日本人にとってワサビは、寿司や刺身に欠かすことのできない、古くから伝統のある薬味として知られていますよね。そんなワサビの中でも、多くの方が馴染みのあるワサビといえば「本ワサビ」ではないでしょうか。本記事をご覧の方の中には「逆にそれ以外のワサビってあるの…?」そのように思われた方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ワサビには本ワサビ以外にも「西洋ワサビ(ホースラディッシュ)」と呼ばれるものもあるそうです。そこで疑問なのが、本ワサビと西洋ワサビには違いがあるのか?ということ。そこで今回の記事では、本ワサビと西洋ワサビ(ホースラディッシュ)の違いに関連して下記の内容を解説をします!
- ホースラディッシュとは?
- ホースラディッシュと山わさびの違いは?
- ホースラディッシュと本わさびの違いは?
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目次
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ホースラディッシュとは?
本わさびによく似た食材がヨーロッパなどの地域では、ホースラディッシュと呼ばれているそうです。では一体、ホースラディッシュとは、どのような食材なのでしょうか?ここでは、ホースラディッシュについて詳しく解説をします。
ヨーロッパ原産の植物
ホースラディッシュは、もともとの発祥地はフィンランドで、ヨーロッパ地域原産の植物です。ホースラディッシュが日本に伝わったのは、明治時代といわれており、かつては長野や埼玉、北海道でも栽培がおこなわれていたそうです。
現在でも、極わずかですが北海道で栽培がおこなわれており、国産のホースラディッシュはとても希少価値の高い食材として扱われています。
名前の由来
「ホースラディッシュ」と、聞くと「馬の大根…?」このように思っちゃいますよね。実はヨーロッパ圏では「ホース=強い」という比喩表現があるそうです。ホースラディッシュは、生命力が強くて馬のように大きく育つという特徴があり、その特徴が名前の由来になったといわれています。
また、日本ではホースラディッシュのことを「山葵大根(ワサビダイコン)、西洋ワサビ、ウマワサビ、山わさび」などと呼ばれています。
栽培が簡単
上記でもお伝えをしたように、ホースラディッシュはとても生命力が強く、根の断片を土中に埋めるだけで簡単に発芽するそうです。また、ホースラディッシュが美味しい時期は冬であり、ホースラディッシュ栽培がおこなわれている北海道では、10月〜11月に収穫されるそうです。
チューブワサビの多くに使われてる
実は、みなさんがよく目にするであろう「緑色のチューブワサビ」には、ホースラディッシュが混ざっているものが多いです。実際に成分表示をみてみると「本わさび、西洋ワサビ」と記載されています。
これは、ホースラディッシュが本わさびよりも安価で手に入れることができるというのが理由といわれており、チューブワサビ製造にホースラディッシュは欠かせない原材料となっています。
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ホースラディッシュと山わさびの違いは?
上記では、ホースラディッシュの特徴について解説をしました。では、ホースラディッシュと山わさびには違いがあるのでしょうか?ここでは、ホースラディッシュと山わさびの違いについて解説をします。
同じものを指す
ホースラディッシュと山わさびは同じ食材のことをさします。日本国内では、ホースラディッシュと呼ばれることは少なく「山わさび、西洋ワサビ」など様々な呼び方があります。また、北海道で栽培されているホースラディッシュは「山わさび」と呼ばれることが多いです。
他にも西洋わさびと呼ばれることも
上記でもお伝えをしたように、日本国内ではホースラディッシュのことを「西洋ワサビ」ともいいます。この名前の由来はそのままで「西洋から伝わったワサビ」という意味があります。
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ホースラディッシュと本わさびの違いは?
日本国内では「本わさび」という種類のワサビが最も聞き馴染みがあるのではないでしょうか。それものそのはず、刺し身や寿司に使われるワサビの大半は、この本わさびが使われているようです。
では、ホースラディッシュと本わさびには違いがあるのでしょうか?ここでは、ホースラディッシュと本わさびの違いについて解説をします。
原産地が違う
ホースラディッシュと本わさびの大きな違いは「原産地」です。ホースラディッシュは、西洋の国で栽培・収穫が行なわれるのに対し、本わさびは日本国内で栽培・収穫がおこなわれています。
見た目や味が違う
ホースラディッシュと本わさびは「見た目や味」も大きく異なります。一般的にワサビといえば「緑色」というイメージが強いと思いますが、ホースラディッシュは「白色」をしています。
また、味に関しても違いがあり、ホースラディッシュのほうが本わさびよりも辛味が「1.5倍」強いといわれています。その一方で、本わさびはさわやかで甘い香りがするといわれています。そのため本わさびは、刺し身や寿司などとよく合うそうです。
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まとめ
今回の記事では「ホースラディッシュと山わさびとの違いは?本わさびとの違い」について解説をしました。
最後にもう一度、本記事の要点を振り返っておきましょう。
この記事をまとめると
- ホースラディッシュは、もともとの発祥地はフィンランドで、ヨーロッパ地域原産の植物である
- ホースラディッシュは、生命力が強く、簡単に栽培することができる
- ホースラディッシュは、チューブワサビにも使われている
- ホースラディッシュと本わさびの違いは「原産地、見た目、味」にある