「はちみつ」は紀元前6,000年頃から食べられていたとされる食材ですが、「食べ過ぎると体に悪い」ことはあるのでしょうか?また、はちみつにはボツリヌス菌という菌が含まれていますが、なぜ食べても大丈夫なのでしょうか?今回は、
- はちみつの栄養と効果効能
- はちみつの食べ過ぎは危険?赤ちゃんは?
- はちみつは太る?・1日の摂取目安量
- カロリーと糖質・ダイエット中は?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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はちみつの栄養
はちみつには、美肌に効果的なビタミンB1・B2をはじめ、良質なビタミン類が豊富で、他にもビタミンB6やビタミンC、葉酸などが含まれています。
また、ミネラル類も多く、血液に関わるマグネシウムや鉄分、骨の発達に関わるカルシウムや、ナトリウムも含まれています。体内で生成することのできない、たんぱく質の元となるアミノ酸9種類や、抗酸化作用を持つポリフェノールなど、蜂蜜は栄養豊富な食材です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
- ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
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はちみつによる効果効能
栄養価の高いはちみつには、どのような効果があるのでしょうか?様々な効能がありますが、その中でも注目したい3つの効能はこちらです。
消化吸収力を高める
はちみつの成分は通常の砂糖とは異なり、 体内で消化の必要がなく、すぐに血管に入り栄養成分となります 。その理由は、ミツバチが蜜を運ぶ際に分解しているからです。そのため、消化吸収を高める効果があり胃腸に優しいのです。
胃痛・腹痛を和らげる
はちみつに含まれる亜鉛やポリフェノールには、炎症を起こした胃腸の粘膜の回復力を高める働きがあるため、 胃痛や腹痛を和らげる効果 があります。胃痛の時はスプーン1杯のはちみつを食べることで、症状が緩和されます。
疲労回復
はちみつに含まれる糖は短時間で吸収されるため、体内ですぐにエネルギー源となり、 疲労回復に効果的 です。
はちみつはアンチエイジングにも効果的
はちみつは健康効果だけではなく、美容に効くアンチエイジング効果がある食材としても注目されています。はちみつを食べることで、このような美容効果があるので必見です♩
肌荒れ防止
はちみつに含まれる「グルコン酸」という成分は、腸内に届いてビフィズス菌を増やす働きがあります。それによってお通じが良くなり、 腸内環境が整うことで肌荒れ防止・改善に効果 があります。
はちみつはヨーグルトにかけて食べると美味しいですが、ヨーグルトにもビフィズス菌や乳酸菌が含まれているため、美肌にとって効果的な食べ方です。
シワ・シミ防止
はちみつにはビタミンCが含まれており、抗酸化作用によって体の老化を撃退する働きがあります。それによって、 シミやシワなどの肌トラブルに効果的 で、定期的に食べることで防止することができます。
体の酸化防止
はちみつの抗酸化作用は、 体内老化の原因である活性酸素を抑制する 働きがあるため、体の酸化が防止されて結果的にアンチエイジングに繋がります◎
詳しくはこの記事をチェック!
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はちみつの食べ過ぎは「ボツリヌス菌」が危険?
蜂蜜には様々な健康効果や美容効果があることがわかりましたが、「ボツリヌス菌」という菌類が含まれていることを知っていますか?一体どんな菌で、どのような影響があるのでしょうか?
ボツリヌス菌とは
蜂蜜に含まれる「ボツリヌス菌」とは土壌の中に広く存在している菌の一つで、食べても腸内細菌によって死滅するため、特に体にとって害はありません。しかし、これは大人に限ります。赤ちゃんにはボツリヌス菌に戦う腸内細菌が少ないため、蜂蜜は食べない方が良いとされています。
赤ちゃんはいつから?
赤ちゃんがボツリヌス菌を持つはちみつを食べると、腸内で毒素を生成して「乳児ボツリヌス症」を発症する可能性があります。
- 首のすわりの悪さ
- 元気がなくなる
- 便秘
- 哺乳力の低下
乳児ボツリヌス症を発症した場合、ほとんどの場合は治療によって回復します。しかし、乳児にとってはちみつは危険なため、与えるのは1歳を過ぎてからにしましょう。
はちみつの食べ過ぎは体に悪い?
はちみつの食べ過ぎは、体に悪いことはあるのでしょうか?
あまり副作用はない蜂蜜ですが、腸内でビフィズス菌を増やす働きがある「グルコン酸」の摂りすぎによって下痢を引き起こすことがあります。適量であれば腸内環境を良くしてくれますが、食べ過ぎた場合は逆効果となり得るので注意しましょう。
1日の摂取目安量
はちみつの1日の摂取目安量は、約30gです。大さじ2杯に値する量で、毎日食べることで、健康効果・美容効果を期待できるので普段の食事に取り入れてみましょう。
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はちみつの食べ過ぎは太る?ダイエット中は?
はちみつの食べ過ぎは太るのでしょうか?ダイエット中に食べる際の注意点ですが、はちみつに含まれる「果糖」は肝臓に脂肪として蓄積される性質があるので、食べ過ぎると太る可能性があります。そのため、ダイエット中は食べ過ぎない方が良いでしょう。最後に、はちみつのカロリーと糖質を見てみましょう。
はちみつのカロリーと糖質
1日の摂取量の目安である30g(大さじ2杯)のカロリーは124kcal、糖質は約32gです。量の割にカロリー・糖質共に高い数値となっていますので、食べ過ぎには注意してくださいね!
まとめ
「はちみつは体に悪い?太る?」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- はちみつはビタミン類を中心とする栄養素が豊富で、体に悪いことはない◎
- はちみつが持つボツリヌス菌は、大人の腸内では死滅するが乳児はその力がないのでNG
はちみつは毎日継続的に食べることで健康効果や美容効果が期待できる食材なので、適量を食事に取り入れてみてくださいね。
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