皆さんはご飯を毎日食べると思いますが、その安全性に注意していますか?あまりご飯を食べるときに衛生面を気にする方は少ないかと思いますが、実はご飯にも食中毒を引き起こしてしまう可能性があります。
今回の記事では、
- ご飯の食中毒はどんなもの?
- どんな症状が出るの?
- セレウス菌とは?
- 予防する方法は?
これらについて解説していきたいと思います。
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目次
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これから暑くなると食中毒が心配
5月の中旬になって徐々に暑い時期が近くなってきています。そこで気になってくるのが食中毒。毎年、様々なメディアで食中毒の注意点について注意喚起が行われていますよね。
私たちは毎日ご飯を食べていますが、特にご飯のような水分の多い食材は夏の暑い時期になると食中毒を引き起こす細菌が繁殖しやすいとされており、保存方法や管理方法には気をつけなければならないとされています。
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ご飯の食中毒はセレウス菌
皆さんはセレウス菌という食中毒菌をご存知ですか?セレウス菌はご飯やもち米などで生じる食中毒を引き起こす原因の大きなもので、セレウス菌を摂取してしまうと様々な症状が出てしまいます。
ではまずセレウス菌とはどのようなものなのかについて見ていきましょう。
セレウス菌とは?
セレウス菌は河川や口の中など自然界に多くいる細菌の一つです。主にお米や小麦、豆、野菜などの農作物や穀物を原料とする食品に発生する可能性があり、保存状態が悪いと急激に繁殖して体に害を与えてしまいます。
そのままのお米だけでなくチャーハンやピラフ、スパゲッティや焼きそばなどにも注意が必要です。
セレウス菌は90℃で60分の加熱にも耐える「芽胞」というものを形成してしまい、一度芽胞が作られてしまうと通常の加熱では死滅しないとされています。芽胞は30°前後で最も作られるため、調理した後でも常温で放置してしまうとあっという間に増えてしまいます。
そのためなるべく芽胞ができる量を最小限にして調理後は早めに食べきり、室温で放置せずに残りをしっかりと保存する必要があります。
セレウス菌の症状
セレウス菌は体の中に入ってしまうと以下のような症状を引き起こすといわれています。
- 激しい嘔吐
- 激しい吐き気
- 激しい腹痛
- 激しい下痢
セレウス菌の潜伏期間は嘔吐型であれば30分から6時間程度、下痢型は8~16時間程度となっています。この違いは嘔吐で反応できればすぐに体内から除去することができるものの、下痢などの消化器官の最後の方の症状が出た場合はどうしても体からセレウス菌を除去するのに時間がかかってしまうからです。
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セレウス菌の食中毒を引き起こさないためには
セレウス菌の食中毒を引き起こさないためには食中毒の三原則を守る必要があります。食中毒の三原則というのは以下のものになります。
- つけない
- 増やさない
- やっつける
これはセレウス菌だけでなく他の食中毒を引き起こす細菌と同じ予防法です。では一つずつ詳しく解説していきたいと思います。
つけない
つけない予防というのは物理的に食中毒菌が食材につかないようにしようという予防の考え方です。例えば手の洗浄や消毒の徹底などはつけない予防に該当します。
調理を始める前、生の卵や生のお肉を扱う前後、食卓に着く前、残った食品を扱う前などは必ず手の洗浄や消毒の徹底を行うようにしましょう。
増やさない
増やさない予防というのはなるべく食中毒を引き起こす細菌が活動しにくい温度で保存しておくということです。先ほども紹介したようにセレウス菌は90℃の加熱でも死滅する事がありません。さらに30℃前後の温度帯ではより活発に活動することが分かっています。
そこで大事なのがより低い温度で食材を管理することで、セレウス菌の活動を抑えようということです。冷蔵庫の中に入れておくことで10℃以下をキープすることができるので増殖がゆっくりになるかもしくは停止させることができます。
爆発的に増えた状態でなければ、口に入れたとしても胃酸がセレウス菌を退治してくれますし、私たちが持っている免疫力でセレウス菌の効果を無力化することができます。
やっつける
やっつけるというのはその名の通り食中毒を引き起こす細菌やウイルスを加熱によって死滅させようということです。特にお肉料理ではしっかりと加熱することが大切ですが、先ほども紹介したようにセレウス菌は芽胞を作ってしまうと90℃の温度でも死滅しないので注意が必要です。
セレウス菌の場合はまずは増やさない予防をして、その上でやっつける予防をすることで食中毒を防ぐことができます。
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夏場は食中毒に注意しよう!
ここまではご飯で生じる食中毒について紹介してきました。これらの食中毒は先ほど紹介した予防することでリスクを大幅に減らすことができます。
どうしても自宅で料理をするとなると衛生管理が疎かになってしまいますので、家族の皆の安全を守るためにしっかりと食中毒予防を徹底するようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- ご飯でも食中毒を引き起こすことがある
- ご飯に潜む食中毒菌はセレウス菌がほとんど
- セレウス菌は激しい嘔吐や下痢を引き起こしてしまうため大変危険
- セレウス菌は30℃前後の環境に入ると爆発的に増殖し芽胞という熱に強いバリアを生成してしまう
- 芽胞がつくられてしまうと加熱しても死滅しない
- つけない・増やさない・やっつける予防を徹底しよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさん
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