イカは刺身をはじめ、干してするめや一夜干し、調理して料理の主役からおつまみまで、幅広く使える優秀な食材です。
新鮮なイカは格別ですし、お好きな方なら、自分で釣ってさばく方も多いのではないでしょうか?
ですが、イカに食べてはいけない部分があることをご存じでしたか?
誤って食べてしまうとかなり危険です。そこで、今回は
- イカには食べてはいけない部分はある?
- イカの内臓は食べられる?
- イカを生で食べるときの注意点
について紹介します。
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目次
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イカに食べてはいけない部分はある?
イカに食べてはいけない部分があります。
誤って食べるとかなり大変なことになりますので、注意してください。
精巣の生食は危険
イカの内臓にある白いもの。よく見ると中は白い線状のものがたくさん詰まっていると思います。
これはイカの精巣で「精莢(せいきょう)」と言います。
この部分は、絶対に食べないようにしてください。興味本位で食べると大変なことになります。
食べるとどうなる?
生や半生の状態で精莢を食べると、 噛んだ刺激で中の精子の塊が射出され、口内に刺さり、痛みを感じます 。
しかも、先に矢じりのような返しがついているためなかなか抜けませんし、自分で抜くのは不可能に近いです。
その場合、病院で一本ずつ、切開しながら抜くことになるそうです。
抜こうとしても、本体の部分は柔らかく、引っ張るとちぎれて先端だけが残ってしまう可能性があります。
加熱すれば大丈夫?
精莢は、 加熱すれば機能しなくなる そうです。
塩漬けなどでも機能が失われない上に、生やしっかり火が通ってない状態でも暴発する可能性があるということですので、火が通ったかしっかり確認してから食べましょう。
精莢はイカが死んでもしばらく機能しています。釣ってきたイカをさばくときには、精莢に触れないようにさばきましょう。
もし触れても、口の中の粘膜ほど刺激に弱くはないので、ちくちくするような感覚が続くだけで、とくに病院に行く必要はありません。
だとしても、しばらくちくちくする不快感とお付き合いするのは遠慮したいので、刺激しないように丁寧に取り除きましょう。
目・骨も食べない
イカの目は、ほぼ水分でできているため食べても問題はないそうですが、食べない方が多いでしょう。
刺身として出してくれる店もあるそうですが、あまり好んで食べられるものではありません。
ちなみに、うっすら潮風味の水だそうです。
イカの骨は、骨というより貝殻に似ています。石灰質で、おもに炭酸カルシウムで構成されています。
人が食べるというよりは、鳥のミネラルを補うための餌や、漢方薬の「烏賊骨(うぞっこつ)」として使われることが多いです。
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イカの内臓は食べられる?
イカの内臓も適切に処理をすれば食べられます。
しかし、釣りたてのイカの内臓を生で食べるのは、精莢もあり危険ですので避けた方がいいでしょう。
店で売られているイカでも、まだ動いているようなものは注意が必要です。
刺身用は安全
刺身用と切り身(加熱用)では、衛生管理が異なります。
刺身用になると衛生管理がより厳しくなるので、細菌等の心配も少なくなりますし、なにより切り身より鮮度がいいことがほとんどです。
イカの塩辛を作りたい場合は、刺身用のイカを選びましょう。
白いものは食べられる?
メスイカの白いものは「包卵腺」 といい、こちらは食べられます。地域によっては「いかちち」と呼ばれる部位ですね。オスイカの場合は、先ほど紹介した精莢ですので、見た目でわからない場合は、肝以外は食べないことをおすすめします。
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イカを生で食べる時の注意点
イカを生で食べる時に注意しておきたいポイントを2つご紹介します。
アニサキスによる食中毒
魚介類の生食で注意する点として、最も有名なのはアニサキスでしょう。
アニサキスも、 加熱すれば食べてもほとんど問題ありません が、誤って生きたものを食べるとそれはもう苦しむことになります。
アニサキスは視認できますので、生で食べる際は白い糸状の物が混じっていないか確認しましょう。
アニサキスが身についていても、取り除けば身は安全に食べられます。
詳しくはこの記事をチェック!
腐ったイカに注意
腐ったイカにも注意しましょう。
腐ったイカを食べると嘔吐や腹痛、頭痛などの症状が出ます。
イカは腐るとどうなる?
まず、 生臭いにおい がします。内臓を処理していないと、身に内臓の色が移って変色します。
この時点で食べられそうにないと感じると思いますが、さらに触った時にぬるぬるしたりねっとりしたり、身に弾力がなくなったりします。
イカの保存期間は、処理をした状態で、冷蔵庫で2~3日とそんなに長くありませんので、すぐに食べない場合は冷凍するなどしましょう。
まとめ
今回は、イカの食べてはいけない部分、イカの内臓は食べられるのか、イカを生で食べる時の注意点をご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- イカの精莢は食べてはいけない
- 肝や包卵腺などの内臓は食べられる
- 内臓を食べるなら「刺身用」を買う
- イカを生で食べる時はアニサキスに注意
日ごろから釣りなどでイカを見ている方ならわかるかもしれませんが、オスかメスか見分けがつかない場合、無理に内臓を調理しようとしない方が安全ですね。
調理するにしても、精莢か包卵腺か見分けてから、丁寧に取り除くことが重要です。
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