家庭菜園でも人気のほうれんそう。こだわりの無農薬だから、と頂いたり、自分で育てたりしておられませんか?無農薬だし、スーパーで買ったものよりも安心。何よりも味が濃くて美味しいですね。
しかし、そんなほうれんそうですが、丁寧に洗ったつもりでも茹でている途中から虫が浮いてきたり、料理している間にも見つけてしまったり、という経験をされた方は多いと思います。大きなものなら取り除くことも可能ですが、小さな虫を手で取っていくのは大変ですね。
それに、虫が苦手な人にとっては、手で取ることもNG!と思われる方が多いのではないでしょうか。せっかくなら、虫が入ってるかも?など心配せずに美味しく食べたいですよね。
今回は、ほうれんそうと虫について、虫食いがあっても食べても大丈夫なのか?そして対処法はあるのか?について紹介します。
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目次
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ほうれんそうにつく虫の種類とは
ほうれんそうは虫がつきやすい野菜のひとつです。それでは、どんな種類の虫がほうれんそうについているのでしょうか?特徴や被害についてまとめてみました。
シロオビノメイガ
蛾の仲間で、幼虫が葉を食べます。幼虫の時の体色は、ツヤのある薄緑色で2センチほどです。葉表の薄皮を残して食べるため、最初はその部分が白く見えその後破れて穴が開きます。9~10月に多く発生し、家庭菜園でほうれんそうを栽培するときに最も問題になる害虫です。
アブラムシ
アブラムシは多くの野菜に寄生する2~4ミリほどの害虫です。体色は薄緑色か赤褐色で透明感があります。主に葉の裏側に多くつき、寄生すると葉に群がって汁を吸い、株が弱ってしまいます。4~5月、9~11月に多く発生し、短期間に猛烈に増えることがあります。西日本では冬でも発生が見られますが、寒いことから増えたりはせず、実害は少ないといわれます。
ヤサイゾウムシ
コガネムシやテントウムシの仲間で、体長は1センチほど、体は固く、頭の先が伸びていて象の鼻のようにみえます。新芽や新葉を好んで食べ、葉柄に食い込みます。白菜や小松菜、パンジーといったさまざまな野菜や花に発生します。
ほうれんそうの葉に虫食いの跡が。。
虫が苦手な人にとっては、虫食いの跡がある野菜は、調理するにも食べるにも抵抗があるのではないでしょうか?虫食いがあっても食べられるのでしょうか?食われた跡が気になる場合はどうしたらよいのでしょう。
虫食いがあっても食べられる!
ほうれんそうの葉につく虫の種類は多くアブラムシやハダニなどがいます。ほとんどの場合、野菜につく虫は無害ですので、食べても心配はありません。ただ、野菜を生のままで食べる場合はお腹を壊すかもしれませんので、しっかりと洗って食べるほうが良いとされます。
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無農薬で安全な野菜の証
普通は野菜を生産するうえで、虫を除去するために多くの農薬が必要です。反対に、有機野菜の場合、虫を取り除くために化学合成農薬を使用しないで生産します。そのため虫がついてしまう可能性があり、検品していてもなかなか発見できなかったり、葉の中の虫の付着はどうしても起こってしまうことといえます。
ある意味、虫はつきもの、なのです。特に、キャベツ、白菜、ほうれんそうといった葉物野菜は虫がつきやすく、虫食いも目立ちます。虫がつくのは自然本来の姿で、安全な野菜だからといった見方もできますね。
気になる場合はちぎって使おう
一度食われてしまった野菜は、当然もとには戻りません。気になる場合は、その部分を手でちぎったり、包丁でとりのぞくなどして使っても良いでしょう。
中の虫が心配な時の対処法
食べても大丈夫、とはいえ、葉の表面以外にも虫は潜んでいます。あまり口にしたくないし、心配な方におすすめの対処法を3つ説明します。
水に漬ける
ほうれんそうを水に30分ほど漬けておくだけでも、効果があります。奥に入り込んでいる虫も、苦しくなって浮いてきます。そこまで丁寧に洗わなくても大丈夫かな?と思われたら、試してみてください。これなら容器に浮いてきた虫を捨てるだけで、調理することができます。
ちなみに、大さじ1杯程度の重曹を溶かしておくと、虫と一緒に農薬を落とすこともできます。
以前に比べ、技術の進歩とともに近年の農薬は安全性も向上し、特に国産の農産物を食べているならば、農薬の危険性はほとんどないとも言われますが、農薬のことも気になるときには、試してみてください。
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虫を洗い流す方法
ほうれんそうを育てている農家の方も実際に行われる洗い方のコツを紹介します。大切なのは1束ずつ丁寧に洗うことです。この方法は、ほうれんそうの数が多いと大変ですが、効果は抜群です。
- 大き目のボウルを準備します。
- ほうれんそうを1束取り出し、水を入れたボウルの中で束になっている葉を1枚ずつ根元から花のように開いていきます。
- 根元に向かってチョロチョロと水を流した状態で、ほうれんそうを左右に振ります。
- 根元に潜んでいる虫や土が一気に出てきます。
お湯で洗う
お湯で洗っても大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、実はこれもおすすめの方法です。お湯の温度は50度ほど、熱湯ではなく手で触れられるくらいの温度にしてください。沸騰したお湯と水道水を同じ量入れるとほどよい温度になります。
虫は温かいお湯に慣れていないため、少しの時間漬けておくだけでも、虫が離れやすくなります。そのあとは1枚ずつすすぐように洗いましょう。
虫を取り除く以外にも、お湯につけて洗うことで、収穫したてのシャキっとした歯ごたえが戻り、さらに美味しく食べることができるようになることは、ご存じでしょうか?
収穫されたほうれんそうの葉は、水分の蒸発を防ぐために葉に開いている気孔という穴を閉じてしまいます。気孔が閉じるとほうれんそうは萎れてしまいます。
しかし、50度程度のお湯に入れると、その熱のショックで気孔が開き、水分をぐんぐん吸収して葉の水分量が戻るからだと言われています。他の葉物野菜でも効果がありますので、冷蔵庫に入れたままでしんなりしてしまった野菜で試してみてください。
まとめ
虫食いの跡のあるほうれんそうは食べられるのか、そして虫を洗い流す方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?ほうれんそう以外のキャベツや白菜、小松菜といった葉物野菜も虫がつきやすいと言われますので、同じように洗ってみてください。
昔から、農薬のない元気な野菜だからこそ、虫がつくとも言われます。また、美味しい野菜だから虫が居るのだとも言われますね。
虫食いの跡があっても、また虫がいたとしても平気な人は気にせずに美味しく食べることができると思います。また、自分で育てた野菜だから、愛着を持って食べる方もおられるでしょう。
気分的な問題は別として、虫食いがあっても加熱するなら害もほとんどありません。そうはいっても、虫を見るのも苦手!という方もたくさんおられると思います。なるべく口に入らないためにも、しっかり根元から流水で洗ったり、お湯につけおきしてから1束ずつ少量で流すようにすると効果は抜群です。ぜひ、お試しください。
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