干し芋を妊婦が食べると危険?体に悪い?メリット・デメリットを解説

妊娠中というのは自分だけではなく体の中の赤ちゃんにも栄養が渡るため食べるものにとても気を使いますよね。特に食品によっては妊娠中に食べてはいけないもの、たくさん食べなければ良いもの、積極的に食べるべきものなどに分かれています。

今回紹介するのは干し芋です。干し芋は基本的に妊娠中に食べてもOKと言われています。実は干し芋には様々な栄養素が含まれており、妊娠中でもデメリットが少ないと言われています。

今回の記事では干し芋はどのような食材なのか、妊娠中に干し芋を食べることのメリット、食べる時の注意点について解説していきたいと思います。 

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そもそも干し芋ってどんな食材?

干し芋とは

干し芋はさつまいもを蒸してから乾燥させた食品のことをいいます。その発祥は江戸時代に静岡県で誕生したと言われており、戦時中は軍人の保存食としても有効に活用されていました。

現在では全国各地で干し芋の生産がされていますが、産業の9割は茨城県で生産されているといいます。茨城県の中でも特にひたちなか市などの県北で生産が盛んであり、 ひたちなか市はさつまいもの生育に適した土壌や冬場に雨が少なく海風の吹く気候であることが干し芋の生産に適している理由といわれています。

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栄養

干し芋はさつまいもを天日干しにしただけのものなのですが、非常に優秀な栄養素を豊富に含みます。いくつかピックアップして解説していきますね。

  • カリウム:カリウムはナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持している他に、酸塩基平衡の維持、神経伝達のサポート、心臓機能や筋肉機能の調節など様々な働きがあります。
  • 食物繊維: 天日干しされた干し芋は、さつまいもよりも食物繊維が多くなり約2倍も含まれるようになります。摂取した食物繊維は腸の働きを促し、便秘の改善や腸内環境をきれいに整える働きが期待できます。
  • ビタミンE:強い抗酸化作用を持つビタミンEは細胞の老化防止に効果的と言われています。老化の原因となる活性酸素を除去しシミやシワの予防、認知症の予防、ガン予防などの効果が期待できます。
  • 鉄分:日本人は鉄分が不足している人が多く、慢性的な疲労やめまいなどを引き起こしている人が大勢います。それは単純に疲れではなく鉄が体から不足していることによって酸素を全身に巡らせることができず疲労回復できないためと考えられています。なので鉄分が豊富に含まれた食品というのはとても大切で、習慣的に摂取すると効果が出やすいと言われています。
  • カルシウム:カルシウムは骨を強くするイメージが強いと思いますが、それだけでなく筋肉の動きをサポートする効果もあります。適切な量を摂取することによって骨粗しょう症などの骨の病気を予防することができますし、いつまでも若々しく健康な体作りをサポートしてくれます。

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干し芋が妊娠中におすすめな理由!

干し芋にはたくさんの栄養素が含まれているということが分かって頂けたと思います。次は干し芋が妊娠中におすすめな理由について解説していきます。

添加物や砂糖を使用していない

干し芋は収穫したさつまいもを天日干しにして乾燥させたものなので、砂糖や添加物、人工甘味料など妊娠中に気になるものが含まれていません。自然由来の食材なので体に悪影響を与えることはまずないと言えます。

ちなみに干し芋は赤ちゃんの離乳食にもとても相性が良いと言われていますが、その理由としても調味料や添加物などが含まれていないからです。

カリウムが豊富でむくみの解消に効果的だから

干し芋にはカリウムが豊富に含まれています。妊娠中はむくみが起こりやすいのですがカリウムを摂取することによって、辛いむくみの解消に効果的です。

葉酸が含まれているから

干し芋には妊娠初期に必要とされる葉酸も豊富に含まれています。葉酸は妊娠していない時にも赤血球を作るために必要なのですが、妊娠初期の場合は自分の体と赤ちゃんの体の血液を作るためによりたくさんの量が必要となってきます。 

葉酸のサプリなどの摂取を推奨されますが、なるべく自然由来のもので栄養摂取したい場合は干し芋を食べると妊娠中に必要な葉酸を摂取することができます。

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妊娠中に干し芋を食べる時の注意点

干し芋は妊娠中に食べると様々な効果を発揮してくれますが、食べる時に少しだけ注意点があります。

カロリーの過剰摂取に注意

干し芋はカロリーと糖質がやや高めな食品です。100gあたり300kcalと高めなので食べてしまうと体重の増加を促進したり妊娠糖尿病などを病気を引き起こす可能性があります。もし欲しいもの食べる場合は毎日2~3切れ程度までに抑えるようにしましょう。

便秘や下痢の原因にも

干し芋には良質な食物繊維が豊富に含まれているのですが、一度にたくさんの量を食べ過ぎてしまうと腸内細菌が活発になりすぎてガスを多く作り出してしまいます。いわゆるおならが出やすくなるということですね。

もちろんおならが出るぶんには問題ないのですが、場所によってはおならを我慢しなければならない場所もあるので我慢し続けてしまうと体に悪影響が出てしまいます。

さらにいきなり大量の食物繊維を食べることによって便通が悪くなったり、逆に下痢を引き起こす可能性もあります。妊娠中にかかわらず食べる量には注意してください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 干し芋は妊娠中に食べてもOK
  • 妊娠初期に必要な葉酸やカリウムを補給することができる
  • 自然由来の食品なので人工甘味料や添加物が入っていないのも強み
  • 一枚たくさんの量を食べてしまうとカロリーの過剰摂取になったり便秘や下痢の原因にもなる 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。