ハヤトウリの食べ方は?皮は食べれる?アク抜きしないとどうなる?

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「ハヤトウリ」という食材をご存じですか?全国的にはあまり出回っていないため、まだ食べたことのない方もいらっしゃるのではないでしょうか。ハヤトウリは、栄養豊富でアレンジの幅も広い食材です。もし、手に入った方は、ぜひ最後まで読んでみてください!今回は、ハヤトウリのおすすめの食べ方・栄養成分などについてまとめています。

  •  ハヤトウリとは
  • ハヤトウリはどうやって食べる?
  • ハヤトウリのおすすめレシピ
というテーマでお送りします。

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ハヤトウリとは

概要

ハヤトウリ(別名:センナリウリ)は、熱帯アメリカ原産のウリ科の植物です。アメリカ合衆国ルイジアナ州、ラテンアメリカ、カリブ海諸国の料理によく用いられます。日本では、大正6年(1917年)に鹿児島に持ち込まれ、薩摩隼人にちなんで、隼人瓜ハヤトウリ)と呼ばれています。沖縄や鹿児島で生産されていますが、生産数はあまり多くないため、全国的には珍しい食材です。旬の時期は10月~11月で、収穫後も長期保存が可能です。

どんな味?

味はやや苦み・えぐみがあります。丁寧にアク抜きすることで苦みはほとんどなくなります。しっかりと下ごしらえを行ったハヤトウリは、淡白な味わいで、あまり味がないと感じる人も多いとか。歯ごたえのあるシャキシャキとした食感が特徴です。

栄養・効果効能

ハヤトウリは、水分が多く低カロリーな食材です。では、具体的にどのような栄養が含まれているのでしょうか。

ハヤトウリ 100gあたりの栄養成分
カロリー  20kcal
たんぱく質 0.6g
糖質  3.8g
脂質 0.1g
カリウム 170mg
カルシウム 12mg
マグネシウム 10mg
リン  21mg
食物繊維 1.2g
ビタミンC 11mg
葉酸 44μg

参照:日本食品標準成分表2020年(八訂)野菜類/はやとうり/果実/白色種/生 – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 (mext.go.jp)

その他、鉄、亜鉛、マンガン、パテトン酸などの栄養素を含みます。特筆すべきは、カリウム、食物繊維、ビタミンC、葉酸です。

カリウム

主に体内のナトリウム濃度を調整し、細胞内の浸透圧のバランスを整えます。塩分の取りすぎによる高血圧の予防効果・むくみや水太り対策にも効果的です。

食物繊維

腸の蠕動(ぜんどう)運動により便秘の予防につながります。体内に余分な老廃物がたまるのを防ぐのでダイエットにもおすすめです。

ビタミンC

ビタミンCは抗酸化力が高く、アンチエイジングに役立つ栄養素です。反対に、ビタミンCが不足すると免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったり疲れやだるさを感じやすくなったりします。

葉酸

妊娠期の女性に必須の栄養素です。葉酸には血液や細胞の生産を助ける働きがあるため、胎児の成長には欠かせません。

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ハヤトウリはどうやって食べる?

下処理(アク抜き)は必要?

味はやや苦みやえぐみがありますので、丁寧に下処理をしましょう。アク抜きの方法は、「塩もみ」と「塩ゆで」がおすすめです。塩もみして水洗いすることで、苦みはほとんどなくなります。もしくは、4~6等分に切って2分ほど塩ゆですると、身が柔らかくなり食べやすくなります。

ただし、素手でハヤトウリを扱うと、アク成分が水分とともに流れ出て、手が荒れてしまうことがあります。皮膚が弱い方は、下処理を行う際、ゴム手袋やビニール手袋を着けると安心です。

おすすめの調理方法は?

ハヤトウリにはビタミンCが含まれていますが、水溶性ビタミンは茹でると流れ出てしまいます。栄養成分をしっかりとりたいときはorスープに使って汁ごといただくのがおすすめです。また、シャキシャキとした食感が魅力なので、漬物きんぴらにしてもおいしくいただけます。

皮は食べられる?

