グルタミン酸を摂りすぎるとどうなる?過剰摂取といわれる量は?

皆さんはグルタミン酸という成分をご存じでしょうか?知っている人なら旨味成分の一つというイメージが強いのではないでしょうか。

最近ではうま味調味料の中にグルタミン酸ナトリウムなどが多く入っていますし、私たちの身近に存在する成分なんです!そんなグルタミン酸について今回は様々な情報を紹介していきたいと思います。

今回の記事では、

  • グルタミン酸とは?
  • どんな作用があるの?
  • 過剰摂取の量は?
  • 多く含まれている食品は?

これらについて解説していきたいと思います。 

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グルタミン酸とは

基本情報

グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。

その他にもグルタミン酸は日本で最初に発見されたうま味物質として様々な調味料に活用されています。 

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グルタミン酸の健康効果

グルタミン酸の健康効果を以下にまとめてみました。

  • 利尿作用
  • 脳の活性化
  • 脂肪の蓄積を抑える
  • 美肌効果
  • 血圧を下げる

では一つずつ解説していきますね!

◯利尿作用

グルタミン酸は脳の機能にダメージを与えるアンモニアを吸収し、それをつかってグルタミンを合成すると言われています。この流れでアンモニアを無毒化することができ、尿として排泄することができます。

これによっておしっこがたくさん出るというような状態になるのを利尿作用といます。おしっこがたくさん出るとなるとなんだか体に悪いイメージがあるかもしれませんが、先ほども紹介したように脳の機能にダメージを与えるアンモニアを尿に変えているだけですので、体に悪いということはなくむしろ身体に良い作用なんですよ。

◯脳の活性化

体内に取り込まれたグルタミン酸は主に興奮系の神経物質として働きます。その中には脳の機能を活性化させてくれる作用もあるのです。

認知症の予防ができたり、記憶力や学習能力の向上なども期待することができます。

◯脂肪の蓄積を抑える効果

グルタミン酸を使った研究では高脂肪の食事のみで飼育されたラットにグルタミン酸を摂取させることによって皮下、又は内臓での脂肪の蓄積を抑制することができたという結果が出ました。

この結果からグルタミン酸は脂肪の蓄積を抑制してくれる効果が期待されています。ダイエット中でどうしても脂肪を減らしたい方はぜひグルタミン酸の含まれている食品を摂取してみてはいかがでしょうか。

◯美肌効果

グルタミン酸には美肌効果もあります。グルタミン酸を始めとする天然の保湿成分であるアミノ酸は、体になくてはならない成分です。グルタミン酸を摂取することによって体の内側から保湿されていきますので、肌荒れなどの肌トラブルに悩みがある方は是非グルタミン酸を摂取してみてはいかがでしょう。

◯血圧を下げてくれる効果

その他にもグルタミン酸には血圧を下げる効果があるということが研究によって明らかになりました。このことで脳卒中による死亡率が6%減少、心疾患による死亡率が4%減少するといわれており、医療分野でもグルタミン酸はとても注目を集めている成分なのです。 

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グルタミン酸を摂りすぎるとどうなる?

非常に優秀な効果を持つグルタミン酸ですが、摂取しすぎてしまうと体に悪影響をきたしてしまうと言われています。ではどのような症状が出てしまうのでしょうか。 

症状

グルタミン酸を過剰摂取すると起こる副作用は以下のものがあります。

  • 神経症
  • 幻覚
  • 手足のしびれ
  • 睡眠障害
  • てんかん発作

グルタミン酸は神経伝達物質の一種なので過剰摂取してしまうと上記のような症状が出ると考えられています。その他にも化学調味料などに含まれているグルタミン酸ナトリウムを過剰摂取することで、手足のしびれの他にも頭痛やのぼせなどの症状が起きてしまうことが確認されています。

ただし、ほとんどが腸内で代謝されてしまいますので相当な量のグルタミン酸を摂取しなければ問題は全くありません。 

過剰摂取といわれる量は?一日量は?

グルタミン酸の一日の摂取目安量は実は厚生労働省で明確には決められていません。そもそも多くの食品に含まれている栄養素ですし、目安量がわかったところで計算することが難しいのです。

サプリメントで摂取する場合は過剰摂取の危険性が高まってしまいますので、必ず製品ごとの使用量を守って摂取するようにしてください。 

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グルタミン酸が多く入っている食品は?

ではグルタミン酸が多く含まれている食品はどのようなものがあるか、ランキングで紹介していきたいと思います。

  • 1位 小麦
  • 2位 牛乳
  • 3位 大豆
  • 4位 トビウオ煮干し
  • 5位 小麦のふ類
  • 6位 豆腐
  • 7位 湯葉
  • 8位 トビウオの焼き干し
  • 9位 豚肉
  • 10位 カツオ

グルタミン酸と言うと昆布などのだし類のイメージがあるかもしれませんが実はそれよりも小麦や牛乳などの方がいっぱいグルタミン酸が含まれているんですよ!

私たちが普段から食事に使っている小麦や大豆、豚肉などはグルタミン酸がたくさん含まれていますので、もしダイエットや脳の活性化を目的とした食事を食べたいなら上記の食材を使うと良いでしょう。 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっている
  • グルタミン酸は脳の活性化を行ったり、脂肪の代謝を促進させたり、アンモニアを尿にかえる作用がある
  • 過剰摂取すると神経症や幻覚などが見える場合があるが基本的にはサプリメントなどを飲みすぎない限り大丈夫
  • 小麦や牛乳などに多く含まれている成分である 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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