春の訪れを感じさせる食材のひとつ、「ふきのとう」ほんのり苦くて独特な香りがなんともいえず、美味しいですよね!
でも、いざふきのとうを調理しようと思うと、「どうやってアク抜きしたらいいんだろう…?」と困ってしまうことはありせんか?この記事では、
- ふきのとうの特徴
- ふきのとうの毒性
- ふきのとうのアク抜き方法
- ふきのとうの使い方
この記事を読めば、自分でふきのとうを調理することができるようになりますよ!ぜひ最後までご覧いただき、ふきのとうを使った料理で、春を感じてみてくださいね!
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目次
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ふきのとうってどんな食材?
そもそも、ふきのとうはどのような食材なのでしょうか?特徴と栄養素についてご紹介します。
特徴
ふきのとうは、春先に一斉に芽を出す、季節を感じさせる食材です。ふきの蕾の部分で、成長すると花になります。生育中なので、ふきよりも栄養が豊富です。ほんのり苦く、独特な香りがするのが特徴です。
ふきのとうは、風味の低下が早く、変色しやすいため、すぐに調理をすることが必要な食材です。
どうしてもすぐに調理できない場合は、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存することが可能ですが、1〜2日で使い切るようにしましょう。
栄養素
ふきのとうには、カリウムが多く含まれています。カリウムは、体内の塩分や老廃物を外に出してくれる作用があるため、むくみ解消などに効果があります。
その他にも、カルシウムや鉄、ビタミン類も豊富です。また、食物繊維がたっぷりなので、便秘改善に効果的ですよ!
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ふきのとうには毒がある?
「ふきのとうはアク抜きが必要」ということは聞いたことがあるかもしれませんが、その理由について知っていますか?実は、ふきのとうには天然毒が含まれているんです…!詳しく解説していきましょう。
ピロリジジンアルカロイド類という天然毒を含む
いいことずくめに思えるふきのとうですが、実はふきのとうには天然毒が含まれます。天然毒とは、動物や虫から種子や実などを食べられないようにするため、植物が自分で作り出す毒のことです。
ピロリジジンアルカロイド類は水に溶けやすいですが、熱には強いため、加熱調理だけでは毒性が残ってしまうという特性があります。
根っこには毒が多い
特に、根っこの部分に毒が多く含まれているので注意が必要です。フキノトキシンと呼ばれる発がん物質が含まれていて、肝機能障害の原因になるとも指摘されています。
アク抜きをすれば問題なし
しかし、心配はいりません。ピロリジジンアルカロイド類は水に溶ける性質があるため、事前に適切なアク抜きをすれば、毒性が抜けて安全に美味しく食べることができます!農林水産省の調査でも、ふきのとうはしっかりとアク抜きをすれば、大量に食べたり、食べ続けたりしない限り、健康への悪影響の懸念はないと考えられると言われています。
適切なアク抜きをすることで、ふきのとうに含まれていたピロリジジンアルカロイド類の量は、約1/3〜1/10に減ったという結果も出ています。ふきのとうを美味しく安全に食べるためには、アク抜きをすることが必要になります!
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ふきのとうのアク抜き方法は?
「毒性があるためアク抜きが必要」と分かったところで、実際のアク抜きの方法や使い方について解説していきます。意外と簡単にできますよ!
アク抜き手順
アク抜きの手順をご紹介します。
必要なもの
- 大きめの鍋
- 1L程度のお湯
- 重曹(小さじ1)か、塩(ひとつまみ)
【手順】
- 黒くなった葉っぱはむき、きれいに水洗いする
- 重曹か塩を入れた1L程度のお湯で、3〜4分程度茹でる
- 半日から1日ほど水にさらす
以上です。意外と簡単にできるんです!重曹か塩を使うことで、水がアルカリ性になり、ふきのとうの繊維が柔らかくなると同時に、アクがより抜けやすくなります。
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ふきのとうの使い方
アク抜きしたふきのとうは、水を切って様々な調理方法に使えます。
例えば、
- 揚げる→天ぷら
- 和える→おひたし、ふき味噌
- 炒める→バターやオリーブオイルでさっと炒めて、フレンチやイタリアンの付け合わせに
など、バリエーションに富んだ料理に使えますよ!
まとめ
今回は、ふきのとうの特徴や毒性、アク抜き方法についてご紹介しました。
この記事をまとめると
- ふきのとうはカリウムや食物繊維が豊富で、便秘改善に効果的な食材
- 肝機能障害を引き起こす毒性があるため、調理前にアク抜きが必要
- 適切なアク抜きをすることで、毒性は約1/3〜1/10に減らすことができる
- アク抜き方法は、重曹か塩を入れたお湯で3〜4分茹で、半日以上水にさらす
- 天ぷらやふき味噌、イタリアンの付け合わせなど、様々な調理方法に使える
ふきのとうのアク抜きをマスターして、春を感じる料理作りにチャレンジしてみましょう!
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