干しエビの賞味期限はどのくらい?カビや変色が!?保存方法は?

料理の素材に使用することで、生のエビとは全く異なる味わいを与えることの出来る干しエビは何かと重宝する食材の一つです。しかし、乾物である生エビの賞味期限は見た目からは判りにくいことも。

  • 干しエビの賞味期限について
  • 干しエビが腐るとどうなる?
  • 適切な保存方法について

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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干しエビの賞味期限

干しエビの賞味期限は、製品の状態によって大きく異なります。状態別に詳しく解説していきましょう。

開封前

開封する前の干しエビは、製造日から180日(6ヶ月)を賞味期限として設定している商品が多く見られます。

しかし、メーカーによって賞味期限の設定方法は異なるため必ずご自身で使用する干しエビの賞味期限を確認することが大切です。

食品メーカーでは賞味期限をどのように決めるの?
食品メーカーでは、製品を設定したい賞味期限に3割ほど日数を加えて保存検査を行います。

その後、様々な検査(食中毒菌が増えていないかを調べる菌検査や、味や臭いに異常が発生していないかを調べる官能検査など)を経て、はじめて賞味期限を設定します。

開封後

開封した後の干しエビについては、具体的な賞味期限を設定することは出来ません。しかし、適切な保存方法を守ることでおおよそ2〜3週間の間は問題なく使用することができるでしょう。

たとえどんな干しエビであってもメーカーを問わず、出来る限り早めに使い切ることを意識しましょう。

賞味期限日付は製品開封後には意味がない?
食品は開封し空気に触れると、見えない微生物などの付着によって品質が劣化していきます。そのため、食品パッケージに記載されている賞味期限とはあくまで「開封前」を対象としているのです。

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干しエビが腐るとカビや変色が起きる?

開封後の干しエビを改めて使用する場合は、賞味期限は意味を持たないことを解説してきました。ここでは、干しエビの品質劣化について解説します。

具体的には、干しエビの表面が変色していたりカビが発生していた場合は使用せずに廃棄することを徹底しましょう。

変色する原因

干しエビが変色する主な原因は、食品の酸化によるものです。食品に含まれる脂肪分は酸素に触れることで変質することで色が変わりますが、酸化した食べ物を食べることで体に悪影響を及ぼすこともあります。

また、身近な食材の中で酸化によって色が変わる食材として良く知られているのが、リンゴです。

リンゴの皮を剥いた後にそのまま置いておくと色が茶色く変わってしまったことはないでしょうか。あの変化こそが酸化によるものなのです。

カビが生える原因

開封後の干しエビを使用する前にもう一つ注意が必要なのがカビの発生についてです。適切な保存方法を守らずに干しエビを保存した場合は、開封後のカビを料理に使おうと袋を開けてみたら黒いカビが生えていることは珍しくありません。

食品にカビが発生する条件は主に4つです。この条件をしっかりと把握することで対策を行うことが出来ますよ。

酸素

カビは生き物ですから酸素がないと生きていけません。一度開封した食品包材の中にはどうしても酸素が残ってしまいます。そのため包材内の食材にカビが発生しやすいのです。

食品保存に使用される脱酸素剤は、包材内に残った酸素を吸着する効果があるためカビ発生防止に非常に役立ちます。

温度

カビの生育可能な温度はおおよそ10℃から50℃の範囲内と言われています。特に20℃から30℃位はカビの生育に最適な温度です。人間にとっては、冬の朝の布団の中と同じでカビにとっても過ごしやすい温度帯と言えるでしょう。

水分

人間にとっても重要な要素である水分は、カビにとっても大切です。食品中の水分は大きく「自由水」と「結合水」に分けることが出来ます。このうち、カビなどの微生物が生きていくために必要なのは「自由水」と呼ばれる部分です。

食品中の「自由水」は食品用語で「水分活性」という言葉で表現されます。食品ごとに水分活性の量は異なりますが、乾燥した食材ほど水分活性は低くなりカビが生育することが難しくなります。

そのため、乾燥食材である干しエビは、水分活性が低いため比較的カビが発生しづらい食材と言えるでしょう。

栄養

カビも成長するためには、人間と同じように栄養が必要です。食材の中でカビが育つ分だけもともとの食材からは栄養は失われていきます。そのため、カビの生えた食材からは人間は栄養を摂取することが難しいということになります。

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干しエビの保存方法

保存・日持ち

干しエビに酸化やカビを発生させず、美味しい状態で保存するためには適切な保存方法を守ることが大切です。

ジップロックに密封

開封した干しエビはしっかりと空気を抜いた状態でラップに包みジップロックに入れて保存しましょう。こうすることで、空気に触れることを避けられるため酸化やカビの発生を防ぐことが出来ます。

冷凍保存がおすすめ

一度開封した干しエビを長期間使用しない場合は、いっそのこと冷凍保存してしまうのもおすすめ。具体的な冷凍手法は以下の通りです。

  1. 開封した干しエビを1回で使用する分を小分けにする
  2. 干しエビをラップで包み、しっかりと空気を抜く
  3. ラップのままジップロックに入れて、再度空気を抜きチャックを閉める
  4. ジップロックの表面に冷凍実施日を記入する
  5. 1ヶ月程度を目安として再利用する

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まとめ

この記事をまとめると

  • 干しエビの賞味期限は開封前であればメーカーが設定した賞味期限に従う
  • 開封後は、自己判断が必要となるため酸化やカビが発生していないかどうかを確認する
  • 一度開封した干しエビを保存するにはラップに包み空気を抜いてジップロックに入れると安心
  • 長期間使用しない場合は、ジップロックを冷凍保存することで1ヶ月程度使用出来る

いかがだったでしょうか。

日本料理や中華料理、東南アジア料理まで幅広いジャンルで使われる干しエビはとても便利な食材です。使い切れなかった場合は、全く別ジャンルの料理に使用することで飽きの来ない使い方が出来ますよ。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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