日本で古くから栽培され地元の人を中心に愛され続けている「伝統野菜」の存在をご存知ですか?食の安全が強く意識されるようになり、和食文化の魅力を再認識されている方も多いのではないでしょうか。
一般市場に多く流通されている野菜も日常使いには欠かせない存在ではありますが、限定的な生産地の気候環境や自然が形成してきた土壌環境を充分活かして育つ伝統野菜は、一般品種に比べて栄養価が高いものも多くあります。
近年では観光地としても人気のある道の駅などで、地元の特産品として珍しい野菜の販売がされていることもあり伝統野菜の存在がぐっと身近になってきています。今回は、伝統野菜の1つ「秦荘」と呼ばれる山芋に注目しますよ。
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目次
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秦荘のやまいもってどんなやまいも?
読み方 | はたしょう |
旬の時期 | 10月下旬~12月末頃 |
主な生産地 | 滋賀県愛知郡愛荘町(旧秦荘町)内の安孫子・北八木・東出など |
種類 | つくねいもの一種・伊勢いもの仲間 |
読み方
秦荘(はたしょう)と読みます。秦荘とは、滋賀県愛知郡愛荘町(旧秦荘町)の地名を指します。ヤマノイモ属のつくねいもの一種で、伊勢いもの仲間とされています。
栽培の歴史は300年以上もあるとされており、古くから伊勢参りの際のお土産に持ち帰られていた伊勢いもがルーツとされています。滋賀県が認定している「近江の伝統野菜」の1つでもあります。
特徴(サイズ、味、形状など)
秦荘はルーツとされる伊勢いものげんこつ形に比べると、ゴツゴツとした感じのあるさつまいものような形状・こぶのある地肌をしています。粘り気の強さは山芋の中でもトップクラスで、すりおろしたとろろはお箸でも持ち上げられる程です。
上品な甘味がありクセのない風味で、収穫時期になると秦荘を求めて遠方からも購入に訪れられています。
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秦荘のやまいもの旬の時期と主な生産地
ここからは秦荘の主な生産地や旬の時期を詳しく見ていきます。秦荘は300年以上の栽培の歴史があり、長年の研究・改良によって今日の形状となりました。しかし土壌環境などの影響で限定的な地区でのみ成育できないなど、生産量は限定的なため希少性の高い山芋の1つとしても知られています。
旬の時期はいつ?
秦荘の旬は10月下旬~12月末頃です。秦荘の栽培には粘土層な土質が必要とされるため、一度栽培された後は翌年は連作せずに水田に戻されるそうです。そのため、秦荘の栽培には実質3年もかかります。
蔓の枯れ始めが収穫シーズンの合図で、完全に枯れ始め自然と剥がれ落ちてきた頃に収穫が開始されます。
主な生産地はどこ?
秦荘は、滋賀県愛知郡愛荘町(旧秦荘町)内の安孫子・北八木・東出などで主に栽培されています。
特に安孫子・北八木・東出で栽培されたものは「秦荘のやまいも」と呼ばれ、名産品になっています。他の地域でも秦荘は栽培されているそうですが、この3地区で栽培されたものに比べると粘り気に違いがでるようです。
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秦荘のやまいもの価格相場ってどのくらい?
ここからは秦荘の価格相場について詳しく見ていきます。近江の伝統野菜としても知られる秦荘は、「秦荘のやまいも」として名乗れる山芋は限定された3地区で栽培されたもののみとされています。
他地区で栽培されたものに比べて粘り気が強いため、秦荘のやまいもを求めて訪ねる方もいらっしゃるそうです。
スーパーだと
秦荘は栽培方法が独特なこと・連作ができないことなどから実質3年もの時間のかかる栽培なため、栽培農家さんが多くありません。需要の高まりに対して生産量が多くないため、生産地以外の場所で購入するのは難しいと言えるでしょう。
滋賀県愛知郡愛荘町のスーパー・農家さん直売所・道の駅・野菜ファームなどを中心に探してみると良いでしょう。
ネット通販だと
秦荘のやまいもは、滋賀県愛知郡愛荘町のふるさと納税の返礼品にもされています。他には、JA東びわこなどに問い合わせて宅配にての購入も可能なようです。
また秦荘やまいも畑のオーナー制度の企画も行われている場合があり、秦荘の収穫体験をすることができます。オーナーになると秦荘10株・8000円程度で所有することも可能です。
伝統野菜を栽培・収穫できる機会は貴重ですので、秦荘ファンの方・実際に栽培してみて食してみたい方・お子さんの食育などに関心のある方は「秦荘やまいも振興会」にお問い合わせしてみてくださいね。
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おすすめの食べ方
ここからは秦荘を美味しく頂けるおススメレシピをご紹介します。秦荘はクセのない味わいと濃厚な甘味・粘り気の強さが特徴的で、シンプルに味わうと秦荘の旨みを堪能することができますよ。
秦荘のやまいも団子汁
地元の人たちによく食べられているレシピだそうで、秦荘をとろろ状にしたものをお箸で大きめの団子くらいにちぎって、味噌汁の具として入れるだけのお手軽レシピです。
秦荘の粘り気の強さを生かした団子汁は、ふんわりと柔らかい食感に上品な甘さがあって温まる一品ですよ。
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まとめ
これまで秦荘のやまいもについて詳しく見ていきました。秦荘(はたしょう)は滋賀県愛知郡愛荘町(旧秦荘町)の地名を指し、主に滋賀県愛荘町(旧秦荘町)内の安孫子・北八木・東出で栽培されている近江の伝統野菜の1つです。
栽培の歴史は300年以上もありヤマノイモ属のつくねいもの一種で、古くから伊勢参りの際のお土産に持ち帰られていた伊勢いもがルーツとされています。
ゴツゴツとした感じのあるさつまいものような形状・こぶのある地肌・粘り気の強さは山芋の中でもトップクラスで、すりおろしたとろろはお箸でも持ち上げられる程で、上品な甘味がありクセのない風味が特徴的です。
秦荘の旬は10月下旬~12月末頃で、栽培には粘土層な土質が必要なため連作されず収穫までには実質3年もかかります。
秦荘は栽培の手間がかかることなどや限定地区のみでしか栽培できないことなどから、出荷数が限られており滋賀県愛知郡愛荘町のスーパー・農家さん直売所・道の駅・野菜ファーム・滋賀県愛知郡愛荘町のふるさと納税の返礼品・JA東びわこなどに問い合わせて宅配にての購入・秦荘やまいも畑のオーナー制度を利用してオーナーとなるなどで購入が可能です。
画期的な取り組みがなされている伝統野菜・秦荘を是非一度食べてみてくださいね。
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