ゲンノショウコとフウロソウを見たことはありますか?この2つはよく似ており、違いが分からないという声をよく耳にします。
また、効果や効能は違うのか、そもそも同じものなのかどうか、疑問を持つ人も多いようです。そこで今回は、
- ゲンノショウコとは?
- 生薬として使われる
- 手軽に飲めるゲンノショウコ茶がおすすめ
についてご紹介いたします。
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目次
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ゲンノショウコとは?
ゲンノショウコは、フウロソウ科フウロソウ属の多年草です。薬草としてよく知られており、江戸時代から民間の薬として使用されてきました。
では、ゲンノショウコとフウロソウの違いはどんな点なのでしょうか。
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山に自生しているフクロソウの一種
ゲンノショウコとフウロソウの違いですが、実はフウロソウという単独の草はありません。
アメリカフウロやハクサンフウロなど、○○フウロという草はよく聞くことがあると思いますが、フウロソウとはそれらの総称として用いられています。
ゲンノショウコは、名前に「フウロ」と付かないものですが、実はフウロソウの一種なのです。
可愛い赤と白の花を咲かせる
ゲンノショウコは、赤と白の可憐な花を咲かせます。晩夏から秋にかけて花を咲かせるのですが、特に白色の花は紫の筋模様がとてもキレイなのが特徴です。
独特な匂いがある
ゲンノショウコには独特な匂いが少しあります。パセリなどのような少し酸味がある匂いが特徴です。また、成分にはタンニンが含まれており味は渋いと言われています。
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生薬として使われる
そんなゲンノショウコですが、生薬として使われていることはご存じでしょうか。江戸時代から民間の薬として使われており、日本三大和薬の一つとされています。
ちなみに、ゲンノショウコの名前の由来は、飲めばたちまち治ることから「現の証拠」と言われるようになり、「ゲンノショウコ」という名前になったそうです。では、どんな効果があるのでしょうか?
下痢止めや整腸剤として使用される
ゲンノショウコは、古くから下痢止めや整腸剤など、主にお腹の薬として使われてきました。ドクダミやセンブリなどのように、日本の民間薬の代表といってもいいでしょう。
花が咲いている時期に草を採り、水洗いした後に日光で乾燥させたものを煎じて飲むとされています。
また、煎じる時間の長さによって効能が変わることも特徴的です。量が少なくなるまで長く煎じると下痢止めの効果があり、短く煎じると緩下薬として便秘にも効果があるそうです。
ゲンノショウコの代表的な効果を紹介いたします。
- 下痢止め
- 食あたり
- 消化不良
- 整腸
- 便秘
- お腹の張り
薬効が早く効果的
また、薬効が早く効果的であることもよく知られています。その効果の速さから、「タチマチグサ」「イシャイラズ」「イシャナカセ」「テキメンソウ」という異名も持ち合わせているんだとか。
だからこそ、古くから薬草として用いられてきたのでしょう。
抗炎症作用もあるのが優秀
また、抗炎症作用があることも嬉しい点です。小さな切り傷などの場合、痛みがやわらぎ止血効果もあります。
日本全国の山や道端で見つけることができるゲンノショウコ。山登りやキャンプなど、アウトドアをよくする人は、知っていると役立つことがあるかもしれませんね。
また、抗菌作用もあるので、お風呂に入れると薬湯としてあせもや湿疹などの治療にも使えるそうです。
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手軽に飲めるゲンノショウコ茶がおすすめ
ゲンノショウコは煎じて飲むといいとされていますが、水洗いした後に日光で乾燥させたものを用意しなければなりません。ですが、そんなに手間はかけずに摂取したいという人が多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、ゲンノショウコ茶です。ゲンノショウコ茶は、スーパーや薬局の店頭など、健康食品チェーン店に並んでいることもあります。手軽に摂取したいという人は、ゲンノショウコ茶で摂取するのがおすすめです。
ゲンノショウコ茶とは
ゲンノショウコ茶の特徴は、なんといってもタンニンが含まれており、副作用がほとんどないということです。整腸作用が非常に高い健康茶として知られています。
また、口内炎にも効果があるといわれています。ゲンノショウコ茶でうがいをすることで、扁桃腺やのどの痛みなどにも効果があります。
冷え性や生理不順にも効果的
ゲンノショウコ茶は、冷え性に効果があるといわれています。また、冷えに効果があることから、生理痛や生理不順などの女性の悩みにも効果があるともされています。
生理痛や生理不順を引き起こす原因は、冷えによって卵巣の働きが低下し、ホルモンバランスが乱れるといわれているからです。
高血圧予防や便秘にも
生活習慣病の一つである高血圧ですが、年齢を重ねるにつれてその悩みを抱える人は増加傾向にあります。悩んでいる人が多いからこそ血圧を下げる食品は注目されていますが、ゲンノショウコ茶は、高血圧の予防にも効果的だとされています。
高血圧の予防のときは、ゲンノショウコ10g、ドクダミ10g、けつめいし5gを煎じてお茶代わりに飲むといいとされています。
また、主に下痢止めとして使われているゲンノショウコですが、ゲンノショウコに含まれているフラボノイドという成分の働きにより、便秘解消の効果があるともいわれています。
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まとめ
「ゲンノショウコとフウロソウは同じものなのか?効果や効能はどんなものなのか?」などについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- ゲンノショウコはフウロソウの一種である
- 下痢止めや整腸剤として古くから使われており効果が高いことで知られている
- ゲンノショウコを手軽に摂取するにはゲンノショウコ茶がおすすめ
主にお腹の薬として使われているゲンノショウコですが、その効果はさまざまです。
ゲンノショウコを日光で乾燥させるとこから用意するのであれば手間がかかりますが、ゲンノショウコ茶なら手軽に摂取できます。まずは手軽に摂取できるゲンノショウコ茶から試してみるのもいいかもしれませんね!
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