はす芋でアレルギーになる?主な症状や栄養・おいしい食べ方も

はす芋という野菜を知っていますか?産地以外ではスーパーの店頭に並ぶことが少ないので見たことがない人も多いかもしれませんね。シャキシャキとした食感で暑い夏に食べやすいんですよ。そこで、今回は

  • はす芋とは
  • はす芋でアレルギーになる
  • はす芋のアレルギー症状
  • はす芋の栄養素や食べ方
についてご紹介いたします。

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はす芋とは

はす芋は、名前に『芋』と付きますが、一般的によく知られているじゃがいもやさつまいも、里芋、長芋とは違い茎を食べます。見たことがない人もいると思うので、特徴や旬の時期をまとめました。

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はす芋の特徴

はす芋は漢字で『蓮芋』と書きます。サトイモ科サトイモ属の常緑性多年草です。里芋の仲間ですが、里芋のように根は膨らまないため長く成長する葉柄の部分を食べます。里芋の葉柄を食用にすしたものを芋茎(ずいき)と呼びます。

種類や栽培方法で芋茎の色が変わるため、赤いものは「赤芋茎(あかずいき)」白いものは「白芋茎(しろずいき)」と呼ばれます。はす芋の芋茎は緑色なので「青芋茎(あおずいき)」とも呼ばれています。

茎の中はスポンジ状になっていて、シャキシャキとした食感が特徴的です。味はタンパクで、クセがないので味が染み込みやすく、サラダや和え物、煮込み料理などいろいろな料理に使えます。

はす芋の旬の時期

はす芋の旬の時期は7月〜9月ごろです。日本国内の主な生産地は高知県と徳島県です。茎の太さは2〜4cm・長さは80cmにも伸び、草丈は3m近く育つこともあります。

そのままではとても長いので、スーパーでは20cm程度に切って売られることが多いようです。

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はす芋でアレルギーになる?

里芋や長芋を触るとかゆみやチクチク感が現れる人がいます。これはアレルギーの場合とアレルギーではないことがあるそうです。アレルギーだった場合には、そのまま食べていると大変なことになってしまうかもしれません。自分に現れた症状がアレルギーなのかそうではないのか見極めることが大切です。不安な場合には医師に相談するようにしてくださいね。

なる人もいる

はす芋でアレルギー症状が出る人もいます。ただ、皮を剥いたり、食べた後に手や口の周りがかゆくなったりチクチクするのは多くの人に現れる症状で、これはアレルギーではなくシュウ酸カルシウムという成分が原因です。シュウ酸カルシウムはトゲのある針のような形をしていることから針状結晶とも呼ばれています。

里芋や山芋にもシュウ酸カルシウムが含まれているので同じような症状が現れます。防ぐためには手袋をして調理をする、食べた後は口の周りをきれいに拭くなどが効果的です。

食物アレルギーとの違い

食物アレルギーは、食材に含まれるアレルゲンに免疫機能が過剰に反応してしまうことで起こります。次のような症状が現れます。

  • 喉や口の中などの粘膜がかゆくなったり、イガイガする
  • 蕁麻疹が出る
  • 吐き気、腹痛
  • 目のかゆみ、まぶたが腫れる
  • 息苦しさ、呼吸困難

これらの症状が現れたら食物アレルギーの可能性がありますが、シュウ酸カルシウムによる反応の場合には、直接触れた手や口の周り、口内にかゆみやチクチク感は出るものの、吐き気や腹痛、目の症状、息苦しさは出ません。

粘り気でアレルギー反応が出やすい

はす芋には粘り気があるので軽く拭いたり、水で流すだけではシュウ酸カルシウムが流しきれず、肌に残ってしまいます。そのため洗い流したつもりでも、かゆみなどの症状が出てしまうことがあります。

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はす芋のアレルギー症状

はす芋を調理していたり食べたりしたときに起こりやすい症状と、起こった時の対処法をまとめました。

口のかゆみ

症状が口のかゆみだけだった場合にはアレルギーではなく、シュウ酸カルシウムによる症状の可能性が高いです。

うがいや歯磨きをしてシュウ酸カリウムを洗い流せば症状は治ります。

蕁麻疹・湿疹

調理をしている時に皮膚についてしまうと、シュウ酸カリウムの刺激で蕁麻疹や湿疹が出ることがあります。

手袋をして直接触れないようにすることも予防になりますが、手についてしまったらすぐに洗い流しましょう。しかし、粘度がありなかなか洗い流せずかゆみが残ってしまうこともあります。そのような時にはレモンや酢が有効です。シュウ酸カルシウムはアルカリ性なので酸性のレモンや酢に触れると溶解されるのでかゆみが治りやすくなります。

症状が続くときや、それ以外の症状が現れた時には、はす芋の食物アレルギーの可能性があるので医師に相談してください。

はす芋の栄養素・食べ方

はす芋の栄養素と食べ方をご紹介します。

食物繊維が豊富

芋茎100g当たりの栄養素です。

エネルギー 食物繊維 炭水化物 灰分 カリウム カルシウム
232kcal 25.8g 63.5g 18g 10000mg 1200mg
マグネシウム マンガン リン 亜鉛 ビタミンK
120mg 25mg 210mg 9mg 5.4mg 19μg

参考: 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

食物繊維が豊富です。食物繊維は腸内環境を整え、便秘解消に効果的です。

低カロリー

芋茎は脂質を含まず低カロリーです。低カロリーでミネラルを多く含むのでダイエットにもおすすめの食材です。

はす芋のおすすめの食べ方

はすいもはアクが強いので、調理前にしっかりとアク抜きをすることが大切です。

皮を剥いて適当な長さに切った後、水に酢を入れた鍋やボウルに入れて1時間程度置きます。それからたっぷりのお湯で茹でてザルに上げ、水にさらします。

アク抜きをしたはす芋は、千切りにしてサラダにしたり、酢の物、胡麻和えにすればシャキシャキとした食感を楽しめます。

煮物やきんぴらにするのもおすすめです。クセがなく、スポンジ状なのでしっかりと味を染み込みます。

まとめ

『はす芋でアレルギーになる?主な症状や栄養素』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • はす芋に含まれるシュウ酸カルシウムがかゆみやチクチクの原因
  • 低カロリーで食物繊維やカリウムなどが豊富
  • アク抜きをしてから料理する

はす芋は、里芋の仲間です。シュウ酸カルシウムを含んでいるので、直接触るとかゆみやチクチク感が現れやすい食材です。ただ、かゆみやチクチク感だけなら食べ物アレルギーではない可能性が高いので、直接肌につかないように注意することで食べることはできます。アクが強い食材なので、丁寧にアク抜きをしてから使ってくださいね。

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