独特な苦味があるゴーヤは、なんともクセになるおいしさですよね。沖縄を代表する名産品として6〜8月にかけて旬を迎えます。そんな夏の風物詩とも言えるゴーヤですが、実は体に危険を及ぼすことがあるんです。
そこで今回は、
- ゴーヤを食べ過ぎると体に悪い?
- ゴーヤの正しい食べ方
- ゴーヤの栄養と効能
こちらについて紹介していきます。
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目次
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ゴーヤを食べ過ぎると体に悪い?
夏のおいしいゴーヤに出会ったとき、ついつい食べ過ぎてしまってはいませんか?ゴーヤは栄養価が高い野菜ですが、過剰な摂取はかえって体に悪い影響を与えます。まずは症状について解説していきます。
下痢・腹痛に
夏バテ対策になるとも言われるゴーヤですが、食べ過ぎは下痢や腹痛などの症状を引き起こします。 適量の摂取であれば特に問題はなく栄養を摂ることができますが、一度に必要以上に食べてしまうと消化不良を起こしてしまうのです。特に胃腸の健康状態が悪いときには注意が必要ですので、気をつけながら食べるようにしましょう。
原因
ゴーヤで下痢、腹痛になってしまう原因は3つ考えられます。
1つはゴーヤに含まれる食物繊維が過剰摂取により働きすぎてしまうことです。本来は便秘予防や整腸作用のある食物繊維も、食べ過ぎは逆効果です。
2つめは、ゴーヤに含まれる豊富な水分によって体を冷やし過ぎてしまった可能性です。
3つめは、ゴーヤ特有のあの味の元となる苦味成分「モモルデシン」によるものです。このモモルデシンの過剰摂取が胃に負担を与え、腹痛を起こしています。
モモルデシンとは
過剰摂取に注意が必要なモモルデシンですが、適量であればむしろ体に嬉しい効果が期待できます。
モモルデシンの効能
- 食欲増進効果
- 消化を助け胃の働きを良くする
またゴーヤなどのウリ科には食中毒の危険性がある苦味成分の「ククルビタシン」も含まれています。
本来苦味のないその他のウリ科の実であれば注意が必要ですが、ゴーヤの特徴的なモモルデシンによる苦味は中毒性もなく安全に食べることができます。
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ゴーヤの正しい食べ方
ゴーヤによる下痢や腹痛の原因は、すべて食べ過ぎによるものです。ゴーヤをおいしく、かつ安全に食べるために、ここからは一日の目安摂取量や食べ方について解説していきます。
一日の摂取量は?
ゴーヤのサイズには個体差がありますが、一日一本は多いと覚えておきましょう。ゴーヤの過剰摂取は、先ほどのような腹痛だけでなく栄養の偏りも生まれてしまいます。
ゴーヤの1本約250gするとその約1/2〜1/3(約100g前後)程度が適量 です。ゴーヤの高い栄養は、100g程度でも十分摂ることができますよ。
乾燥させた方がいい?
ゴーヤは乾燥させることで、長期保存が可能になり保存食として使うこともできます。
しかし本来は乾燥する環境や水気に弱い野菜であるため、カラカラにしっかり乾燥させないとかえって傷んでしまいます。
また、ゴーヤの常温保存は変色や劣化を早める可能性もあります。あまり日にちを空けずに早めに食べられるのであれば、冷蔵保存がおすすめです。
乾燥させるなら
- 日光で2〜3日中じっくり
- 電子レンジでしっかり加熱
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ゴーヤの栄養と効能
食べ過ぎには注意しなければならないゴーヤですが、適量であればなんの問題もありません。ゴーヤには体にとって嬉しい栄養がたくさん詰まっています。最後にその種類と効能について紹介します。
栄養
ゴーヤが持つ栄養は、整腸作用のある食物繊維や食欲増進効果のあるモモルデシンだけではありません。ゴーヤを食べることで摂取できる主な栄養は次の通りです。
ゴーヤ(100gあたり)の栄養
- 食物繊維:2.6g
- 葉酸:72mg
- ビタミンC:76mg
- カリウム:260mg
またゴーヤは低カロリーで低糖質という特徴もあり、ダイエット食として用いられることも多い食材です。
葉酸の効能
葉酸はビタミンB12とともに赤血球を作る非常に重要なビタミンです。特に、胎児が正常に発育するのを助ける効果があり、妊娠を望む女性や妊娠初期・授乳中には欠かせない栄養となっています。
ビタミンCの効能
ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。さらに血管や軟骨を正常に保つはたらきに加え、しみそばかすの元となるメラニン色素の抑制、老化や生活習慣病の予防効果が期待できます。
カリウムの効能
カリウムは体のバランスを整える働きを持っており、塩分を摂りすぎた時にナトリウムを排出する役割があります。塩分を摂りすぎると体の中に水を溜め込んでしまい高血圧を引き起こす原因になるため、カウリムを摂取することで高血圧の予防に効果があります。
まとめ
「ゴーヤを食べ過ぎると下痢・腹痛に!?一日の摂取量はどれくらい?」について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- ゴーヤは食べ過ぎると下痢や腹痛になる
- ゴーヤによる下痢や腹痛の原因はモモルデシンという成分
- ゴーヤによる下痢や腹痛の原因は水分量や食物繊維の場合もある
- ゴーヤはの一日の摂取量1本の半分程度
- ゴーヤを長期保存させるなら乾燥させる
- ゴーヤには葉酸やビタミンCが豊富に含まれる
夏の旬の時期が待ち遠しいゴーヤですが、どんな食材でも食べ過ぎると危険な一面を持っています。この記事を参考に適量はきちんと守り、おいしく安全にゴーヤを楽しんでくださいね。
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