キシリトール ガムで下痢になることがある?その原因は?何個まで

キシリトールガムって聞いたことありますよね?ガムやタブレットの商品名にもなっていて、なんとなく歯によさそうというイメージがあると思います。では一体どのようにいいのでしょうか?また食べすぎるとどうなってしまうのでしょうか?今回は

  • キシリトールガムで下痢になる?
  • 糖アルコールってなに?
  • ガムは一日何個まで?
にてついて詳しく解説していきますよ。

 

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キシリトールガムで下痢になる?

キシリトールガムを食べて下痢になることがあるそうです。詳しく見ていきましょう。

お腹がゆるくなる人もいる

キシリトール製品には「一度に多量に食べると、おなかがゆるくなることもあります」と注意書きがあります。

これは、キシリトールのような糖アルコールは小腸で消化・吸収がされにくいため。

吸収しきれなかった糖アルコールを消化しようと、腸管壁から水分が引き出され、大腸の中の水分が増加するために下痢をしやすくなってしまうのです。

食べ過ぎると下痢になる

キシリトールの1日の摂取目安は、多くとも20~30gと言われています。

これ以上を摂取すると、おなかがゆるくなって下痢になる場合があるのです。

この量は、キシリトール100%のガムでいうと、15個程度

かなり多いですよね。つまりほとんどの人は気にする必要はありません。

原因は糖アルコール

低カロリーで虫歯の原因になりにくい一方で、食べすぎるとおなかがゆるくなる糖アルコール

腸で吸収されにくい糖アルコールは、その濃度を薄めるために腸に水分が集められます。

その結果おなかが痛くなったり、下痢を引き起こしてしまうのです。

ただしこの下痢は一過性のものなので、そこまで過敏になる必要はありません。

多量に食べることはないと思うかもしれませんが、中には2~3個食べただけでおなかが痛くなるという人も

もちろん個人差があるのでなんとも言えませんが、特に合わない人もいるようです。

上記の量はあくまで目安で、確実な話ではありません。

おなかが弱い自覚がある人やこどもは、最初は1日1個からはじめてみるのが無難でしょう。

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糖アルコールってなに?

糖アルコールについて、どのようなものなのか詳しく説明していきます。

糖アルコールとは

糖アルコールは砂糖や水飴と同じ「糖質」の仲間ですが、

  • 熱や酸、アルカリに強い
  • 微生物の栄養源になりにくい
  • 消化吸収されにくい

など、砂糖や水飴とはあきらかに異なる性質を持っています。

その特徴を活かして食品や化粧品、医薬品など幅広く利用されているものなのです。

糖アルコールは安定性が高く、加熱による変色やメイラード反応の原因になりません

微生物の栄養源になりにくいため菌が繁殖しにくく、品質保持にも貢献します。

また人の消化酵素では消化されにくく、低カロリー。血糖値やインシュリンレベルにも影響することはありません

優秀な成分でもある

糖アルコールは体内で消化吸収されにくいので、低カロリー素材として使用されています。

また水分を保って食品の日持ちをよくしたり、着色しにくい食品の品質保持にも利用されています。

加熱しても変色しにくいですし、食品の照りツヤが向上するなどの効果も。

ほかにも味や風味・旨みを増強したり、肉のやわらかさや弾力を向上するなどのはたらきもあります。

糖尿病治療に使われる

糖アルコールとはお酒ではなく、甘味料です。

これは砂糖と同等の甘さを持っていますが、カロリーは半分、血糖値への影響もとても少ないもの。

なぜなら糖アルコールは果物や野菜に含まれる、天然の成分なのです。

糖アルコールは自然な甘みで低カロリー。砂糖の代替品として活用できます。

その結果インスリンの節約や低減などが望め、糖尿病患者にも利用しやすいもののひとつです。

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ガムは一日何個まで?

では、キシリトールガムは1日どれくらい食べていいものなのでしょうか?

最大でも5~7個

キシリトールは、1日に5g程度食べると効果的だと言われています。

キシリトール100%のガムなら、およそ4~5個

一度にまとめて食べるのではなく、回数を多く食べましょう

おすすめはなにか食べた後。毎食後や、おやつの後などがより効果的です。

味がなくなったからといってすぐに捨ててしまわず、少なくとも5分は噛み続けることも大切です。

うまく使えばオーラルケアに

キシリトールは果物や野菜にも含まれている成分であり、いちごやカリフラワー、ほうれん草などがその代表です。

人の体内にはもともと存在していて、肝臓で1日15gほどが生成されています

キシリトールは、本来甘いもの。清涼感のある爽やかな甘さが特徴です。

砂糖と同じくらいの甘さですが、キシリトールは虫歯の原因になりません

虫歯ができる最初のステップは、歯が酸で溶かされること。

キシリトールは、食べても酸が発生しないのです。

つぎに、キシリトールは唾液の分泌を促す効果があります。

歯の再石灰化を促進し、虫歯になりにくい口内環境を整えてくれます。

またキシリトールには、プラークが歯につくのを抑制してくれる効果もあります。

虫歯の一番の原因であるミュータンス菌を弱らせ、減少させるチカラも持っています。

これらのはたらきによって、キシリトールは良い菌を増やして口内環境を改善してくれるのです。

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まとめ

この記事をまとめると

  • キシリトールガムは歯に優しく、口内環境を整えてくれる効果がある
  • キシリトールは消化吸収しにくい性質を持っているため、食べすぎるとおなかがゆるくなることも

キシリトールは確かに口内環境を整えてくれます。ただし、これを食べれば歯を磨かなくてもいいという話ではありません。

歯はしっかりと磨きつつ生活に上手に取り入れて、虫歯になりにくい環境を作っていくことが大切ですね。

 

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