皆さんは「ぎんなん」はお好きですか?あの茶碗蒸しに入っている黄色い豆のような食材のことです。あまりメジャーな食材ではありませんので食べたことがない人もいるかもしれません。
ぎんなんは秋になると綺麗な黄色に色が変わるいちょうの木の実です。道端に落ちるとあの特有の臭いを発して、あまり良いイメージがないかもしれませんが栄養価がたっぷり詰まっているとても美味しい食材なんです。
今回の記事では銀杏とはどのような食品なのか、銀杏の保存方法について、腐っている銀杏と食べても良い銀杏の見分け方について解説していきたいと思います。
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目次
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ぎんなんはどんな食材?
ぎんなんは銀杏(いちょう)の木になる実の中にある殻に包まれた胚乳種の部分を食べる野菜です。「木の実」に分類されそうですが実は野菜の仲間なのです。銀杏にはオスとメスそれぞれの木がありますが、ぎんなんがなるのはメスの木限定です。
果肉はみなさんもご存知の通り臭すぎるので食べることはできません。また「メチルピリドキシン」という成分が含まれており、食べ過ぎると食中毒の原因となります。ぎんなんは主に愛知県や大分県で収穫されたものが出回っています。
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ぎんなんの旬って?
銀杏の旬は9月から12月です。この時期の銀杏はとても美味しいのですが、一方で旬の時期を外れてしまうと、全く味が異なり美味しくなくなってしまいます。銀杏はうまく保存したとしてもみずみずしさが失われてしまい、銀杏特有の味わいが少なくなってしまうのであくまで旬の秋限定の食べ物として考えた方が良いでしょう。
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銀杏の保存方法について
銀杏を保存する際にはいくつかポイントがあります。
殻付きで保存すること
ぎんなんは硬い殻に覆われた中の胚芽を食べます。この固い殻は銀杏の胚芽を外部の刺激から守るために作られています。銀杏を保存するときは殻ごと保存すると、温度の変化や湿度の変化、乾燥から銀杏の胚芽を守ることができるのでより長く保存することができます。大きな温度の変化にも弱いので、冷蔵庫内のチルド室で保存すると一番安心です。冬場などの室温が低い場合は部屋の中で保存も可能です。
常温保存の場合の保存期間
銀杏をチンする場合は通気性の良い紙袋などに入れて冷暗所に保存するようにしましょう。大体14℃以下にキープすることができればGOODです。適切に保存すれば常温保存でも約1ヶ月ほど保存することができます。
冷蔵保存が基本
部屋の中の温度が14℃以上になってしまったり、温度が大きく変化してしまう場合は冷蔵庫に入れて保存するのが良いでしょう。冷蔵庫の中は乾燥しやすいので新聞紙やキッチンペーパーなどで包んだ上でビニール袋に入れ保存するのがベストです。
適切な保存方法で冷蔵保存すれば、約2ヶ月程日持ちすると言われています。もし保存し始めたのが12月であれば、すでに旬が過ぎるギリギリなので早めに消費した方が良いでしょう。
冷凍保存も可能
もし殻をむいてしまっている場合に保存したいなら、「冷凍保存」がおすすめです。冷凍保存することで約2ヶ月間保存することができます。
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ぎんなんが腐るとどうなる?
腐ってしまったぎんなんには、このような状態が現れます。
<腐った銀杏のサイン>
- 変色:殻や中身が黒く変色している
- 感触:殻の中から水が出てくる
- 臭い❶:酸っぱい臭いがする
- 臭い❷:ぎんなん特有の香りがあまりにも強い
- 見た目:生の中身が黄色い
銀杏はもともとものすごい臭いがするのですが、腐るとそこに酸味が加わり明らかにおかしい匂いがします。その他にも水分が出てきてしまったり、黒く変色している場合は腐敗しているサインなので絶対に食べないようにしましょう。
まだ食べられるぎんなんの見分け方2つ
保存していたぎんなんがこんな風に変化することがあるので、見極め方をご紹介します。
- 乾燥して中身がしぼんでいる
- ぎんなん特有の臭いが強い
この2つの場合には、まだ腐っていないので食べられることもあります。乾燥していてもカビが生えていたり水が出ていなければ問題ありません。腐っているぎんなんの特徴として臭いが強すぎるとお話しましたが、単に臭いがキツいだけの場合もありますので見極めてみましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?銀杏は旬なシーズンでしか食べることができない面白い食材です。確かにきつい匂いがしますが、食感と味がとても美味しいので手に入ったら是非食べてみてくださいね!
この記事をまとめると
- 銀杏の旬のシーズンは9月から12月
- 旬のシーズン以外の銀杏は美味しくないので注意!
- 銀杏は温度の変化や湿度の変化に弱い
- 冷蔵庫で保存するのが基本
- 皮を剥いた後に保存したいなら冷凍保存がおすすめ
- 明らかにおかしい匂いや色が変化している場合は腐敗のサイン
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。