「葉生姜」という生姜の品種をご存知ですか?普段なかなか食べる機会の少ない葉生姜ですが、居酒屋のおつまみや焼き鳥のメニューとして提供されていることの多い食材です。
今回は、謎の多い葉生姜について、詳しくまとめていきます。
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そこで今回は、
- 葉生姜とは
- 葉生姜は生で食べられる?
- 葉生姜の栄養素・成分
- 葉生姜の下処理方法
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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葉生姜とは
葉生姜とは生姜の一種で、江戸時代から栽培されてきた歴史のある野菜の一つです。私たちが普段口にする生姜は、根茎のみの状態で販売されていますよね。
葉生姜とは名前の通り、根茎から葉が繋がった状態の生姜を言います。根茎が小さく柔らかい成長段階で収穫されるので、一見生姜とは区別がつかないかも知れません。
葉生姜の特徴
葉生姜は繊維質が少ないのが特徴で、私たちが食べ慣れている一般的な生姜よりも辛みが少なく、生でも食べられる食材です。以下見た目、味、香りをまとめてみました。
- 見た目:根茎から真っ直ぐと伸びた葉がついている。
- 味:一般的な生姜よりも辛味は控えめだが、味にはほぼ変わりがない。
- 香り:一般的な生姜同様、独特の香りがある。
葉生姜の旬の時期
葉生姜の旬の時期は、6月中旬〜9月にかけて、主に夏の暑い時期に旬を迎えます。
江戸時代から栽培されてきた葉生姜ですが、発祥は東京都の「谷中」という地域だと言われ、「谷中生姜」という別名も持っています。
日本国内では、静岡県で最も多く出荷されています。
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葉生姜は生で食べられる?
結論、葉生姜は生の状態でも食べることができます。しかし、簡単な下処理が必要となるので、食べる前にはしっかりと下処理を行ってから食べるようにしましょう。
葉生姜は一般的な生姜よりも収穫時期が早いため根茎が柔らかく、辛味が控えめなので、生の状態でも食べやすいでしょう。
生で食べることが多い
実際に飲食店では、生の状態で食べるメニューがあります。
もちろん加熱して食べても美味しいのですが、生姜独特のカリッとした食感を味わうのであれば、生の状態で食べることをお勧めします。
料理は甘酢漬けが美味しい
生姜といえば、箸休めにもなる「ガリ」としても有名ですよね。葉生姜の場合も同様、米酢、水、砂糖、塩があれば、甘酢漬けを簡単に作ることができます。
これからの暑い時期、食欲維持や、食品の衛生状況を保つのも難しくなってきます。生姜には抗菌・抗酸化作用や臭み消しの効果があるので、積極的に食べたい食材です。
まとめて作り置きをしておけば、料理の付け合わせとしても便利ですよ。
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葉生姜の栄養素・成分
一般的な生姜同様、葉生姜にも「シンゲロール」と呼ばれる成分が含まれており、シンゲロールには血行促進や体を温める効果があります。
2つの生姜を比較すると、含まれている栄養素に変わりは多くありませんが、葉生姜の方がビタミン・ミネラル類が、やや多く含まれています。
疲労回復や殺菌・抗酸化作用まで、様々な効果が期待できる葉生姜。ここからは生姜に含まれている栄養素、「カリウム」についてご紹介します。
カリウムが豊富
生の葉生姜には、100g当たりカリウムが約310mg含まれています。
カリウムは体内のナトリウム排出を促し、水分バランスを整える働きがあるので、便秘やむくみ対策にも効果があります。
疲労回復や高血圧予防に効く
葉生姜には、カリウムという栄養素が豊富に含まれているため、疲労回復効果を始め、高血圧予防、利尿作用が期待できます。
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葉生姜の下処理方法
では実際に、葉生姜を食べる際の下処理方法についてご紹介します。生でも食べることのできる葉生姜ですが、きちんとした下処理を行った上で食べるようにしましょう。
簡単な下ごしらえ方法
葉生姜の下処理方法は簡単です。まず、葉の部分のみ切り落として、表面についている薄皮を削ぎ落としましょう。次に、繋がっている根茎部分を手で割り離したら下処理は終了です。
甘酢漬けにする場合は、下処理をした状態の葉生姜を、熱湯につけてアク抜きし、全体に塩をまぶしてから酢液に漬けることをお勧めします。
アク抜きをすることで、辛味が抜けて食べやすくなりますよ。
辛味が苦手な人向けの方法
元々辛味の強い生姜ですが、この辛味が苦手な方も多いはずです。そんな方のために、辛味を抑える方法をご紹介します。
- アク抜きをする:先ほどもご紹介した方法ですが、30秒ほど熱湯に浸けてアク抜きをすることで、元の辛味の半分程度まで抑えることができます。
- 生ではなく加熱して食べる:生で食べる場合は辛味を直接感じやすいですが、お肉で巻いてから焼いて食べるなど、他の食材と合わせて加熱料理をすることで、一気に食べやすくなりますよ。
- 味噌やマヨネーズ等の調味料に付けて食べる:元々味の強い調味料にディップして食べることで、葉生姜本来の辛味が感じにくくなります。
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まとめ
「葉生姜は生で食べることができる?食べ方や栄養素・下処理の仕方も」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 葉生姜は繊維質が少なく、根茎部分が柔らかいのが特徴
- 葉生姜は一般的な生姜よりも辛味が控えめ
- 葉生姜は生の状態でも食べることができる
- 葉生姜は疲労回復や高血圧予防に効果がある食材
- 辛味を抑えたい場合はアク抜きをする、加熱調理をする、他の食材と合わせて食べることで感じにくくなる
一口食べればさっぱりとした風味が口に広がる葉生姜。これからの暑い時期に積極的に食べたい食材の一つです。葉生姜を見かけた際には、ぜひ一度食べてみてください。
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