「玉露」といっても「お茶の種類のことかな」ぐらいしか思わないのではないでしょうか。玉露はお茶の種類のことで、高級茶です。玉露にはどんな成分が入っているのかご存知ですか?
カフェインの量はどれくらいなのでしょうか?うま味成分は?
今回は
- 玉露の成分
- 玉露の旨味の理由は?
- 玉露のカフェイン量は?
これらのテーマでご紹介いたします。
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目次
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玉露の成分
玉露とは煎茶や他のお茶と同じチャノキから作られますが、栽培方法から大きな違いがあります。新芽が出ると玉露用の茶葉は、覆いをして直射日光を当てずに育てていきます。
茶葉に直射日光が当たることで光合成を抑制し、 苦味成分であるカテキンの生成を抑える働きがあります。 露用に摘み取られた茶葉はすぐに蒸され、これで酸化酵素の働きを止めていきます。
そのあとは、揉みながら乾燥させ、旨み成分を全体に行き渡らせていきます。最初は荒く、徐々に丁寧に揉んでいき、最後にはよりを乾燥させて水分を飛ばしていくのです。
こうして出来上がったものを玉露の「荒茶」といいます。さらに、荒茶を選別して余分な茎などを取り除き、大きさを揃えてやっと玉露は完成します。
テアニンは旨み、そして甘みを感じさせてくれる成分です。この旨味成分であるカテキンは、高級な玉露になるほど奥行を感じる深い味わいがあります。
栄養
玉露に含まれている栄養素は以下の通りです。
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンE
- ビタミンA
- カテキンカフェイン
効果効能
玉露に含まれる栄養素と効果効能は以下の通りです。
- ビタミンC:美肌、美髪、アンチエイジング
ビタミンCは美肌を作るのに欠かせない成分とされています。また、紫外線によるダメージを受けた肌の回復力を高めてくれたり、疲労回復といった効果も期待できます。 - ビタミンE:ビタミンEは「若返りのビタミン」と言われるほど美肌と密接な関係を持っているビタミンです。肌のみならず、美肌や美髪効果やアンチエイジングも期待できます。
- ビタミンA:シミやくすみに効果があります。
- カテキン:強い抗酸化作用を持ちます。
- カフェイン:リッラクス効果や集中力を高める効果があります。
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玉露の旨味の理由は?
旨味成分
お茶の旨みを感じさせてくれる成分は「テアニン」という物質です。このテアニンの量がどれくらいかによってお茶による味わいの違いが出てくるのです。
中でも、玉露はその量が他のお茶に比べてダントツに多い、つまり旨味成分がダントツに多いということになります。
玉露に旨味成分が多い理由は、使用する茶葉を畑で栽培する際、日光を遮断して育てられるからです。どういうことかと言うと、栽培する際に 日光を遮断することで光合成が抑制されます。
アミノ酸は旨味に欠かせない存在
アミノ酸はお茶の旨みに欠かせない存在で、お茶に含まれるアミノ酸の半分以上がテアニンです。
茶葉に含まれるアミノ酸は、他にもグルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、セリンなどがあります。
お茶の旨みにはこれらのアミノ酸に加えて、有機酸やポリフェノールなど複数の成分が総合的に寄与していると考えられます。
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玉露のカフェイン量は?
カフェイン量
玉露は、抹茶同様に若い芽をつんで作られるので、カフェインの含有量が多くなっています。カフェインは若い芽に多く含まれます。
他のお茶と100mlあたりのカフェインの含有量を比較すると以下の通りです。
品名 | 含有量 |
番茶 | 10mg |
抹茶 | 64mg |
ほうじ茶 | 20mg |
玉露 | 160mg |
参照:日本食品標準成分表 2015年版(七訂)
カフェイン摂取量は、健康な成人で1日400mg、妊娠中の方は200〜300mgとされているので、適量を守って飲みましょう。
カフェインを摂りすぎるとどうなる?
カフェインを摂取しすぎると以下のような体調不良を引き起こすことがあります。
- 中神経系の刺激によるめまい
- 心拍数の増加
- 興奮
- 不安
- 震え
- 不眠症
- 下痢
- 吐き気
また、睡眠の質にも影響が出てきます。睡眠医療を専門とする精神科医も認めていることから、夜のカフェインは睡眠の質を落とす要因になるということがわかっています。
また、カフェインを毎日摂っていると耐性がつき、より多くのカフェインを欲するようになってしまいます。
カフェインの不適切な摂取は カフェイン中毒や過敏症を引き起こすこともあるので要注意 です。カフェイン中毒とはカフェインへの依存性が高まってカフェインなしでは生活できなくなるような状態のことです。身体的・精神的なさまざまな弊害をもたらしてしまいます。
一日の適量
1日のカフェイン摂取量は400mgにとどめ、コーヒーなどが好きな人でも200〜300mg程度におさえておくのがいいでしょう。
コーヒーに含まれるカフェインというのはコーヒーの種類や焙煎方法、抽出方法などによっても変わるので一概に言うことはできないものの、だいたい100mlあたりのコーヒーに60mg程度だとされています。
そしてマグカップは230ml以上の容量であることが多く、そのような場合にはコーヒー3杯程度がカフェインの摂取量上限である 400mgを超えない目安 となるようです。
もちろんコーヒー一杯の容量によってもこの値は変わるものですが、コーヒーが好きだけれども健康を意識してコーヒーを飲みたい人は、1日3杯程度にとどめておきましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- 玉露の旨みを感じさせてくれる成分は「テアニン」という物質です。
- 玉露に旨味成分が多い理由は、使用する茶葉を畑で栽培する際、日光を遮断して育てられるからです。栽培する際に日光を遮断することで光合成が抑制されるからです。
- 玉露のカフェイン量は100mlあたり160mgです。
旨味成分が多くておいしい玉露はカフェイン含量が多いことがわかりました。カフェイン摂取量に気をつけ、適量を守って玉露を楽しみましょう。
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