牛レバーの食中毒症状とは?O157やカンピロバクターは除菌ができないって本当?

皆さんは牛肉のレバ刺しって食べたことがありますか?私は以前食べたことがありますが、そういえば最近外食に行ってもレバ刺しを出しているお店が少なくなったなと思いませんか?実は牛のレバ刺しは安全性が確認されなかったため販売が禁止されているんです今回は牛レバーについての解説を行っていきます。

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レバーの刺身が食べられなくなった原因

いつから禁止になったの?

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厚生労働省は平成23年10月に牛肉の生食に関する法規制を行いました。その後も牛レバーの生食に関しては安全性が確認されなかったために、平成24年7月1日に販売や提供が禁止されるようになりました。意外と最近までレバーの刺身は食べられていたんですね!やはり肉や魚の生食には、かならず食中毒問題がついて回るのでかなり厳しい制度が設けられているようですね。

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O157を保菌している場合がある

O157とは?
毒性の強い大腸菌の一種で、抵抗力の弱い子供や高齢者などが感染すると、腎機能や神経に障害が出てしまい後遺症を残す可能性があります。動物の腸内に生息しており、汚染された食品やその加工品を飲食することで感染します。

牛の胃や腸からはたびたびO157が発見されていましたが、牛レバーの内部にもO157を検出するようになりました。さらに「侵入経路がはっきりわからなかった」ことが牛レバーの生食を禁止した大きな原因の一つに挙げられますね。

O157の除菌は難しい

ダメ

牛レバーに含まれるO157を除菌する方法も研究されていますが、内部までの除菌・殺菌は今のところで来ていません。これから研究がどんどん進んで、感染経路や牛レバー内部のO157を完全に死滅させられる技術が研究されればいつかまた食べることができるようになるかもしれませんね!

O157以外にも危険な「カンピロバクター」とは

牛レバーに潜んでいる可能性がある細菌はO157以外にもカンピロバクターと呼ばれるものがあります。

カンピロバクターって?

引用:愛知県衛生研究所

カンピロバクターとは家畜や家禽の腸や生殖器に感染する微生物です。感染性腸炎の主な原因菌として幅広く認知されています。温度が低く湿っている場所で繁殖するので、冷蔵庫内はカンピロバクターが増えるにもってこいの場所になっています。主な症状は胃腸炎で他の胃腸炎よりも症状がやや長く続くことが言われています。

食中毒のピークは梅雨から夏にかけて
食中毒の原因には細菌やウイルスがありますが、梅雨時から9月頃までは高温多湿な状態が続き、細菌がもたらす食中毒が多く発生します。細菌による食中毒の代表格は、近年、発生件数や重症例が多いことで知られる「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌(O157など)」によるものです。食中毒を招く細菌が増殖しても、食べ物の見た目や味は変わらず、匂いもしません。そのため、食事の準備をするときには、細菌を「つけない」「増やさない」、加熱等で「やっつける」を心がけ、食中毒を防ぎましょう。※全国保険協会HPより

食中毒かな?と思ったら
「食中毒かな」と思ったら、脱水症状を起こさないように水分補給をすること、吐き気や嘔吐がある場合は吐きやすいように横向きに寝かせることが大事。仰向けではなく横向きに寝かせるのは、吐いたものがのどに詰まるのを防ぐためです。特に、乳幼児や高齢者の場合、吐いたものが口の中にあれば、薄いビニール手袋などをしてかきだしてあげましょう。下痢が続いた場合、下痢止めの薬を飲みたくなるかもしれませんが、自己判断で市販薬を使うのはおすすめできません。食中毒の原因である細菌やウイルスが体外に出るのを邪魔し、症状を悪化させてしまうことがあるからです。同様に、市販の解熱鎮痛剤なども使わないほうがいいでしょう。ただし、下痢が1日10回も続く、血便がある、あるいは、激しい嘔吐や呼吸困難、意識障害などの重い症状がみられる場合は、医療機関を受診してください。※全日本病院協会HPより

牛以外なら生レバーが食べられる?

どうしても生レバーが食べたい人もいると思いますので、お伝えすると「馬のレバーは生食可能」です。そのほかの鶏肉、豚肉、その他の動物肉はおすすめできません。

馬のレバ刺しが食べても良い理由

馬の場合は「O157」のリスクがありません。牛や鹿などの反芻動物にはO157が生息していますが、馬が反芻動物ではないことや体温が高いことからO157は生息できないのです。そのほかにも様々な理由がありますが、馬は比較的生食可能な部位が多いので現在でも、生肉の提供が行われています。馬の生肉はくどさが全くなく、魚臭さのないたべやすい刺身のような感じでとっても美味しいですよ!

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まとめ

この記事をまとめると

  • 牛レバーの生食が禁止になったのは平成24から!
  • レバーの生食はO157やカンピロバクターなどの微生物に感染してしまうリスクがあるから!
  • 馬肉は比較的生食可能な部位が多い!

今回のように食材についての幅広い知識を紹介しています。他にも様々な記事を掲載していますので、ご興味のある方はぜひご覧いただければと思います。

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