牛すじの下ごしらえのやり方!水からとお湯からで違いはある?

牛肉の中でも固くてうま味が強い部位の「牛すじ」。一般的には下処理をして調理するのですが、一体牛すじの下処理とはどんなことを意味するのでしょうか?今回は牛すじの下処理について、以下のような事を解説していきます。

  • 牛すじの脂やアクはよくないものなのか?
  • 牛すじの下処理はどのようにすればいいのか?
  • 牛すじのゆで汁はどんな料理に使える?

こんな内容になっています。記事を最後まで読んで頂き、牛すじの下ごしらえの方法を徹底的に理解してしまいましょう。

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牛すじの脂やアクは良くないの?

結論から言うと、牛すじのアクは「悪い物ではありません」。特にそのまま取り除かずに食べてもいい物なのです。では、どうして取り除く人が多いのか?その辺りを解説しておきましょう。

牛すじのアクの正体とは?

牛すじから出ているアクの正体は、以下のようなものです。

  • たんぱく質
  • 脂肪
  • 不要になったビタミン
  • 血液

要するに、牛のお肉の老廃物のようなもの全般が牛すじのアクの正体です。別に体に悪い物ではないので、取り除かずに食べても問題はありません。

牛すじのアクを取るべき理由

ただ、牛すじのアクを取り除かずに調理してしまうと、料理が生臭い仕上がりになってしまいます。また、アクを取り除いてきちんと牛すじを煮込むことで「とろとろの仕上がり」になりやすいのです。なので、出来るだけアクを取り除いて食べられることをおすすめします。

もしアクを取り除く時間がないのであれば、スーパーには下処理済みの牛すじも販売されています。こういった材料を選べば、牛すじのアク抜きの時間を短縮することが出来るでしょう。

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牛すじの下ごしらえのやり方!

牛すじの正しい下ごしらえの方法をご紹介しておきます。

1:茹でこぼし

まずは大きなお鍋に牛すじを入れ水をひたひたになるまで入れて、火にかけて沸騰させます。1分ぐらい沸騰させると、鍋がアクでいっぱいになるので、サッとアクをすくった後にお湯を捨ててざるに牛すじをあけます。この時に、鍋も一度洗ってしまいましょう。

鍋肌にアクが残っているので、このまま使うとあまり美味しくなりません。

2:再度水からゆでる

次に、牛すじを再び鍋に戻し、お水をひたひたに注ぎます。そのまま火にかけ沸騰してから1時間から2時間程度じっくりと弱火で煮込みましょう。煮込んでいる初めの方にアクが表面に浮かぶようであれば、おたまを使って丁寧に取り除いていきます。

この茹でる時に「ネギの青い部分」と「スライスした生姜」を入れて煮込めば、さらに臭みをとることが出来ます。鍋から牛すじだけを取り除くと完成です。ちなみに、ここで残ったゆで汁は料理に活用できるので、捨てないで残しておきましょう。

米のとぎ汁を使ったやり方

牛すじ肉は一度茹でこぼした後に「米のとぎ汁」を使って煮込んでもアク抜きが上手に出来ます。米のとぎ汁と使うと、ネギや生姜を入れなくても大丈夫です。この後の煮込んだゆで汁も、料理に問題なく使えるので安心してください。

水からとお湯からで違いはある?

牛すじの下処理をする時は、水から煮込むのが基本です。水から煮込むことで、牛すじのアクをお湯で煮込むよりも強力に取り除くことが出来るでしょう。必ず2度煮込むようにしましょう。

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牛すじの下処理後の保存方法!

下処理が終わった牛すじは、どのように保存すればいいのでしょうか?また保存期間はどれくらいなのでしょうか?牛すじの保存期間について、解説していきます。

冷凍保存がおすすめ

下処理を終えた牛すじは冷凍保存しましょう。冷凍保存の方法は以下の通りです。

  1. 下処理を終えた牛すじを冷ます
  2. 1回分ごとの使用量に小分けする
  3. ラップで空気を抜きながらしっかり巻く
  4. すべてまとめてジップロックなどに入れ冷凍庫に入れる

こんな感じで、1回分ごとに分けて冷凍してしまいましょう。凍ったまま料理に使うと、牛すじの繊維を早く柔らかくすることが出来るので時間短縮に繋がります。

保存期間は?

下処理済みの牛すじは冷凍すると1か月程度日持ちします。すぐに使わないのであれば、冷凍保存がおすすめです。また、すぐに使うのであれば、冷蔵庫で1週間程度は日持ちさせられるでしょう。

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ゆで汁の活用方法!

前述した牛すじ肉の煮込んだ後のゆで汁は、どんな料理に活用できるのでしょうか?いくつかご紹介しておきます。

カレーに

煮込み汁は「カレーのスープ」に使うといいです。市販のルウを入れただけで十分に美味しいカレーに仕上がるでしょう。カットしたトマトなどを加えると、さらにカレーに深みが出ます。

おでんに

煮込み汁は「おでん」に使うのもおすすめです。牛すじのうま味がおでんの具材のうま味とマッチして、非常に美味しくなります。

そのままスープに

牛すじの煮込み汁は、塩コショウなどで味を整え、そのままスープにするのもおすすめです。コンソメとはまた違った味わいを感じられるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は牛すじの下ごしらえの方法や、保存方法について詳しく解説してきました。最後に記事内容をざっくりとまとめたので、振り返っていきましょう。

この記事をまとめると

  • 牛すじの下ごしらえは茹でこぼしが大切
  • 下ごしらえをした後の牛すじは冷凍庫で1カ月日持ちする

こんな内容になっていました。あなたも早速スーパーで牛すじを購入して、今夜のおかずに生かしてみてはいかがでしょうか?

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