風邪をひいたときに食べると良いとされているネギは、免疫力を高めたり、血行を促したり、さまざまな健康効果が期待できる食材です。
しかし、そんなネギを食べてお腹を壊してしまった経験はありませんか?この記事では、そんなネギについて
- ネギによる下痢・腹痛の原因
- 古いネギの見分け方・正しい保存方法
- 下痢・腹痛を防ぐ対処法
をテーマに紹介していきます。ネギを食べるとお腹を壊す原因が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
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ネギによる下痢・腹痛の原因
まずは、ネギを食べると腹痛や下痢になる原因について紹介していきます。
食中毒の可能性は低い
ネギに含まれているアリシンには、強い殺菌・抗菌力があるため食中毒や感染症予防に役立つとされています。
肉類に比べて、雑菌が好むたんぱく質や脂質が少なく腐敗が進みにくいため、ネギを食べても、食中毒になる可能性は低いと思われます。
ただ、下痢や腹痛を引き起こさないとは言い切れません。腐ったネギを食べて体調が悪くなった場合は、病院を受診することをおすすめします。
アリシンという成分が原因
ネギを食べすぎると、下痢や腹痛など、様々な症状が現れることがあります。これはネギに含まれる硫化アリル(アリシン)の影響と言われています。
硫化アリル(アリシン)は適量ならとても体にいい働きをしますが、食べ過ぎは体調不良の原因となります。
硫化アリルは、腸の働きをよくするという効果がありますが、取り過ぎると腸の働きが活発になり過ぎて、消化する前に体の外に出そうとしてしまいます。
これが下痢や腹痛の症状となって体に現れてしまうのです。特に生ネギを食べ過ぎてしまうと、アリシンの過剰摂取になりやすいので注意が必要です。
アレルギーの可能性も
アリシンによりアレルギー症状が出ることもあるようです。特に生ネギを切ってアリシンが分解されると発生するジアリルトリスルフィドは、アレルゲンになる可能性が。
青ネギよりも白ネギの方でアレルギー反応が出てしまうことが多いようです。
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古いネギの見分け方・正しい保存方法
ここでは、古くなったネギの見分け方・保存方法を紹介していきます。できるだけいい状態を保ちたい方はぜひ参考にしてみてくださいちチェックしてみてください。
異臭がする
ネギは腐ると異臭を放つ場合があります。においを嗅いでみて臭いと感じたら食べるのは避けてください。
見た目が変わる
ネギの中でも特に長ネギは、腐ると水分が染み出してドロドロの状態に変わります。そもそもネギはぬめりがある食材ですが、腐敗がひどくなると長ネギの形を維持できなくなる場合も。
このような見た目になったネギは食べないようにしましょう。
正しい保存方法
- 常温保存・・・根元に土がついているネギは、洗わずそのままの状態で保存しましょう。新聞紙で包んで直射日光の当たらない風通しの良い場所に立てて保存すると、約1ヶ月程度は保存できます。根がついている場合は白い部分を土に埋めておくと2ヶ月程度保存可能です。
- 冷蔵保存・・・泥がついていないネギに向いています。まず、緑の部分と白い部分に切り分けます。水気をよく切り、ビニール袋やジップロックなどに入れて冷蔵庫の野菜室で保存してください。万能ネギは新聞紙を湿らせてから包むと長持ちします。このようにして冷蔵保存すれば1週間は保存可能です。
- 冷凍保存・・・長期保存したい場合は冷凍保存がおすすめ。まずはネギを洗って水気を切り、使いやすいように、みじん切りや小口切りにカットしましょう。キッチンペーパーなどで包み、ジップロックなどの保存袋に入れ野菜室で一晩冷蔵保存します。翌日、キッチンペーパーを取り出して冷凍庫へ移動してください。
冷凍するとシャキシャキとした食感がなくなってしまうので、チャーハンや味噌汁・炒め物等に使うのがおすすめです。
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下痢・腹痛を防ぐ対処法
ネギを食べるとお腹を壊しやすいけど、食べたい!という方も多いのではないでしょうか?ここでは下痢や腹痛を防ぐ方法を紹介していきます。
牛乳を飲む
食前に牛乳を飲むことで食道の粘膜が保護されるので、ダメージが少なくなります。また、牛乳は胃酸を中和してくれる役割もあるので、食後に飲むのも効果が期待できるでしょう。
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きちんと加熱する
腹痛の原因となるアリシンは、加熱したネギより生のネギに多く含まれます。アリシンは酵素の反応によって生成されます。
酵素は熱に弱いので、加熱調理する事で酵素が不活性化し、アリシンの生成が少なくなると言われています。
さらに、アリシンは水に溶けやすい性質があるため、水洗いしたり、水に浸けておくと量を減らせます。
ネギの食べ過ぎによる体調不良を回避するために、加熱調理するか、水に浸してから食べる対処法がおすすめです。
アレルギー検査
アレルギーが疑われる場合は、アレルギーの専門医がいるアレルギー科か、子どもの場合は小児科の受診がおすすめ。
下痢や嘔吐が続くときは内科や救急に相談しましょう。我慢できないか腹痛、呼吸の苦しさを感じたときなどは特に、ためらわずに医師に相談してください。
まとめ
ネギを食べると腹痛を引き起こす原因について紹介してきましたが、いかがでしたか?美味しくネギを楽しむためにも、食べすぎには気を付けつつ、アレルギーの疑いがある場合は医療機関を受診してみましょう。
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