干しエビを食べ過ぎるとどうなる?カロリーは?痛風やアレルギーの原因に?

中華料理の食材として、スープを取る際に使用される機会の多い干しエビですが、実は使い方次第でおつまみや料理の具材としても活躍します。

でも、いくら美味しい干しエビでも食べ過ぎると思わぬ病気につながる可能性があるのです。

  • 干しエビのカロリーと栄養成分を紹介
  • 食べ過ぎると危険?
  • 干しエビの適正な摂取量について

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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干しエビのカロリーや栄養成分は?

干しエビのカロリー

まずは、干しエビ100gあたりに含まれるカロリーと栄養成分を確認していきましょう。

干しエビ (可食部100gあたり)

  • エネルギー…207㎉
  • たんぱく質…48.6g
  • 脂質…2.8g
  • 炭水化物…0.3g
  • ナトリウム…1500㎎
  • カリウム…740㎎
  • カルシウム…7100㎎
  • マグネシウム…520㎎
  • リン…990㎎
  • 鉄…15.0㎎
  • 亜鉛…3.9㎎
  • ビタミンB1…0.10㎎
  • ビタミンB2…0.19㎎
  • ナイアシン…4.3㎎
  • ビタミンB6…0.19㎎
  • ビタミンB12…11.0㎍
  • 葉酸…46㎍

参考:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

干しエビは、製造工程で乾燥させることによって余分な水分が抜け、長期保存が可能になった食材です。

乾燥によって栄養効果が高まる食材は他にもありますが、有名なものとしてはレーズンやプルーンなどのドライフルーツが挙げられます。

高タンパクでダイエット向き

結論からいうと、適量の干しエビを摂取することでダイエット効果が得られます。

理由としては、干しエビに含まれる栄養素で最も豊富に含まれているものはたんぱく質です。人間の体の約7割が水分であるという話を聞いたことがないでしょうか?実は残りの30%の約半分を占めるのがたんぱく質なのです。

たんぱく質は、筋肉や臓器だけでなくホルモンや免疫物質などを作る働きがあり、人間が生きていくうえで無くてはならない栄養素の一つです。

また、たんぱく質は筋力トレーニングやダイエットにも非常に有用な栄養素としても知られています。筋力トレーニングやダイエットによって負担を受けた筋肉は一時的にたんぱく質の欠乏状態となります。

そこで、たんぱく質を豊富に含んだ干しエビなどの食材を摂取することで、効率的に筋肉を回復させることが出来るのです。

また、たんぱく質だけでなく干しエビにはカルシウムも豊富に含まれています。骨を丈夫にする上で欠かせないカルシウムもまた、現代人にとって不足しやすい栄養素です。

このように干しエビは美味しいだけでなく体にとってもとても有益な食材と言えるでしょう。

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干しエビを食べすぎると?

ここまでは、干しエビを食べることで豊富な栄養を摂取できることを説明しました。しかし、「過ぎたるは及ばざるが如く」という言葉が表す通りに、食べ過ぎは禁物です。

ここでは、干しエビを食べ過ぎることのリスクについて解説します。

痛風のリスクが上がる

風が吹くだけでも痛いと言われる痛風は、食べ物が溢れかえった現代社会とは切っても切れない病気の一つです。

痛風は、血液中の尿酸が増えて体中に溜まることによって起きる病気です。蓄積された尿酸は結晶となって次第に体内で激痛を伴うようになります。

痛風の原因となるのが食物に含まれるプリン体と呼ばれる栄養素です。このプリン体を多く含む食材の1つとして知られているのが「エビ」になります。

エビに含まれるたんぱく質は動物性たんぱく質とよばれるものであるため、エビを干して製造する干しエビの過剰摂取はプリン体の過剰摂取にも繋がるリスクがあるのです。

アレルギーを引き起こす

人によっては、重篤な症状を引き起こす可能性のある食物アレルギーですが、エビによる食物アレルギーは甲殻類アレルギーとして知られています。

アレルギー症状は対象の食品を摂取後、1時間以内に発症し蕁麻疹や呼吸困難などの症状が出る場合もあります。

干しエビを直接食べた場合だけでなく、干しエビから取った出汁やスープなどでもエビアレルギーは発症するため注意が必要です。

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干しエビの1日摂取量

プリン体の上限量をチェック

まずはプリン体の1日当たりの上限量を確認してみましょう。プリン体は1日に400㎎の摂取が目安とされています。体にとって悪いものというイメージが強いプリン体ですが、全く摂取しないというのも考えものです。大切なのは、適量を守って摂取することです。

1日40g程が限度

干しエビに含まれるプリン体は、4gあたり30mgとなっています。そのため、干しエビだけで一日のプリン体を賄うことを考えた場合は1日あたり40g程が限度となります。

プリン体は他の食材にも含まれているため、食品全体で見る場合は干しエビの摂取量を更に調整する必要があります。

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まとめ

 

この記事をまとめると

  • 干しエビには、豊富なたんぱく質とカルシウムが含まれている特徴がある
  • 干しエビを食べ過ぎるとプリン体による痛風が発症するリスクがある
  • プリン体の一日の適正摂取量は400mgとされているため、干しエビを食べる際は1日40gまでを限度とする

いかがだったでしょうか。

栄養が凝縮されている乾燥食材は、見た目も小さいためついつい食べ過ぎてしまうことがあります。

栄養素だけでなく、過剰摂取によって体に悪影響を及ぼすものも存在するため、しっかりと調べておくことが大切です。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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