イチジクに毒性がある?食べてはダメ?食べ過ぎは注意!癌や肝臓への効能は?

夏の終わりから秋の期間限定で出回る「イチジク」。味や見た目が特徴的なため、好き嫌いが分かれる果物ですが、「毒性はあるの?」という疑問を聞くことがあります。イチジクは皮も果肉も種も、全て食べることができますが、毒性はないのでしょうか?そこで今回は、

  • イチジクの主な品種
  • イチジクに毒性はあるの?
  • 食べ過ぎた時の副作用
  • いちじくの効果効能は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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イチジクの主な品種

いちじくには100種類の品種があります。スーパーで販売されているイチジクに品種名まで記載されていることはなかなか少ないですが、ここで主な品種を3つご紹介します。

タザン

タザンはアフリカを原産とするイチジクです。1粒40〜70gの黒っぽい実を付けます。

ドカロン

ドカロンは、小ぶりの小さな粒ですが糖度30度にまで甘くなる品種です。

ネグロラルゴ

ネグロラルゴの樹は2mにまで成長し、8月上旬~10月下旬に実を収穫することができます。粒は先端が細くなっている雫型で、皮は黒っぽい紫色をしています。

いちじくの基本情報

いちじくが持つ栄養成分や品種、食べ方・旬の時期など基本情報について下記記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。

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イチジクに毒性はあるの?

「いちじくの皮に毒性がある」という噂がありますが、正確には毒ではありません。とある成分が含まれていますが、食べ過ぎなければ問題ありませんので、皮も一緒に食べることができます。

皮には注意

いちじくの皮には 「フィシン」 というタンパク質を分解する成分が含まれています。フィシンを摂取することによってどんな症状が起こるのかと言うと、主に口内の痒みです。

パイナップルやキウイを食べると口の中や口の周りが痒くなる方がいますが、フィシンはこれと同じ症状を引き起こします。万が一いちじくの皮に反応して痒みが出る場合は、皮を剥いて食べるようにしましょう。

いちじくの皮の剥き方
  • 湯むき……包丁で浅く切れ込みを入れ、沸騰したお湯にサッとくぐらせる
  • 手で剥く…熟していると手で剥くことができる

食べ過ぎた時の副作用は?

いちじくの1日の適量は、生であれば4〜5個・ドライいちじくであれば2〜3個と言われています。万が一食べ過ぎた場合には、このような症状が現れることがあるので注意しましょう。

口内や口周りの痒み・腫れ

イチジクの皮に含まれるタンパク質を分解する働きがあるフィシンは、口内や口周りの痒み・腫れを引き起こす可能性があります。アレルギーのような症状なので、人によっては全く害がないこともあります。

症状が出た時の対処法

口内や口周りを冷水でよく洗う!食べる際は皮を剥いて食べる

いちじくはアレルギー症状を発症することがあります。アレルギーは人によって反応の有無があるので、敏感な方はいちじくを食べることでアレルギー症状が現れることがあります。

これはイチジクをドライフルーツにした場合でも同じ症状が出てきてしまいますので、生のいちじくでアレルギーが出てしまう人はドライフルーツのイチジクも食べることが出来ませんのでご注意ください。

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食べ過ぎは太る?痩せる?

ドライいちじくは、便秘の改善・腹持ちが良い・血流や代謝の促進という観点から見ると、ダイエットに向いているドライフルーツです。

ドライいちじくに含まれている食物繊維は排便を促します。また、腹持ちが良くなるので、間食代わりにドライいちじくでお腹を満たすことも可能です。

また、豊富なミネラルの力で血行不良改善の効果が期待できます。血行が悪くなると基礎代謝が落ち、太りやすい体質になってしまいます。

食べ合わせが悪いもの

イチジクは、基本的に食べ合わせが悪いものがありません。 口内の痒みを緩和するためには、乳製品と一緒に食べるのが効果的 です◎

オススメの食べ合わせはヨーグルト。ヨーグルトに含まれる乳成分が、痒みの元となるフィシンを包み込んでくれます。

いちじくの効能は?

「いちじくの栄養素」には、ビタミンE酸・食物繊維やその仲間であるペクチンがあります。ビタミンEには強い抗酸化作用があり、体のサビつきと戦って老化を防止するアンチエイジング効果があります。

また、ペクチンによって便秘の解消・予防や、コレステロール値を下げたり血糖値を下げる働きがあります。いちじくを食べて期待できるその他の効能はコチラです。

癌予防

水溶性の食物繊維ペクチンが腸の働きを整え、近年増加傾向にある大腸がんを予防してくれます。整腸効果によって便秘を解消することもできるので、便秘気味の方も必見です。

肝臓機能アップ

カリウムには冷え性改善やむくみ改善といった女性に嬉しい効果がありますが、肝臓の機能をアップさせる働きもあります。二日酔いなどで肝臓が弱っているな…と感じる時にもオススメです。

イボ 

 いちじくの汁をイボにかけると、イボが小さくなる効果 があります。いちじくに含まれるタンパク質分解成分「フィシン」は、水虫やイボの外用薬として用いられているのです。

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まとめ

いちじくの毒性と効果効能・食べ過ぎた時の副作用」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • いちじくの皮にはタンパク質を分解するフィシンという成分が含まれている
  • フィシンは毒性分ではないが、口内や口の周りに痒みが出る可能性がある
  • フィシンは水虫やイボの外用薬として利用されている…!

いちじくに毒性はありませんが、皮には「フィシン」という痒みの元となる成分が含まれています。万が一痒みが出た場合は、湯むきや手剥きなどで皮を取って食べるようにしてみてください。

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