ハヤトウリは、若い実であれば皮ごと食べることができます。ハヤトウリの皮や皮の周りにも栄養が含まれているので、栄養成分を無駄なく摂ることができます。

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ハヤトウリのおすすめレシピ

浅漬け

画像:rakuten.co.jp

ハヤトウリはクセがなく食感のよい食材です。シンプルに浅漬けにするだけで、シャキシャキとした美味しい副菜が手軽に作れます。

材料

  • ハヤトウリ(1個)…200g
  • 水(さらす用)…適量
  • ★酢…大さじ1
  • ★砂糖…大さじ1
  • ★塩…小さ1/2
  • 昆布(5㎝×5㎝)…1枚
  • 鷹の爪(輪切り)…小さじ1/2
作り方レシピ (参考:cookpad)
    1. はやとうりは縦4等分にし、皮を剥いて種を取り除き、薄切りにする
    2. 水を張ったボウルに入れ、5分程さらし、ザルに上げ水気をきる
    3. ジッパー付き保存袋に入れ、★を加え揉み込み、昆布、鷹の爪輪切りを入れ空気を抜くようにジッパーを締める。味が馴染むまで冷蔵庫で1時間程置く
    4. 器に盛り付けて完成
 

炒め物

画像:rakuten.co.jp

ハヤトウリは食感の良さを活かすため、炒めすぎないことがポイントです。仕上げに、お好みでゴマ油を加えると風味が立ち、食欲がそそられる一品です。

材料(2人分)

  • ハヤトウリ…1個(200g)
  • 豚ひき肉…70g
  • 水…80m
  • 砂糖…大さじ1
  • みりん…大さじ1
  • 醤油…大さじ1
  • サラダ油…大さじ1
  • 水溶き片栗粉…大さじ1
  • 白髪ねぎ…適宜(あれば)

 

作り方レシピ(参考:ニチレイ)
    1. ハヤトウリは皮をむいて縦に半分に切り、種をスプーンで取り除いてから3cm角に切り、水に10分さらす
    2. フライパンに油をひき、豚ひき肉、ハヤトウリの順で軽く炒める
    3. 水・砂糖・みりんを加えてふたをし、中火で約5分煮る
    4. 3に醤油、水溶き片栗粉を加えて約1分煮る
    5. 器に盛り、白髪ねぎをのせる

スープ

画像:クラシル

ハヤトウリをスープにすると、水に溶けだしたビタミンも無駄なく摂取できておすすめです。コンソメスープ、卵スープ、中華スープ、スパイススープなど色々なアレンジが楽しめます。

材料(2人分)

  • ハヤトウリ…200g
  • ベーコン…60g
  • 水…500ml
  • コンソメ顆粒…小さじ2
  • 塩コショウ…ひとつまみ
  • おろしニンンク…小さじ1/2
  • バター…10g
  • パセリ(乾燥)…適量
作り方レシピ (参考:クラシル)
      1. ハヤトウリの皮をむいて種を取り、一口大に切る
      2. ベーコンを1㎝幅に切る
      3. 鍋にバター・すりおろしニンニクを入れて弱火で熱する。バターが溶けたら1・2を入れる
      4. 材料が馴染んだら、水をコンソメ顆粒を入れて中火で熱する。沸騰したら蓋をして弱火で10分煮込む
      5. ハヤトウリが柔らかくなったら塩コショウで味を調えて、火を止める。器に盛り付けて、パセリを飾り付けて完成
 

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まとめ

今回は、ハヤトウリの食べ方についてまとめてみましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 1917年に日本に持ち込まれ、現在は沖縄・鹿児島で生産されている(旬は10月~11月)
  • カリウム、食物繊維、ビタミンC、葉酸などの栄養素が豊富
  • 苦みがあるので、下処理(アク抜き)をしてから調理すると良い
  • スープ、炒め物、漬物、きんぴらなど様々な料理にアレンジできる

全国的にはなかなか見かけないハヤトウリですが、もし、手に入ったらアレンジして旬の味を楽しんでくださいね。

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