ハヤトウリを食べると下痢になる?原因は?食べ方やレシピも

九州地方でたくさん栽培され、シャキシャキとした食感が楽しめるハヤトウリ。馴染みがない野菜なので見かけるとつい試したくなっちゃいますよね。

しかし「ハヤトウリって何?どんな味?」「下痢になるって本当?」「どう食べればいい?」と疑問に思ったことはありませんか?そこで今回は以下のことについて解説します。

  • ハヤトウリには食物繊維やカリウム、ビタミンCが含まれている。
  • 便秘解消や高血圧予防、むくみ改善、美容効果などの効能が◎
  • ハヤトウリに含まれるククルビタシンが下痢を引き起こすことも。
  • 漬物や煮物、炒め物にすると、おいしくハヤトウリを楽しめる。

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ハヤトウリってどんなもの?

ハヤトウリは手のひらサイズの小ぶりな瓜科の野菜です。同じ瓜科のキュウリやヘチマよりふっくりとした丸みのある見た目をしています。

果肉は白っぽいもの黄緑色の品種があり、白い方が少々小さめです。大きくても黄緑色のものは青臭い風味があるので、苦手な方は白い果肉のものを選ぶと良いでしょう。

原産は熱帯アメリカ地帯で、アメリカやフランスなどではよく食されています。日本には1917年に伝わり、鹿児島県で栽培されるようになりました。

それでは、そんなハヤトウリの効能や、味、食べ過ぎた場合の副作用について解説します。

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ハヤトウリは体にいい?効能は?

ハヤトウリはほとんどが水分で、栄養価はあまり高くありません。しかし、カロリーは低いので、ダイエット中には積極的に摂りたい野菜です。

効能は便秘解消高血圧予防むくみ改善美容効果などがあります。なぜなら、ハヤトウリには食物繊維やカリウム、ビタミンCが含まれているためです。

ハヤトウリが持つ食物繊維は不溶性食物繊維であり、便をかさ増しし、腸内環境を整えてくれます

さらに、カリウムは余計な塩分を排出する働きがあります。血中や体内の塩分濃度を下げてくれ、高血圧予防やむくみ改善に繋がります。

また、ビタミンCはシミやそばかすの原因となるメラニンの沈着を防いでくれるので、美容効果も期待できるでしょう。ハヤトウリの効能はダイエット中の方や健康維持、美容のためにはぴったりと言えます。

ハヤトウリはまずい?

ハヤトウリ自体にはあまり味がありません。というのも、苦味以外はほとんどなく、下処理すると苦味も飛ぶためです。つまり、ハヤトウリは味よりもシャキッとした歯ごたえを楽しむ野菜と言えます。

味にクセがない分、スープや漬物、炒め物にもよく合う万能野菜です。ハヤトウリは下処理すれば、クセのない味と程よい歯ごたえを楽しめます。

食べ過ぎるとどうなる?副作用は?

ハヤトウリを食べ過ぎると便秘や下痢、嘔吐を引き起こす可能性があります。これは、ハヤトウリに不溶性食物繊維と、ククルビタシンという成分が含まれているためです。

不溶性食物繊維は便をかさ増ししてくれます。しかし、元々便秘がひどい方はうまく便を排出できず、便秘がひどくなる可能性があります。

また、ハヤトウリに含まれるククルビタシンは中毒症状を引き起こす場合があります。苦味成分でもあるククルビタシンに体が拒否反応を起こすことで下痢や嘔吐に繋がります。

少量のククルビタシンでも中毒症状が出る場合もあるので、いつもより苦いと感じたら食べるのを止めたほうがいいでしょう。

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ハヤトウリを食べると下痢になる?原因は?

アニサキスの恐ろしさ

人によってはハヤトウリを食べると下痢になる可能性があります。下痢になるのはアレルギーと食中毒2つの原因が考えられます。

そこで、ハヤトウリのアレルギー反応や食中毒、毒性はないことについて解説します。

アレルギー反応

ハヤトウリを食べるとアレルギー反応を起こし、下痢になる場合があります。これは、ハヤトウリに含まれるアレルゲンに、免疫が過剰に反応するためです。

下痢の他にも、嘔吐や吐き気、手荒れなど、通常のアレルギー反応と同じような症状が出る方もいます。「アレルギーかな?」と思ったらすぐに食べるのを止め、症状がひどい場合はすぐに病院を受診することが大切です。

食中毒

ハヤトウリを食べると食中毒が原因で、下痢になる可能性もあります。なぜなら、先述した通り、ハヤトウリにはククルビタシンが含まれているためです。

ククルビタシンはステロイドの一種であり、瓜科の植物であるズッキーニやひょうたん、ヘチマなどでも食中毒を引き起こすことがあります。

全てのハヤトウリが食中毒の原因になるわけではありませんが、食中毒の危険性があることは覚えておきましょう。

毒性がある?

ハヤトウリに毒性はありません。なぜなら、ククルビタシンが増えるのはハヤトウリにとって良くない環境で栽培された時だけに限られるためです。

例えば、水分不足や低気温、窒素をたくさん含む肥料を使った場合、ハヤトウリがストレスを感じて、ククルビタシンを多く生成してしまいます。

しかし、流通しているハヤトウリが危険な可能性は低いので、いつもより苦いと感じるとき以外は安心して食べていいでしょう。

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ハヤトウリの食べ方は?

料理

ハヤトウリは味にクセがなく、どんな料理にもよく合います。そこでハヤトウリの食べ方について解説します。

漬物

ハヤトウリは歯ごたえが良いので、漬物にしてもおいしく楽しめます。酢や昆布、塩に一晩つけておけばいいだけなので、とても簡単に作れますよ。

煮物

ハヤトウリは煮物にすると、炒め物や生のときとは違う、ふわっとした食感が楽しめます。煮物にする場合は、他の食材と煮る前にしっかりアク抜きすることで、味が崩れなくなりますよ。

炒め物

ハヤトウリを炒め物にすると、シャキシャキとした食感がアクセントになります。ボリュームも出るので節約レシピにはぴったりです。

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まとめ

ハヤトウリは下痢を引き起こす可能性があることは覚えておきたいですね。

 

この記事をまとめると

  • ハヤトウリに含まれる食物繊維やカリウム、ビタミンCで便秘解消や高血圧予防、むくみ改善、美容効果などの効能が期待できる。
  • ハヤトウリや他の瓜科の植物に含まれるククルビタシンが中毒症状引き起こし、下痢になることも。
  • おいしくハヤトウリを楽しむには漬物、煮物、炒め物にすると◎

ハヤトウリで下痢になるかは人によって異なるので、症状がでない方はぜひハヤトウリのいろんなレシピを試してみてくださいね。

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