ゴーヤが完熟すると毒性がでるの?オレンジ色でも食べられるの?

夏になるとゴーヤが旬を迎えます。ゴーヤは沖縄のイメージがあるかもしれませんが日本各地で育てることができるようになった比較的新しい野菜です。

そんなゴーヤは少し日が経ってしまうと色が黄色からオレンジ色に変わります。これを見るともう腐ってしまって食べられなくなっているというイメージが強いかもしれませんが、ゴーヤが完熟すると毒などが出てきてしまうのでしょうか?

今回の記事では、

  • 色の変わったゴーヤは食べられるの?
  • 完熟したゴーヤの味は?
  • ゴーヤの苦味成分は毒?体にいいの?
  • ゴーヤの苦味を抜く方法は?

これらについて解説していきたいと思います。

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色の変わってしまったゴーヤは食べられる?

ゴーヤを栽培したり保存しているとオレンジ色や黄色に色が変化することがありますよね。このような色になってしまったゴーヤはなんとなく食べることができないイメージがあるかもしれませんが、特に毒性もなく加熱せずに生のままでも食べることができるくらい安全です。

スーパーで流通しているゴーヤはほとんどが青々とした緑色のゴーヤですが、それも収穫したまま一週間ほど置いておくと次第にオレンジ色に変わっていきます。ただ単純に完熟したということだけなので、特に食べられなくなるというわけではありません。

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完熟したゴーヤの味は?

完熟したゴーヤの味は青々としたゴーヤよりも少し甘みを感じるようになります。ただそれでも苦味が消えるわけではないので、下処理をしないとかなりの苦味を持ちます。

また完熟したゴーヤは歯ごたえが柔らかくなります。生の状態でも問題なく食べることができると説明しましたが若干のえぐみがありますのでなるべくなら加熱して食べた方がおすすめです。

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ゴーヤの苦味は体にいいの悪いの?

ゴーヤにはモモデルシンという苦み成分が含まれています。このモモデルシンはちょうど良い量を摂取するととても身体に良い成分となっていますが食べ過ぎてしまうと以下のような症状が出てきてしまうとされています。

  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢

ゴーヤには毒があるといわれるのはこのモモデルシンの食べ過ぎが原因です。基本的にモモデルシンというのは元々は毒の成分ではないので、食べすぎなければ全く問題ないどころか様々なメリットがあります。

次はモモデルシンのメリットについて紹介しますね。

モモデルシンによる食欲増進効果

ゴーヤには独特の苦み成分であるモモデルシンは食欲増進を助ける効果があり、特に食欲が出なくなってしまう夏バテする日本の暑い夏の時期になくてはならない野菜となっています。

さらにモモデルシンは食欲を増進させるだけではなく、胃腸の動きをサポートし消化吸収能力を上げてくれるという素晴らしい作用もあります。夏にどうしても食欲が出ないときはゴーヤをちょっと食べてみると、どんどん元気が湧いてきてお腹がすいてくるかもしれませんよ!

モモデルシンによる血糖値を下げる効果

ゴーヤに含まれるモモデルシンとチャランチンという成分は血糖値を下げる効果や肝機能を高める効果があるとされています。特に血糖値を下げる効果があるというのは植物の中でもかなり珍しく、最近糖質を摂りすぎてしまう現代人にとってゴーヤはとても身体に良いと言えますね!

モモデルシンによる便秘解消効果と消化吸収の促進効果

ゴーヤには食物繊維が豊富に含まれています。さらにモモデルシンによって消化吸収能力を促進してくれるため体の中に悪いものがたまらず、するりとお通じが来るようになります!ゴーヤは便秘がちな人にもオススメな野菜なんですね!

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ゴーヤの苦味を取りたい!苦味を取る方法は?

モモデルシンという苦み成分が体によいということを分かって頂けたと思いますが、それでもやはり苦味成分が強すぎて食べづらくなっているというのも事実です。

ではそんなゴーヤの苦味を適切にとってちょうど良いほろ苦い美味しさに仕上げるための下処理について紹介していきます。

ゴーヤのわたをとる

まずはじめにゴーヤをしっかりと洗ってから両端を切り落として種とワタを取り除くために縦半分に切ります。縦半分に切った後はスプーンなどを使ってタネとワタをごりごりと削って取り外してください。

ただゴーヤのわたというのは苦み成分をそこまで含まないので、しっかりめに取りきる必要はありません。ワタの底を撫でるように軽くとるだけでOKです。

料理に合わせて切って苦味を抜く

次は料理に合わせてカットしていきます。たとえばゴーヤチャンプルーなどの炒め物で油を使う料理の場合は4~6 mm ほどの厚みにするのがおすすめです。

これはなぜかと言うと油を合わせることで苦みが和らぐので、少し厚めに切ることでかすかな苦味を残しながらほとんどの苦味を消すことが出来るからです。

そして切ったゴーヤに塩と砂糖を加えて、箸で全体を混ぜ合わせたら10分程度そのまま置いておきましょう。時間を置くと塩と砂糖が馴染んでゴーヤから水分が出てきます。この水分にゴーヤの苦味が含まれていきますので出た水分は捨てて下さいね!そして水洗いせずにゴーヤを炒めていきます!

油と積極的に合わせる

次にゴーヤチャンプルーとして炒めていくわけですが、この時になるべく意識したいのがゴーヤと油を合わせることです。先ほどもお伝えした通りゴーヤの苦味は油と合わさることで消失していきます。なのでなるべく油とゴーヤを絡めるように炒めていくのが大切です。

ゴーヤチャンプルーでは豚肉の脂と食用油の種類を混ぜることができるので、なるべく油で炒める時間を多めにしてゴーヤと油をしっかりと絡めると苦みが少なくなりますよ!ゴーヤチャンプルーでなくとも天ぷらやフライなどの揚げ物にするのもとてもおすすめです。

このような感じでしっかりと苦味抜きの下処理をすると、いつものゴーヤが10倍ぐらい食べやすくなりますよ!是非行ってみてくださいね!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 完熟した色の変わったゴーヤも問題なく食べることができる
  • 完熟したゴーヤは青々としたゴーヤよりも若干甘みを感じる
  • ゴーヤの苦味成分は摂りすぎてしまうと下痢や腹痛を引き起こしてしまう可能性がある
  • 適切な量のゴーヤはむしろ体にとても良い
  • ゴーヤの苦味は適切な下処理をすることで取ることができる

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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