【家紋】銀杏紋の意味・由来は何?植物紋の一種を解説!

銀杏並木があるように、紅葉の季節には「銀杏」は欠かせない植物です。秋を感じることができ、鮮やかな金色に染まる銀杏も「銀杏紋」として人気がありました。その数は、なんと200種も存在しています。

今回は、「銀杏紋」の意味や意味・種類や、定紋にしている歌舞伎役者についてもご紹介いたします。

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銀杏紋の意味・由来とは?

読み方 いちょうもん
家紋の分類 植物紋
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銀杏は中国生まれの落葉樹で、「生命力の象徴」として家が長く存続するように室町時代から家紋に用いられていました。

これには銀杏の火に強い特徴長寿であることが由来し、神木としても扱われていました。

徳川氏が松平氏に入婿した後は葵紋でしたが、その前は銀杏紋を使用したと言われています。日光東照宮に銀杏紋があったことからこのように推測されています。

また、足利時代になると公家では中村家や飛鳥井が使用し、徳川時代には旗本であった土方氏、岸氏、大石氏が使用しています。

銀杏紋はバリエーションが豊富で、約200種類にも及びます。

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銀杏の家紋の種類解説

輪違い銀杏

三つ立ち軸違い銀杏

銀杏鶴

銀杏蝶

六角三つ割り銀杏

二葉枝銀杏

五つ追い銀杏に花菱

三つ追い銀杏に蔦

約200種類も存在する銀杏紋の中から、特徴的なものを8つご紹介したいと思います。

 <複数枚の銀杏> 銀杏紋は、モチーフとなる葉の枚数が1枚から複数枚と、様々なパターンがあります。

複数枚の銀杏の葉を使用したものには、「輪違い銀杏」「三つ立ち輪違い銀杏」「二葉枝銀杏」「六角三つ割り銀杏」などの種類があり、どれも異なる形をしています。

 <複数枚の銀杏×中にモチーフ> 「五つ追い銀杏に花菱」「三つ追い銀杏に蔦」は、どちらも銀杏で作られた円形の中に別のモチーフが入れられていますね。

家紋では、このように円形の中に別の独立した紋を入れるパターンも多く見られます。ここで登場した「花菱」江戸時代特に商人に好まれた紋、「」は強い生命力を持っているとして人気のあった紋です。

 <銀杏紋×動物紋> 「銀杏鶴」「銀杏蝶」のように、植物紋と動物紋を掛け合わせた紋も他の紋に見られるパターンです。

銀杏の葉で上手いこと鶴と蝶を描いていますね。このような二つの紋で一つの紋を構成しているのは、お洒落な印象です。

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歌舞伎役者の定紋でもある銀杏紋

銀杏紋は歌舞伎役者にも人気があり、このような人物の定紋に用いられています。

江戸三座で最も古い中村屋

角切り銀杏

現在、中村七之助などが活躍する中村屋では、四方を切り落としたデザインの「角切り銀杏」を定紋として使用しています。中村屋は歌舞伎の名門である江戸三座の中で最も古い歴史を持っています。

1700年代から続く市川染五郎

<三つ銀杏

高麗屋に属する市川染五郎は、「三つ銀杏」を定紋としています。現在の市川染五郎は8代目と、こちらも長い歴史を誇っています。

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まとめ

豊富な種類を持つ「銀杏紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

全200種のバリエーションがあるため、今回ご紹介したのはほんの一部です。銀杏紋は人気も高く、様々な家で使用された家紋でもありますので、是非他の銀杏紋についてもチェックしてみてくださいね。

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