルギーとは何かについておさらいしていきましょう。
食物アレルギーとは
食物アレルギーとは、特定の食べ物に含まれる「アレルゲン(アレルギーの原因となる物質。 ほとんどはたんぱく質)」に「免疫」機能が過剰に反応してしまい、体にさまざまな症状をおこすものです。人によってどの食品に反応しやすいかが異なり、特に幼少期は食物アレルギーが起きやすいといわれています。 「免疫」はもともと体に害となるものを排除する働きですが、それが過剰に反応してしまうと、逆に体の不調を引き起こしてしまうのです。
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いくらを食べた後に生じるのは即時型食物アレルギー
原因となる食べ物を食べて主に2時間以内(ほとんどの場合は30分以内)に皮膚に症状が出たり、他の体の臓器に症状が出たりするものを即時型食物アレルギーと言います。いくらを食べた後に生じるのはほとんどの場合即時型食物アレルギーで、特に1歳から3歳までの小さな子供に多く発症するといわれています。
食物アレルギーには遅延型というものもある
いくらを食べた時に生じるアレルギーはほとんどの場合即時型食物アレルギーですが、食物アレルギーは他にも遅延型食物アレルギーというものもあります。
遅延型食物アレルギーは原因となる食品を食べてから数日後~数週間後に症状が出てくるアレルギーのことを言います。症状が出るまでかなりの時間を要するため、ほとんどの場合は食物が原因だと気づかれない厄介な食物アレルギーでもあります。
食中毒の危険性は?
賞味期限切れのいくらなど、傷んだいくらを食べると腹痛や下痢などの食中毒症状を引き起こすことがあります。下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
妊娠中でも食べられる?
妊娠中は妊娠前より免疫力が低下するため、残念ながら「生の魚介類は食べない方が良い」とされています。お刺身やお寿司などの生魚介類には、“腸炎ビブリオ菌”や“ノロウイルス”、“病原性大腸菌”による食中毒リスクがあるからです。そのため、 『いくらは妊娠中に食べない方が安全』 です。
これらの食中毒により繰り返し下痢を起こすと、子宮収縮を起こし胎児へ影響が出ることも考えられます。また、本来であれば飲める薬も妊娠中には限られるため、食中毒になった時に満足な治療ができないこともあります。
詳しくはこの記事をチェック!
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症状で一番多いのは皮膚症状!
即時型食物アレルギーの症状は非常に様々です。
<食物アレルギーの症状>
- 皮膚の症状:かゆみ、蕁麻疹、むくみ、赤み、湿疹
- 粘膜の症状:充血、くみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉の違和感、喉のかゆみ
- 呼吸器の症状:喉が締め付けられる感じがする、声枯れ、咳、苦しさ、喘鳴
- 消化器の症状:腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、血便
この中で最も多く見られるのは皮膚症状で、9割近いアレルギー患者にみられると言われています。時々アナフィラキシーという重い症状が現れ、命に関わる症状も出てくることもありますので注意しなければなりません。
さらに血圧が下がって、意識がもうろうとした症状もみられたときはアナフィラキシーショックといって、起こったらできるだけ早く適切な処置や治療をしないと生命に危険が生じます。アナフィラキシーショックのことを単に「アナフィラキシー」と省略して呼ぶこともあります。※引用:アレルギー支援ネットワークホームページより
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アレルギーの診察は何科に行くと良いの?
アレルギーの影響を疑った場合は、何科に行けばいいのか分かりづらいですよね。基本的には症状に合わせた診療科の受診を行えばよいのですが、それぞれの特徴をお伝えしますね!
耳鼻科/耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科は、鼻、耳、のどを専門的に診る診療科です。食べ物を食べた後に「くしゃみ・鼻みず・鼻づまり」という鼻炎症状がとくに気になる場合は、耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。症状を伝えると、基本的にアレルギーの検査を受けることができます。
小児科
子どものアレルギー症状、花粉症なら小児科で診てもらうのがベストです。薬の選び方や、対応の方法、緊急時の対応も大人と異なる場合が多いので、子どもの場合は専門医に診てもらいましょう。長く診てくれているかかりつけの小児科があるなら、まずそこに相談してみましょう。
内科
内科は15歳以上の人が対象で、「ケガの治療や手術などの外科的な治療が必要ない病気のほとんど」を診療します。内科、外科という言葉ななんとも分かりづらさがありますよね。体を切ったり縫ったりせずに治してくれそうだなぁと思ったら、内科でOKです。風邪や体内の不調の治療などが内科の領域ですが、アレルギーの一種である花粉症も範囲内なので、内科でアレルギー症や花粉症の治療を行っている人はたくさんいます。
眼科
眼科は目とその周辺のまぶた、目の筋肉、涙に関する器官を専門的に治療します。食物アレルギーで、「目」に異常が出てきた方は眼科での受診がおすすめです。例を挙げるとしたら「目のかゆみ、充血、流涙、目やに、まぶたの腫れなど」の症状がある場合ですね。
アレルギーの処方薬でステロイド点眼薬を使用する場合は、眼圧が弱くなってしまうケースもあるようです。定期的に眼科に受診し眼圧検査をおこなってチェックしてもらいながら治療していくのが良いでしょう。
アレルギー科
あまり聞き馴染みのない診療科目ですが、「重篤な場合」はアレルギー科の受診がおすすめです。文字通りアレルギー性疾患を専門的に盛る診療科なので、アレルギー専門医が常駐しているのが特徴です。クリニックの名前に「~アレルギークリニック」とあったり、診療科目に「アレルギー科」と掲げているところの多くはアレルギー専門医が診療を行っています。
アレルギーや花粉症に対する治療は、「診療ガイドライン」という、治療の流れややり方のルールブックがありますので、どの診療科でも大きく変わることはありませんが、症状が重い場合などは、アレルギー専門医がいるアレルギー科を受診するという選択もあります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?アレルギーには様々な症状がありどんな症状が出てくるかは、実際にアレルギーを起こしてみないと分かりません。アレルギーの中には命に関わるような非常に危険な症状もありますので、自己判断せずにアレルギーかなと思ったらすぐに医療機関に相談するようにしましょう。
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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