イカを食べて食中毒に！その原因と予防法を解説｜病院受診のタイミングは？ |

イカは刺身にしても里芋の煮付けにしてもおいしいですよね。生で食べたり加熱してもおいしいイカですが、生で食べると食中毒を起こす可能性があります。生のイカ、主に刺身を食べて食中毒になった人はいませんか？この記事では、イカを食べて食中毒になる原因を解説します。

スポンサードリンク

1 イカを食べて食中毒をおこす原因　　
2 原因①アニサキス（寄生虫）
3 原因②腸炎ビブリオ
4 病院へは行ったほうが良いの？
5 治るまでどのくらいかかる？
6 まとめ

イカを食べて食中毒をおこす原因　　

イカを食べるとなぜ食中毒になるのでしょうか。その原因を解説します。

スポンサードリンク

原因①アニサキス（寄生虫）

生のイカ、刺身にはアニサキスが潜んでいることがあります。アニサキスは2~3センチの長さで、白い色をしており糸のような形をしています。アニサキスは高温や低温に弱いため、加熱や冷凍をすれば死滅をするのですが、刺身などは生のため気付かずに食べてしまうことが多いです。

潜伏期間はどのくらい？

アニサキスの潜伏期間は、胃アニサキス症の場合2〜8時間と言われています。まれに10時間以上過ぎてから引き起こされる可能性もあります。（腸アニサキス症）

どんな症状？

胃アニサキス症と腸アニサキス症があり、激しい腹痛や、嘔吐、吐き気などをもたらします。胃アニサキス症は経口感染後、3~4時間後に症状が現れます症状の原因は胃壁にアニサキスが突き刺さったことではなく、胃壁とアニサキスに対するアレルギー反応です。

腸アニサキス症はアニサキスが腸に食いつくことによって、吐き気や嘔吐、発熱などの症状が出ます。経口感染後十数時間後〜数日後に症状が現れます。

もし症状が現れた場合は、速やかに病院に行きましょう。

予防法は何がある？

アニサキスは高温や低温に弱いため、加熱や冷凍をしましょう。60度の1分加熱、70度で瞬時に死滅すると言われています。マイナス20度で24時間以上冷凍すると死滅します。また、体の一部に傷がつくことによって死滅するため、細かく刻んだりして傷をつけましょう。

その他にもアニサキスがいないか目視で確認したりしましょう。

スポンサードリンク

原因②腸炎ビブリオ

腸炎ビブリオは海の沿岸部に生息しています。高温の海水温で急激に増加します。主に刺身や寿司など、生のイカを食べることによって発生します。また、まな板や包丁を介しての二次汚染された食品からかかることもあります。

8〜９月の間に集中的に起こることが多く、特に夏場には注意が必要です。しかし、冬場に獲れた水産物でも暖かい海域で取れた場合は、腸炎ビブリオを引き起こす可能性もあります。

潜伏期間

食べてからおよそ2〜24時間、平均12時間前後で症状が出ます。

どんな症状？

症状としては腹痛や、発熱（37度〜38度）、嘔吐、吐き気などの症状が出ます。

予防法

腸炎ビブリオは真水に弱いです。魚介類の表面やエラなどに付着しているため、真水で表面を洗い流しましょう。

また腸炎ビブリオは10度以下では増殖しないため10度以下の低温で保存しましょう。腸炎ビブリオは加熱することによって、死滅します。60度10分間の加熱で死滅するため、食材の中心までしっかりと加熱しましょう。

病院へは行ったほうが良いの？

腸炎ビブリオにかかったら病院へは行った方が良いのでしょうか。結論から言うと、腸炎ビブリオにかかり痛みが我慢できない場合は病院へ行ったほうが良いです。

受診のタイミング

受診のタイミングとしては、イカを食べたあと、平均の12時間ほどの潜伏期間が経ち、下痢や嘔吐、強い腹痛といった症状が出た場合、受診をしましょう。また受診をする際は、どの時間に何を食べたかをスムーズに伝えられると発見も早くなるので、状況をスムーズに伝えられるようにすると良いでしょう。

何科を受診する？

内科、もしくは消化器内科を受診しましょう。

治療法

感染初期であれば抗生物質などが使われます。ですが、重症でない場合は数日で治るため自然治療で治るまで待ちます。下痢や吐き気といった症状がひどい場合は、入院をして点滴治療ということもあり得ます。脱水による具合の悪化を防ぐためです。

持ち病などがある方は、かかりつけの医師にみてもらった方が良いです。しかし免疫力が十分にある、若い人であれば自然に治ることが多いです。