離乳食を始めたあたりから、牛乳をいつから与えたらいいか気になりますよね。牛乳は栄養があるからあげたいけど、アレルギーのこともあるから心配…という方もいると思います。今回は、初めて牛乳をあげる時期や飲ませ方、注意点などをご紹介します。
スポンサードリンク
目次
|
|
牛乳を飲ませる年齢
赤ちゃんに牛乳をいつから与えるかは、離乳食期に調理する場合と、牛乳をそのまま飲むのとで異なります。
1歳を過ぎた後が望ましい
厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』によると、「牛乳を飲用として与える場合は、鉄欠乏性貧血の予防の観点から、1歳を過ぎてから与えるのが望ましい」とあります。これは、牛乳に含まれる鉄分は少ないこと、母乳中の鉄分に比べて吸収率が非常に低く乳児ではほとんど吸収されないこと、そして特に生後6ヶ月までに牛乳を飲むと少量の消化管出血を起こすことがあることが理由とされています。
一般的には1歳を過ぎれば牛乳を飲ませても良いと考えられていますが、様子を見ながら少しずつ始めていく必要があります。人肌程度に温めた牛乳で、最初は50mLぐらいから始め、飲んだあとに下痢をするなどしなければ1日300~400mLまでを目安に増やしていくといいでしょう。
離乳食用は生後7~8か月
離乳食の材料としては、生後7~8ヶ月の離乳中期から使用OKとされています。赤ちゃんの様子をよく観察しながら、ゆっくりと摂取を進めていきましょう。
スポンサードリンク
牛乳を飲ませる際の注意点
必ず最初は加熱が必要
冷たい牛乳は赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまうので、まずは人肌ほどに温めたものを与え、慣れてきたら常温にしたものをあげましょう。量は50mlで十分です。哺乳瓶に慣れている赤ちゃんであれば、最初は哺乳瓶に入れて与えてもOKです。3日ほど続けてみて、赤ちゃんの体調や排便に異変がなければ次のステップへ移ります。
鉄分をしっかり与える
牛乳に含まれるカルシウムが鉄分の吸収を妨げてしまうかもしれないため、鉄分が不足しないようにしましょう。赤身の魚、納豆、ごま、ホウレンソウなどは鉄分を豊富に含んでいます。離乳食に積極的に取り入れてみてください。
鉄分が足りないと運動機能や認知機能の低下が起きてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
スポンサードリンク
牛乳アレルギーが起こる原因
日本では、卵の次にアレルギーが多いのが牛乳です。大人になるにつれて牛乳アレルギーの割合は少なくなりますが、そもそもなぜ牛乳アレルギーが起こるのでしょうか。
タンパク質が原因
1歳前の赤ちゃんは腸が未発達なため、牛乳に含まれるたんぱく質の分子を小さく分解することができません。そして、十分に分解されていないたんぱく質の分子を吸収すると、じんましんや呼吸困難などのアレルギー症状を発症する可能性があります。
3歳以降は自然治癒することも
乳幼児の消化能力が未発達であることでアレルギー反応が起きる場合は、成長とともに徐々に症状が軽くなっていきます。乳児期に発症した場合でも、3歳くらいまでに5割、小学校へ入学する頃までに8~9割が治ると言われています。
スポンサードリンク
赤ちゃんへの牛乳の飲ませ方
ストロー付きのマグカップ
離乳食を始めた頃から使うことが多いストロー付きのマグカップですが、最初にストロー付きのマグカップを使って牛乳を飲むと、赤ちゃんが一気に飲んでしまい、お腹を壊してしまう可能性があります。まずはスプーンやコップを使ってゆっくり与え、慣れてきたらストロー付きのマグカップで飲ませてみましょう。
乳製品をあげるのもOK
生後5~6ヶ月になった頃から、離乳食としてチーズやヨーグルトなどの乳製品を食べさせてみましょう。チーズはタンパク質が豊富なので赤ちゃんにぴったりですが、この時期の赤ちゃんは内臓が未発達なので、脂肪分や塩分の少ないものを選びましょう。また、離乳食へ入れるときは赤ちゃんがお腹を壊さないように加熱してください。
ヨーグルトはタンパク質やカルシウムなどの消化吸収がいいので、離乳食に是非取り入れましょう。無糖のプレーンヨーグルトか赤ちゃん用のヨーグルトを選ぶといいですね。加熱は必要ないですが、冷蔵庫から出してすぐだと冷たすぎるので、常温に戻してからあげると安心です。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 牛乳を離乳食の材料として使えるのは生後7~8ヶ月、そのまま飲むのは1歳を過ぎてから
- 冷たい牛乳だと赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまうので、人肌程度に温めること
- 1歳前の赤ちゃんは腸が未発達なので牛乳のたんぱく質を分解できず、アレルギー症状を発症する可能性がある
- 赤ちゃんへの牛乳の飲ませ方まずはスプーンやコップを使い、慣れてきたらストロー付きのマグカップで
初めて赤ちゃんに牛乳をあげるときは「アレルギーが出ないか」「好き嫌いなく飲めるか」と何かと心配になる方もいると思います。牛乳を与える時期や温度、飲ませ方などを知って、健康に育てたいですね。
スポンサードリンク